SSブログ

溝蕎麦と野菊と [野草]

_DSC0033.jpg

  ミゾソバ  溝蕎麦 タデ科 タデ属

 十月半ば頃、今年もミゾソバの花が咲き始めました。

_DSC0051.jpg

 数年前に、嘗て水田だった耕作放棄地の辺りから、数本を引き抜いて来て、庭に植えて以来、何の手入れもしていませんが、毎年花を咲かせてくれています。

_DSC0055.jpg

 「溝蕎麦」の名の通り、本来は田圃の水路の縁や田の畔などによく見られ、湿地を好む植物のようですが、繁殖力が強いため、湿地ではない家の庭でも、繁殖を続けています。

_DSC0147.jpg

 花の色には、白っぽいものと、↑このようにピンクの強いものとがあるように思われます。

 但し、この花びらのように見えるものは、実際はガクです。

_DSC0186.jpg

 花、或いは蕾の姿が、金平糖のように見えることから、「コンペイトウバナ」の異称もあります。

_DSC0197.jpg

 また、葉の形が牛の顔のように見えることから、「ウシノヒタイ」や「牛額草」と呼ばれたりもします。 

 以前「ミゾソバと新選組」と言う記事にも書きましたが、昔は薬効があると信じられてもいたようで、薬を作る事にも使われていたそうです。実際には、薬効成分は含まれておらず、現在は薬としては使われていませんが…

_DSC0135.jpg

 上の写真は、蕾のようにも見えますが、 実は花が終わった後です。

 恐らく、受粉後にガクが閉じた状態で、この中で種が育っていると思われますが、元々ピンク色の花びらのようなガクであるため、閉じた後も、蕾のように見えてしまうと言うことだと思います。

 これまで、田圃の辺りで撮っていた頃には、まったく気付いておらず、庭に植えて観察してみて、初めて知ることが出来たことです。

_DSC0223.jpg

 ミゾソバを採って来た耕作放棄地も、大分宅地造成が進んで来ている状態です。

 狭い庭なので、あまり蔓延られても厄介なのですが、たまに造成中の場所を通り掛かると、ああ採って来ておいて良かった…と思います。 

_DSC0137.jpg

 ミゾソバと共に、耕作放棄地の辺りから採って来た、野菊の花です。

_DSC0142.jpg

 田圃の畦に咲いていた頃には、図鑑に書かれていた、咲き方の特徴等から、カントウヨメナであろうと思っていたのですが、庭に植えて見ると、激しく繁殖をするようになって来て、ノコンギクの咲き方の特徴とも重なって見え始め、どちらなのか分からなくなって来ました…

 そのため、野生の菊の総称、或いは俗称のまま、今は「野菊」と言うことにしておきます。

_DSC0143.jpg

 昔は、この辺りにも、沢山咲いていた野菊ですが、今はもう殆ど見られなくなって来ています。この野菊もまた、失われない内に採って来ることが出来て、多分良かったのかも知れません…


nice!(21)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 21

コメント 7

mimimomo

おはようございます^^
ミゾソバや野菊がお庭で喜んでいるかもしれないですね^^ 命なくなる運命だったものが拾われたのですもの。
お写真も素敵です。我家にも植えたいですが、きっと夫に引き抜かれることでしょう(--

by mimimomo (2014-11-01 08:35) 

ぜふ

ガクなんですね。四裂もあるんですね。
採って来てよかったですね、庭で観察できるのはうらやましい^^
by ぜふ (2014-11-01 21:13) 

sasasa

小さくてかわいらしいですね。
でも花のように見えるところはガクなんですね。
by sasasa (2014-11-03 01:20) 

きまじめさん

ミゾハギって可愛い花ですね。色も美しいし。
しかし、私の事ですから、
野に咲いていたら、見過ごしてしまうかもしれません。
絶えてしまう恐れのある花を、
持ち帰って育てられることって大事な事ですね。
by きまじめさん (2014-11-03 21:25) 

bun-ta

ミゾソバの花…可愛いですね。(o^^o)
by bun-ta (2014-11-07 15:28) 

sakamono

ミゾソバって10月でしたっけ?と思って、思い返してみると、免許証の書き換えの
時に見た記憶がありました。誕生日が10月だから、やっぱりその頃だった^^;。
私も好きな花です。ずっとツボミだと思ってました。
先日、ぜふさんのところでも見せていただきました^^。
by sakamono (2014-11-08 12:42) 

はてみ

考えてみると、実家の周りの植生も、子供の頃とは変わってきているみたいです。庭をほとんどつぶしてしまったので、今からでも移植するというのは無理そうなのが残念です。albireoさんちのお庭は、タイムスリップしたような雰囲気になっていくのかもしれませんね。
by はてみ (2014-11-19 14:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。