筑波山 -2- [野山]
茨城県のほぼ中央に位置する筑波山は、標高870mの男体山と、876mの女体山という、二つの山頂を持つ山です。それぞれの山頂には、男神と女神を祭った、小さな神社があります。
標高800mの、中央の部分(写真で見るとへこんだ部分)までは、ケーブルカーで行くことが出来ますが、それぞれの山頂までは、徒歩になります。
今回は、初めて登ったのでケーブルカーを利用しました。筑波山神社のある中腹から頂上まで10数kmと言うことですので、何れ春にでも、徒歩で登ってみたいと思っています。
高さは、女体山の方が6m高いのですが、登るのは男体山の方が少しきつくなります。
先日訪れたときは、とても天気が良かったのですが、山の麓には靄が掛かっていて、山全体を写真に撮ることは出来ませんでした。
上の遠景の筑波山の写真は、2000年の4月に撮ったものです。
この写真の、左が男体山で、右が女体山になります。
写真では、一見左の方が高く見えますが、実際の標高は6mの差とは言え、右の女体山の方が高いということです。
既に、山頂付近の紅葉は、もう殆ど終わっていました。
それでも、男体山の登り口辺りには、一本だけ真っ赤な紅葉がありました。
筑波山には、豊富な種類の植物が見られ、「ツクバ」の名が頭に付く植物も十種類以上もあるということです。
女体山に向かう途中には、大きなブナの木も見られました。
「マユミ」の実も色付き、真っ赤な四つの種が弾け出ていました。
女体山の山頂には、沢山の岩がありました。
筑波山は、古くから信仰を集めていた山で、特に女体山の近くからは奈良時代の鏡も発掘されているそうです。
筑波山は、江戸時代から続く大道芸の「がまの油売り」の「がまの油」でも有名です。
その為か、永 六輔さんの作詞された「筑波山麓男声合唱団」という歌の合唱団のメンバーは蛙で、確かバリトンはガマガエルになっていました。
追記:コメントで、kaoriさんから「バリトンは、殿様蛙で、ベースがガマガエル」と教えて頂きましたので、訂正させて頂きます。
kaoriさん、ありがとうございました。
尚、改めて歌詞を確認しましたら、ガマガエルは「コンダクター」も務めていました。
また、筑波山には『山の背比べ』の話など、様々な昔話や伝説も沢山残されています。
茨城県には、以前は仕事で千葉県から、車で通っていました。
その時、車窓から見える筑波山の姿に、子供の頃読んだ『山の背比べ』の話の意味に不意に気がついたこともあります。
その話も、何れは記事にしたいと思っています。
伊予ヶ岳 [野山]
また菜の花です。
ここは、伊予ヶ岳山麓の菜の花畑。(前の、「風景」の写真とは、違う場所です)
これは、昨年4月の写真です。
伊予ヶ岳は、千葉県安房郡富山町にある山で、標高は336.6m
それ程高い山ではありませんが、東京タワーよりは少し高い!
房総の山で、「岳」と名が付くのは、この山だけだそうです。
山頂の奇岩が、シンボルです。↓
登山道は、整備されていて、ハイキング・コースにもなっていますが、
途中、鎖やザイルに掴まらないと登れない場所もあって、ちょっときつ
いコースかも知れません。
写真の菜の花畑から、山頂までは、時間にして30分から40分程。
私の足では、30分でした。
途中の山道に咲いていた花。
頂上付近から。顔のようにも、見えますか?
頂上からの眺め。 写真中央の、二つ並んだように見える山が、富山です。
富山町には、滝沢馬琴の南総里見八犬伝の舞台になった、富山もあります。
(町の名前は、トミヤママチ。山の名前は、トミサン です。)
富山町のサイトです↓
http://www.town.tomiyama.chiba.jp/