花に来た蝶

                                    イチモンジセセリ　鱗翅目　セセリチョウ科

このチョウの名は、翅に付いた白い斑紋が一列に並んでいる様子から付けられています。

テレビの海外ニュースなどで、大群で長距離を移動するチョウの話題が取り上げられる事がありますが、日本ではこの『イチモンジセセリ』が、９月ごろに大発生することがあり、同じような集団移動をするそうです。

実は、この『イチモンジセセリ』は、水田で大量に発生することがあり、稲の害虫としても知られています。幼虫は『イネツトムシ』と呼ばれ、稲を食べて被害を与えるため、農家には嫌われています。

先日の「キマダラセセリ」の記事に atom さんから、
「形は俗に言うハヤブサに似てますが、大きさは同じくらいでしょうか？」
という、コメントを頂きました。

実は、僕は『ハヤブサ』と呼ばれるチョウを知りませんでした。
そこで調べてみると、どうもこの『イチモンジセセリ』の別名のようです。

atom さん、『ハヤブサ』は、このチョウのことで間違いないでしょうか？

大きさは、図鑑によれば、イチモンジセセリが １５～２１ｍｍ。
キマダラセセリが、１３～１７ｍｍ と言うことです。
データ上では、イチモンジセセリの方が大きいようですが、個体差もあるので、実際に見たところは、そんなに変わらないようにも感じました。

 花に顔を突っ込んで、蜜を吸っています。

よく見ると、頭に花粉を付けられています。こうして、花の受粉をしているというか、させられているわけです。

 　　　　　ハナゾノツクバネウツギ　スイカズラ科　ツクバネウツギ属

ところで、僕はこの時、チョウを撮るつもりだったわけではありません。
『ハナゾノツクバネウツギ』が咲いていたので、それを撮ろうとしていたのです。ところが、カメラを向けたとたん、小さなチョウが飛んで来ました。そこで、カメラは自然に、チョウに向いてしまいました。

結局、家に帰ってからカメラのメモリーカードの中身を見ると、ハナゾノツクバネウツギの花だけが写っているものは、殆どありませんでした。

 

コメント 19

このチョウチョはしばらく停まっていてくれるんですよね。
自分は子供の頃からこの蝶を、ゴマチョウと呼んでいました。
なんでだろう？土佐地域限定の呼び名かな？
by Baldhead1010 (2005-07-03 10:51) 

蝶には詳しくありませんが、さくじつalbireoさんの何時だったかの蝶の写真と同じものを昨日写してきました。後で名前を調べさせていただかなくてわ。
ハナゾノツクバネウツギは白い色が綺麗ですね。
by (2005-07-03 10:54) 

ハヤブサについて調べて頂き有難うございます。確かにこの蝶です。イチモンジセセリ、始めて知りました。
by atom (2005-07-03 12:21) 

チョウも蜜を吸うのに夢中で albireo さんには気が付かなかった？それとも
意識しながらも、、、。大発生して害をおよぼすとなると、、、このスタイル
からガのようにも見えてしまって。
お花の名前は何？と思いながら読ませて頂きました。
by puripuri (2005-07-03 14:56) 

蝶も色んな種類がいますね。
多分僕がこの蝶と出会ったら、
「あ！蛾だ！！」なんてどうしようもない事を言いそうです。
勉強勉強。。。
by beer (2005-07-03 15:10) 

鱗粉たっぷりのタイプの蝶も大好きですが、最近出会わなくなりました。少し山道に入ってみなくては！今日の私はただもモンシロチョウですが、ＴＢさせていただきました！
by IXY-nob (2005-07-03 17:30) 

ときどき見かけますが、蛾の仲間だと思ってました。
羽を閉じるか開くかで違うんでしたっけ？
なかなか分類も難しいですね。
by shareki (2005-07-03 20:12) 

目がおおきくてかわいい。
by (2005-07-03 20:27) 

せせりも稲の害虫だったんですね。幸か不幸かこちらは稲は育てていないようで大丈夫です。デジカメメモリーも早くお手ごろになってほしいですね。
by うっぴぃ〜 (2005-07-03 20:42) 

僕も、蛾だと思っていました。一つ知識が増えて良かったです。
蝶と蛾は、フランス語だとどちらもpapillonですから、
きっと、そんなに違わないのでしょうね。
by (2005-07-03 23:39) 

蝶のシリーズ、ばっちりですね。
よくも逃げられない、、、（笑）
この間、撮ってみようと思いましたが、蝶がすぐあちこちへ
飛んで行って、追っかけるのは諦めました(T_T)
by sera (2005-07-04 11:10) 

何人かの方同様、ボクもガだと思ってしまいました。
でも、チョウなら「OK」とか思っちゃうのは
偏見（ガに対して）ですね。
by koza (2005-07-04 19:10) 

ふむふむ、なるほど。

イチモンジセセリは、ハナゾノツクバネウツギから、花粉だけじゃなく、albireoさんの興味までも奪っていってしまったのですね！
これは、事件です！！
by ナナ (2005-07-05 14:39) 

とかなんとか言っていたら、2050個目のnice！も～らい！
by ナナ (2005-07-05 14:39) 

昆虫類は苦手なので、私も跳んでいる姿を見たら蛾と間違えそうで危ないです。＾＾；
カメラを向けると蝶が寄ってくるなんて、目立ちたがり屋さんですね。
by はるまきママ (2005-07-06 11:38) 

花粉を頭につけたイチモンジセセリがカワイイですね。お見舞いのコメントありがとうございました☆ゆっくい復活していきます(^_-)-☆
by barbie (2005-07-06 15:02) 

蝶の目が可愛いですね。
by penpen (2005-07-08 20:47) 

◇ Baldhead1010 さん ありがとうございます。
昆虫の名前も、地域によって様々ですから、その地域の呼び方も大切にしたいですね。

◇ mimimomo さん ありがとうございます。
ハナゾノツクバネウツギも綺麗だったのですが、チョウを見るとつい･･･。

◇ atom さん ありがとうございます。
やはり、これがそうだったのですね。良かったです。

◇ puripuri さん ありがとうございます。
やっぱり、蜜を吸う方が優先なのだと思います。

◇ beer さん ありがとうございます。
蝶と蛾は、同じ鱗翅目に属していて、蛾の方が遥かに種類が多いのです。
見分けられなくて、当然と言ってもいいと思いますよ。

◇ IXY-nob さん ありがとうございます。
ある意味では、モンシロチョウの方が、撮るのは難しいかも知れません。

◇ 渋樹 さん ありがとうございます。
そういう見分け方は、基本的には正しいのですが、やはり例外はあるようです。

◇ tanaka-ma3 さん ありがとうございます。
まん丸な目をしてますね。

◇ PETAMUN_R さん ありがとうございます。
そちらには、田圃がないのですね。そうすると、カヤツリグサなどを食べるようです。

◇Gotton　Factory さん nice！ありがとうございます。

◇ lapis さん ありがとうございます。
フランス語では、そうなのですか。
学問的な分類では、どちらも鱗翅目ですから、基本的には大差はないのでしょうね。

◇ sera さん ありがとうございます。
最近、虫の撮影にはとてもついています！

◇ inafu さん nice！ありがとうございます。

◇ こざき さん ありがとうございます。
蝶というと、華やかなイメージがありますからね。
でも、蛾にも綺麗なのも、カッコイイのもいるんですよ。

◇ ナナ さん ありがとうございます。
虫を見ると、どうしてもそっちへ目が行っちゃいますね！
2050個目のnice！わっぜ、嬉かです！

◇ はるまきママ さん ありがとうございます。
最近、虫が来てくれることが多くて、虫好きとしてはすごく嬉しいです。

◇ barbie さん ありがとうございます。
丸い目をしていて、可愛いところもありますね。
あまり無理せず、ゆっくり養生して下さい！

◇ penpen さん ありがとうございます。
本当に、丸くて可愛い目ですね！
by albireo (2005-07-12 17:12) 

子供の頃よく捕まえて遊んでいました。当時ハヤブサと呼んでいたのを憶えていて・・・でも今思うとハヤブサなんて蝶いるかな？記憶違いかもと調べていたらこちらのブログで言及されていて、すごく嬉しい気持ちになりました＾＾ありがとうございます。
ちなみに東京の足立区で50年前の話です。
by わらび (2023-12-02 01:43)