仁和寺観音堂 その2 [仏像]
ほとけの姿を、造像したり描いたりする場合、どのような姿や色をしているのか、身に付けるものや持ち物は何か、そうした事が書かれている、儀軌と呼ばれる経典があります。
ただ、そのような経典は、記述の異なるものが、複数あるそうで、今回の二十八部衆のそれぞれの尊像名にも経典により異同があるようです。
二十八部衆には、インド神話に登場する神々などが含まれていて、釈迦如来の眷族である、奈良・興福寺の像で知られている八部衆も、この二十八部衆にほぼ含まれています。ただ、八部衆のメンバーにも異同があり、必ずしも一定ではありません。
八部衆のメンバーの一人、阿修羅王を見付けました。
そして、やはり八部衆の仲間として人気の高い迦楼羅王(かるらおう)もいました。
仁和寺観音堂 その一 [仏像]
トーハク(東京国立博物館)で、3月11日まで開催中の、特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を観て来ました。
今回の展示では、仁和寺観音堂の三十三体の仏像が、撮影可ということでしたので、多くの写真を撮らせて頂きました。
この諸仏は、どれも江戸時代に造られた像で、国宝や重要文化財に指定されている訳ではありませんが、極彩色に彩られたお姿は、どれも魅力的でした。