夏の夜の夢

　近頃になく早い更新になりましたが、僕のブログでは恒例となっている花が撮れましたので、早速掲載することにしました。

　夏の夜に、たった一夜だけ咲いて、夜明けと共に萎んでしまう、カラスウリの花です。

　実際には、何日か前に開花し始めたことを確認していたのですが、夜になって雨が降り出したりして、なかなか撮りに行けませんでした。

　何度見ても不思議な花ですが、藪のような場所で、夜間にしか咲かないので、実物を見たことの無い方が、相変わらず多いようです。
　僕は、家から割合近い、元々農道だった狭い道の脇で見ることが出来るので、比較的安全に撮影することが出来ますが、それでも無灯火の自転車が、猛スピードで掠めるように走って行ったりするので、危険を感じることも度々あります…
　特に最近は物騒なので、夜に人気のない藪の周辺へ出掛けることは、勿論お勧めしません。

　この花の、白いベールを纏ったような美しい姿も、決して人間に鑑賞して貰う為ではなく、受粉を司取ってくれるスズメガの気を惹くための演出であると言うことが、真実である訳ですし…

　今のところ、写真を撮れたのは、雄花だけです。
　雌雄異株のカラスウリは、何故か雌株と雄株が遠く離れたところに生えていることが多いのですが、昨年雌花を撮った辺りが、今年は宅地造成されて、藪が失われてしまいました… 

　でも、家の庭に、何時からか勝手に生えて来たカラスウリが、昨年一つだけ雌花を咲かせていたので、今年も…と、微かに期待はしているのですが…

　６月末に、少しだけ写真を載せた、オオマツヨイグサです。

　カラスウリは、咲く時間からして、フラッシュを焚かなければ、決して撮ることが出来ません。
　でも、花が白いせいか、フラッシュを焚いても、色合い等については、あまり違和感がありません。

　ところが、オオマツヨイグサの柔らかな黄色は、フラッシュを焚いて撮ると、妙にきつい色合いになってしまいます。けれど、幸いなことに、オオマツヨイグサはカラスウリと違って、夜明けと共に見る影もなく萎んでしまうと言うことはありません。

　そこで、前の記事にも書いた通り、早朝の４時過ぎに起きて、何度か写真を撮ってみました。

             

　家の庭の、私道の際に植えてあるオオマツヨイグサです。

　高さは、1m40～50cm程にもなっています。

　種が飛び散って、狭い庭のあちこちに生えて来るオオマツヨイグサを、毎年一本だけこの場所に植え替えています。
　それは、家の近所に住んでいる方の一人が、毎年この時期になると、花が咲く時間を見計らって、度々観に来るのだと、そう話してくれたからです。 

　毎年、4～5本ほどのオオマツヨイグサが、庭で沢山の花を咲かせますが、今年は２本だけしか、花の咲くものがありません。

　何だか、良く分からない部分があるのですが、その年芽吹いて、茎が伸びて来たものでも、その年に花を咲かせるものと、ロゼットの状態で越冬して、翌年花を咲かせるものとがあるような気がします。

　今年花が咲かなかったものに、タグを付けて置いて、来年は咲くのかどうかくらいでも、調べて見ることにしようかと思います。

　 まだ、暫くは咲き続けそうなオオマツヨイグサですが、アブラムシが付いたりして、全体的に段々汚れた感じになってしまいます。

　この記事の写真は、まだ茎や葉も傷んでいない７月の初めに撮ったものです。

　もうひとつ、このブログでは恒例の、アブラゼミの羽化の写真も、取り敢えず撮れました。

　夜8時50分頃、既に羽化が完了した状態でしたが、未だ乾ききっていないようで、羽が茶色くなるまでには、まだ数時間を要します。

　カラスウリを撮りに行った帰り道で見付けたアブラゼミですが、家の庭にも既に2つの抜け殻がありました。

　出来れば、羽化開始の出来るだけ早い時間に見付けたいと思って入るのですが、 ここ数年はなかなか思うようには行っていません。

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　特に最近は物騒なので…と、最初の方に書きましたが、昨年の夏にこんなことがありました…

　オオマツヨイグサが咲き始めた頃。昨年はまだ、フラッシュを焚いて撮っていたので、夜の８時か９時頃、庭と私道の際に咲いているオオマツヨイグサを撮るために、外へ出ていました。

　少し写真を撮ってから、花を眺めていると、「今晩は、この花は何ですか」と言って、かなり太った３０代位の女性が近付いて来ました。
　妙な笑みを浮かべながら、「これは、アジサイですか？」などと、見当違いなことを言って話しかけて来ます。何となく、薄気味悪さを感じたので、「もう家に戻らないといけないからね、おやすみなさい」と言って家の中へ入り、「何だか、妙な女の人がいてね…」と父親に話していると、いきなりドアのチャイムが鳴りました。
　まさか…と思いながらも、ドアを開けるとさっきの女性が立っていて、「泊まるところがないので、泊めて欲しい」と言いだしました。「家には、人を泊められるような空いた部屋はないし、病人がいるから、ごめんなさいね」と断ったのですが、玄関先から離れようとしません。仕方がないので、同じことを繰り返し言って、漸く追い返しました。
　取り敢えず、交番へ電話をして、パトロールを依頼しました。やがて、バイクで来てくれたお巡りさんが、あちこちと何度も回ってくれた上で、「不審人物は、既に見当たりませんでした」との報告をくれました。

　あの女性は一体何者で、短時間の内に何処へ行ってしまったのか…

　冷静に考えると、恐らく軽度の知的障害のある人で、本当に道に迷って夜になり、不安を感じて、泊まるところを見付けようとしたと、それだけのことなのかも知れません。それが、はっきりと分かれば、それなりに、警察に依頼することも出来たのかも知れないので、ちょっと気の毒なことをしたのかも知れません…

　とは言っても、妙な犯罪に巻き込まれないように、暗い道には、ご用心願います<m(_ _)m>

タグ：カラスウリ オオマツヨイグサ アブラゼミ

コメント 8

おはようございます＾＾
烏瓜は素敵ですよね～まだしっかりしたところは見たことがないです。朝早くたまたま天気の加減で、完全に萎んでないところは見たことがありますが。
我が家に植えたのは夫に抜かれてしまったし（－。－
セミがもう羽化しているのですね。まだ我が家の庭では空蝉は見かけないです。
と言っても藪蚊が凄いので、じっくりとは探さないのですが（－－ゞ
by mimimomo (2014-07-23 06:13) 

こんばんは。
カラスウリの花の季節がやってきたわけですね〜。
今は色々な人がいるのでどこでどう判断していいものか迷う所です。
早朝ウォーキングしてますが、やはり警戒しています。
by ゴーパ1号 (2014-07-23 20:33) 

花からひげが生えてるような不思議な花ですね。

先日は楽しいひと時ご一緒させていただきまして
ありがとうございました。
黒胡椒せんべい　じゃんけん大会に負けたのですが
封が空いてるのを　コッソリお持ち帰りさせていただきました。笑
美味しい差し入れ　ありがとうございました。
また　よろしくお願いします。
by だいず (2014-07-23 22:22) 

カラスウリは夜が明けてだいぶ傷んでしまったのを１回だけ見た事がありますが、
まだ美しい姿を見た事がありません。
楽しみにしていましたが、
今年も妖しさを秘めたこの美しいカラスウリを拝見できてうれしいです。
by きまじめさん (2014-07-23 23:08) 

カラスウリ、今年も魅惑の姿でお出ましですね。
オオマツヨイグサは野の花と思えないほど見事ですね。

>変な女の人…
最近は本当に物騒だし、夏は奇妙な人が出没するので注意しなきゃ、です。
by bun-ta (2014-07-24 00:01) 

今年はアブラゼミの発生がやや遅いように思いますが、羽化してたんですね。
これから続々とということですかね。
ミンミンは早いようですが・・
by ぜふ (2014-07-24 21:14) 

カラスウリとセミの羽化、毎年恒例になっていますね。
夜に咲くというコトもあり、幻想的な不思議な花です。
私も１、２度、夜に撮影したコトがありますが、なかなかうまく撮れません。
中野の住宅街だったので、ミョウな心配はありませんでしたが＾＾；。
by sakamono (2014-07-26 12:36) 

植物の形態には、意味があるのですよね。
カラスウリのお話を見て、本当に奥が深いなぁ・・・と思いました。

最近、色んな物騒なニュースを聞きますから、
不審な人に声をかけられると、警戒しますよね。
本当に困っている人だとわかれば、それなりの対応になりますが、
なかなか難しいですよね。
by sasasa (2014-07-27 11:47)