実海棠 [花]
ミカイドウ 実海棠 バラ科 リンゴ属
庭のウメの花が終わると、殆ど同時にミカイドウの花が咲き始めます。
庭木として良く見掛ける「カイドウ」は、「ハナカイドウ」が多いようで、この「ミカイドウ」は、他所ではあまり見たことがありません。
しかし、平凡社世界大百科事典によれば、江戸時代に「カイドウ」と呼ばれていたのは「ミカイドウ」のほうで、現在「ハナカイドウ」を「カイドウ」と呼んでいるのは、名称の誤用であるとしています。
家の庭に咲く花なので、多少の贔屓目はあるかも知れませんが、あちこちで見掛けるハナカイドウよりも、ミカイドウの花の方が、艶やかな美しさを感じます。
平凡社世界大百科事典の記述に依れば、「ミカイドウ(実海棠)」は、「 中国原産の栽培種で,野生品は知られていない。ホンカイドウ M. spectabilis (Ait.) Borkh. とマンシュウズミM. baccata (L.) Borkh. の交雑より起源したと考えられている」と言うことで、「リンゴ類のように果実が食用とされることはほとんどない」とも書かれていますから、あくまでも花を楽しむために栽培されていたもののようです。
「実海棠」は、その名の通り、秋には小さな果実が実ります。
実の画像は、何度かこのブログにも載せていますが、ヒメリンゴの実ほどの大きさの、緑色の果実で、小さな「青りんご」と言えば分かり易いかも知れません。
平凡社世界大百科事典には、食用とはされない旨が書かれていますが、他の図鑑などで、「食べられる」と書かれているものを見た記憶があります。しかし、実際に齧って見ると殆ど味気もなく、わざわざ食べて見る価値のあるものではありません。
ヒヨドリなどが、時々つつきに来たりはしますが、鳥にも殆ど食べられることは無いようです。
この木は、庭に植えてから、多分40年以上は経ちますが、幹を虫に食害されたようで、数年前には花の数も酷く少なくなり、もうお仕舞かとも思ったのですが、また持ち直して、今年も沢山の花を咲かせてくれました。
花が、些か不思議な色合いに見えるかも知れません。これは、蕾の外側が赤く、内側に包まれている部分と、花びらの内側が白いため、上手く日に透けると、柔らかな薄紅色と白とが微妙な色合いを見せている訳です。
以下、似たような写真ばかりになりますが、宜しければご覧下さい。
こんにちは^^
確かにミカイドウって、albireoさんのブログ以外では見たことがないような気がします。
うちの近くは皆ハナカイドウです。
ミカイドウのお花は微妙な色の混じり具合で、素敵ですよね。
リンゴのお花にも似ているよな~
by mimimomo (2014-04-08 10:24)
乙女な色合いですね〜。
こうゆう生地で衣装を作ったらかわいいだろうなあ。
by ゴーパ1号 (2014-04-08 22:08)
ミカイドウという種があることをはじめて知りましたが、ハナカイドウと見分けがつきません^^;
いずれにしても、紅色とピンクと白の色合いが典雅ですね~
by ぜふ (2014-04-08 22:41)
パステルピンク 春ですね〜
ふわふわな感じが とてもかわいいです
by ねこじたん (2014-04-09 10:25)
白い肌に紅をさしたような、かわいらしい、美しい花ですね。
by きまじめさん (2014-04-09 11:45)
カイドウってこういう字を書くんですか!
実家にあるので名前は知っていましたが漢字は気にしていませんでした(^^;;
かわいいお花ですよね(^_^)
by じゅんぺい (2014-04-09 18:52)
あぁ~、このハナリンゴ・ミカイドウ(実海棠、別名:ナガサキリンゴ、学名:Malus x micromalus 英名:Midget crabapple 漢名<中国語名>:西府海棠)の写真、本当にきれ~いです!!!
この花の写真を見ていると、まるで天国にいるような気分になります。
もう、最高です!!!
by 黄菜子 (2014-09-09 22:33)