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身近な蝶 ~その1~ [昆虫]

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                             モンシロチョウ  紋白蝶  鱗翅目  シロチョウ科

 5月から7月に掛けて撮った、蝶の写真です。

 この記事には、珍しい蝶の写真はありません。
 どれも、どこにでもいる普通の蝶です。

 

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 普通に見られる蝶の代表は、やはりモンシロチョウだと思います。 

 

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 チョウを指す古語に、「胡蝶(こちょう)」という言葉があります。

 かなり以前に、中国の古典「荘子」の夢に胡蝶となる物語と、小川未明の童話「月夜とめがね」を紹介した「蝶の夢」という記事、そして「胡蝶」という能の物語を紹介した「春の夢」という記事を書いたことがあります。

 それらの物語に登場する「胡蝶」が、実際にはどの種類の蝶を指すのかは、調べて見ても分かりません。

 でも、僕のイメージの中では、「胡蝶」とはモンシロチョウのことであるような気がします。
 それは、まったく何の根拠も確証もない、僕自身のイメージの中でのことに過ぎませんが・・・

 

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                      ツマグロヒョウモン ♀  嬬黒豹紋   鱗翅目  タテハチョウ科

 本来、ツマグロヒョウモンは、関東地方では、普通の蝶ではありませんでした。

 南方性のチョウで、元々は東海から近畿以西が生息地とされていたため、ツマグロヒョウモンの関東地方への進出は、地球温暖化の一つの象徴とさえ捉えられていましたが、ここ五・六年の内に、すっかり、ごく普通の見慣れた蝶になってしまいました。

 でも、何故か、今年はあまり見掛けていません。

 

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                               ベニシジミ 紅小灰蝶  鱗翅目 シジミチョウ科 

 ベニシジミは、とても可愛いチョウです。

 ハルジオンやシロツメクサのような、沢山の小さな花序が集まって出来た花では、花の真ん中に止まって、次々と花の蜜を吸いながら、くるくる回ってくれるので、こちらは同じ場所にとどまったままで、色々なアングルの写真を撮らせて貰えます。

 

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 この写真のベニシジミの足は、花の上で軽やかに舞うロンド(輪舞)のステップのように、僕には見えてしまいます。

 

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 ベニシジミは、正面顔も可愛いと思います。

 

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                              ヤマトシジミ  大和小灰蝶  鱗翅目 シジミチョウ科 

 日本のシジミチョウの中では、一番良く見掛ける種類かも知れません。

 

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 なかなか翅を開いてくれませんが、この時は暫く見ていると、翅を開いてくれました。

 でも、それからすぐに、僕が写真を撮っていた狭い道に、軽トラックが入って来てしまいました。
 他に通行人もいたので、撮影を中止して、道路の端に避けて、軽トラが通り過ぎるのを待ちました。

 やがて、軽トラがいなくなってから、再び同じハルジオンの花を見ると、ヤマトシジミはもう居らず、代わりに別の昆虫がいました・・・ 

 

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 カマキリの子供です。

 恐らく、花の下に隠れていて、止まったヤマトシジミを捕まえようとして、花の陰から身を乗り出したところのようです。

 

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 勿論、ヤマトシジミは素早く飛び去って、他の花に止まって蜜を吸っています。 

 

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 カマキリの子供は、飛び去ったヤマトシジミが止まった花の方を、(多分)悔しそうに見ていました。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 今日は、七月七日、七夕です。

 昼間は、とても暑く、眩しい程に晴れていたので、今夜は珍しく星が見えるかと思っていました。
 多少は曇っても、せめて琴座のヴェガ(織姫)と鷲座のアルタイル(彦星)、ついでに白鳥座のデネブくらいは見えるといいと思ったのですが・・・夜になると、雲が空を覆ってしまいました・・・

 今年は、梅雨の終わりが宣言されてはいますが、やはりこの時期では無理なのでしょう・・・
 そう言えば、僕が子供の頃、夏休みに長野県の母の実家へ行くと、八月七日の旧暦に合わせて七夕の飾りを作ってくれたものです。
 仙台の七夕祭は、今でも旧暦に合わせて八月七日に開催すると言うことですが、どうもそれが正解のようですね。

 追記: 23:03

 この記事を更新し終わってから、もう一度屋上に出て、夜空を眺めてみると、空に幾つかの星々が見えていました。

 北の空は、うっすらと曇っていて、北斗七星が微かに見えます。
 天頂付近には、織姫の琴座のヴェガ。南西には、彦星の鷲座のアルタイルが明るく燃えていました!!
  更に、東の空に白鳥座のデネブが輝いて、三つの星が「夏の大三角形」を形作っています。
 そして、白鳥の嘴の先には、三等星のアルビレオも、微かな微かな光を放っていました。

 今年は、七夕の星の恋人たちは、確かに邂逅出来たようです。

 


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コメント 7

ぜふ

見事なマクロ写真ですね。 特に開張したヤマトの翅がとてもキレイです^^
ツマグロの件は同感です。ここ1、2年減っているように思います。
ところで、ハンドル名の由来はやはりそうでしたか♪
となるとサッカーは新潟のファン?^^
by ぜふ (2013-07-08 06:27) 

mimimomo

おはようございます^^
身近の蝶でも、わたくしにはなかなかチャンスがないです。
今年は庭に結構蝶を見かけますが、直ぐ居なくなります。
albireoさんのニックネームはこのお星様の名を付けられたのでしょうか?
by mimimomo (2013-07-08 06:42) 

ゴーパ1号

777記事ですね^^
七月七日七夕^^
by ゴーパ1号 (2013-07-08 11:49) 

albireo

>ぜふさん
僕のHNは、仰る通り、白鳥座のβ星の名前から借りました。
それに就いては、何れ記事にしたいと思っています。
アルビレックスの名前の由来が、アルビレオとは知りませんでした。
僕は、好奇心が強いので、様々なことに関心が向かいますが、ほぼ唯一スポーツには、かなり疎いです。サッカーの選手で、応援していてるのは、福島の原発関連のニュースで知った、鮫島彩選手だけですし・・・

>mimimomo さん
蝶の写真は、何時まで経っても、どきどきしながら撮っています。
albireoの名前に就いては、いつか記事を書こうと思っています。

>ゴーパ1号 さん
777記事に就いては、勿論気付いていましたが、何だか書きそびれました・・・
やがて、この記事が何番目の記事だったのかは、分からなくなってしまいますが、コ゜ーパさんに頂いた、このコメントのお陰で、この記事が777番目だったことが分かります。ありがとうございました。
by albireo (2013-07-09 00:28) 

ねこじたん

7月7日に 777!すてき〜
チョウチョ 最近みてないかもです
どこにいたかな〜 とはいえ
こんな素敵に撮れないです かっこいいな
by ねこじたん (2013-07-09 13:07) 

きまじめさん

ゴーパ1号さんのコメントで気づきました。
7月7日の 777 見事に並んだのですね。
この数字を見ただけで、幸せな気分になります。
モンシロチョウと ベニシジミは私も見た事があります。
ごく普通のチョウなのでしょうが、私にとっては
飛んでいるのを見つけた時、わくわくして追かけるほど嬉しいものです。
by きまじめさん (2013-07-09 22:54) 

albireo

>ねこじたんさん
狙った訳ではないのですが、ちょっとバタバタしていて、更新が遅れている内に、
777記事目が、たまたま7月7日の更新になりました。
チョウチョは、子供の頃から好きなので、見掛けるとつい夢中で撮ってしまいます。

>きまじめさん
狙った訳ではなく、偶然そうなったことは、やっぱりラッキーなのかも知れません。
僕も、珍しい蝶ではなくても、わくわくドキドキして、撮っています。
by albireo (2013-07-09 23:15) 

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