カミキリとカマキリ [昆虫]
ホシベニカミキリ 星紅天牛 甲虫目 カミキリムシ科
ニワナナカマドの葉に、赤いカミキリムシが、止まっていました。
ホシベニカミキリです。
オスは、触覚の長さが、体長の2倍あり、メスは1.3倍程度と言うことですから、この個体は女の子のようです。
この虫の食樹は、タブノキだと言うことですから、何故ニワナナカマドに止まっていたのかは、よく分かりません…
些か、写真を撮り難かったので、捕まえて、すぐ傍の柿の木に止まってもらいました。
当然ですが、じっとしていてくれる筈もなく、上へ上へとずんずん登って行ってしまいます。
仕方がないので、もう一度捕まえて、低い所へ止めようとしたのですが、落ちてしまって、すぐ下のアケビの葉に止まりましたが、僕としてはこの写真が、一番気に入っています。
でも、今度は自分で飛んで、また柿の木を登り始めました。
カミキリムシは、漢字で「天牛」と書くそうですが、それは長い触覚を牛の角に見立てたのだと言うことです。中国語での表記と言うことですが、この虫からどうやって牛を連想したのか、些か理解に苦しみますが、この写真のアングルで顔を見ると、何となく牛に見えなくもないような気もしてきます…
和名の「カミキリムシ」は、「髪切り虫」という意味なのだそうですが、どうも昔はこの「カミキリムシ」の仲間が、髪を切ったり、齧ったりすると、そう思われていようです。
江戸時代の、妖怪或いは怪異談の中に、知らない間に何者かによって、髪を切られてしまう「髪切り」という怪異現象があったことが、幾つかの文献に記されているようです。そして、それはカミキリムシの仕業だということが、その怪異現象の正体の一つとして、考えられていたと言うことです。
「妖怪事典」(村上健司 著 毎日新聞社 2000年4月刊)という本に、そんなことが書かれていました。
カマキリの幼虫ですが、まだ小さ過ぎて、何と言うカマキリなのかまでは、僕には分かりません。
体長は、3cmほどの、本当に小さな、可愛い子供のカマキリです。
写真を撮っていることに、気づいたのでしょうか、ちょこっとこちらを向いてくれました。
このカマキリを見た前日の、NHKテレビのバラエティ番組の中で、歌手の錦野 旦(にしきの あきら)さんが、カマキリは幸運を呼ぶ虫だとか、確かそんな話をされていましたが、そういう言い伝えのようなものがあるのでしょうか?
どちらかと言うと、嫌われる傾向の強い虫だと思いますが、そんな言い伝えのようなものがあるとすれば、それはそれで面白いことだと思います。
最後に、もうひとつ。
可愛いルリシジミが、ニワナナカマドを訪れてくれました。
ルリシジミの写真は、二日間に亘って撮れたため、少し枚数が多くなりますから、別の記事として、明日改めて更新することにします。
参考図書
こんばんは。
最近あまり見れないものを紹介して下さって、楽しいです、嬉しいです!
子供の頃を懐かしんでいますが、この色のカミキリは初めてです。
先日はクワガタ、今日は蛍を見ました。何年ぶりか覚えてないほど、久しぶりでした♪
by 枝動 (2013-06-05 23:27)
おはようございます^^
カミキリムシって色々いるのでしょうが、この子は綺麗なお色ですね。
カマキリが幸運を呼ぶ、ですか(@@? 初耳ですね~ そうなのかしら?
今年は庭に白と黄色の蝶が飛んでいましたが、他の昆虫類はまだ全然きません(-。-
by mimimomo (2013-06-06 08:41)
どの子もいいポーズですね。ホシベニちゃんもきれいですがカマキリの子もいいです。
いつも思いますが、カマキリの子は何を食べているんでしょね?
by ぜふ (2013-06-06 22:21)
「天牛」そう思ってみればどことなく牛に見えないこともないですね。
by きまじめさん (2013-06-06 22:22)
かっこいいな〜
by ねこじたん (2013-06-07 10:29)
きれいなカミキリムシですね!赤いのは初めて見ました!
カマキリくんもなかなか協力的?本当にカメラ目線ですね(^_^)
by じゅんぺい (2013-06-07 19:34)
赤いカミキリムシというのも初めて見ました。
それにしても妖怪の髪切りの正体が、カミキリムシというのは
面白い説ですね。ホントに髪を切るのだろうか^^;?
by sakamono (2013-06-08 15:36)
素焼きのようなキレイな赤土色ですね。
自然は本当に芸術家です。
by ichii (2013-06-14 19:04)