てんとう虫の謎 [昆虫]
ナナホシテントウ 七星瓢虫 甲虫目 テントウムシ科
てんとう虫の仲間は、「平凡社世界大百科事典」によれば、世界には4,200種、日本にも160種がいると言う事です。
これは、その内の一つ、ナミテントウと並んで、最も良く見掛けるナナホシテントウです。
てんとう虫は、昆虫の中では人気が高いのでしょうか?
僕が、2005年の5月と6月にアップした、「てんとう虫の変態」と「てんとう虫の秘密」という記事には、8年も過ぎた今でも、頻繁にアクセスを頂いています。
先週のことだったと思いますが、庭のオニユリの葉に、てんとう虫のサナギを見付けました。
今まで、何度も見て来た記憶によれば、ナミテントウのサナギだと思っていました。
ところが、今朝(2013年5月17日10時頃)見に行くと、こんなてんとう虫がいました。
昨日までのサナギは、何だか間延びしたように細長くなっていましたが、良く見るとそれは既に抜け殻でした。
つまり、そのてんとう虫は、このサナギから抜け出て、成虫になった姿だったと言うことです。
ナミテントウ 並瓢虫 甲虫目 テントウムシ科
これが、ナミテントウの、一般的な姿です。
しかし、ナミテントウの斑紋には、信じ難いほどに多様なバリエーションがあります。
その一端は、2005年の「てんとう虫の秘密」という記事にも載せましたが、実際にはそれ以上に、多様な斑紋を持ったナミテントウがいるようです。
さっきの、この見慣れないてんとう虫も、極普通に存在する「ナミテントウ」のバリエーションの一つであるようですが、一種類のてんとう虫に、あまりにも多様な斑紋の形態があると言うことは、僕にとっては大きな謎と言えると思います。
ナミテントウ 並瓢虫 甲虫目 テントウムシ科
この模様は、なんとなく牛のようにも見えますが、これもまた、ナミテントウです。
そして、ノイバラの葉にいたこのサナギは、ナナホシテントウのサナギだと思われます。
ナナホシテントウの斑紋は、ナミテントウに比べれは、比較的に安定しているように思われます。
しかし、こんな風に斑紋の一部が、繋ぎ合わさってしまったような個体もいるようです。
これが、本来のナナホシテントウの斑紋です。
ひとつ前の写真と、冒頭の写真、そしてこの写真とを見比べて頂ければ、その微妙な違いは、了解頂けると思います。
てんとう虫の仲間は、人間の立場からすると、「益虫」 と呼ばれる昆虫の一つです。
それは、アブラムシなどの害虫や、ウドンコ病の原因となる菌類を、肉食のてんとう虫の仲間が食べてくれるからですが、多分に人間の恣意的な判断に依るものと言えると思います。
トホシテントウ 十星瓢虫 甲虫目 テントウムシ科
てんとう虫の仲間には、草食の種類もいます。
代表的な、草食のてんとう虫には、上に揚げた、トホシテントウの他に、ニジュウヤホシテントウなどがいますが、多くは農作物などを食害してしまうので、人間にとっては害虫と言うことになってしまいます。
とは言っても、現在家の庭の梅の木等に、沢山のアブラムシがついてしまっていることを思うと、肉食のてんとう虫は、とても有り難い存在には違いありません。
ナミテントウはふしぎな昆虫ですね。パターンはあるようですが・・
ナナホシテントウの斑紋が繋がっている個体もおもしろいですね♪
by ぜふ (2013-05-18 06:57)
おはようございます^^
同じてんとう虫でもやはり何故だかナナホシが一番愛らしい(^-^
我家も欲しいです。アブラムシがボケの新芽に沢山付きます(-。-
食べにきてくれないかしら~
by mimimomo (2013-05-18 08:37)
名前を知っているのは、ナナホシテントウとニジュウヤホシテントウくらいです。
ナミテントウというのは、ここで覚えた気がします^^;。
トホシテントウというのは、今日初めて知りました。
by sakamono (2013-05-19 15:49)
写真、とてもステキですね。^^
黒地に赤い二つの星、オレンジに沢山の星のてんとう虫はよく見かけます。
でも意外にナナホシテントウは見かけないんですよ。
梅や薔薇にアブラムシがついてきたので、是非飛んで来てほしいですね。
by ichii (2013-05-19 21:48)
子供のころ、七ツ星のあるテントウムシはよいテントウムシで、
それ以上あるのは、悪いテントウムシと誰かに教えてもらった覚えがあります。
ずっとそう思っていましたが、ナミテントウムシ、色々な星の形があるのですね。
悪いイテントウムシと教えてくれたものがきっとトホシテントウだったのかなと
一人納得してしまいました。
by きまじめさん (2013-05-19 22:30)