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上野公園・春 [季節]

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 3月6日

 上野の国立西洋美術館の前庭、ロダンの「考える人」の裏にある梅の木にいたメジロです。

 

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 家の庭の梅の木には、今年はヒヨドリばかりが来ていましたが、ここにはメジロが蜜を求めに来ていました。

 

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 この日、上野に来たのはメジロを撮るためではなく、トーハク(東京国立博物館)で開催していた「飛騨の円空展」を観るためでした。

 実際には、僕は2月中に「王羲之展」と同時に、この展覧会を既に観ていました。
 その時、買って帰った図録を父親に見せると、「円空展」を観たいと言うので、一緒に行くことにしました。以前からこのブログを見て頂いている方は、ご存知かと思いますが、僕の父は、数年前に発症した脳梗塞の後遺症のため、歩行が困難な状態が続いています。
 その為、前日念のために、展覧会の混み具合を見に行ったのですが、NHKテレビで盛んに告知していた割には、思ったより混み合っていなかったので、翌日3月7日に改めて観に行って来ました。
 足の不自由な父と一緒に、「阿修羅展」以来、度々トーハクを訪れていますが、その度ごとに職員の方々の親切な対応には、頭の下がる思いがします。

 尚、当日は、トーハクの入り口で、車椅子を借りて見学をしましたが、車椅子を押しながらでは、やはり危険もある為、その日は写真を撮っていません。
 この記事の写真は、すべて3月7日以外に撮ったものです。

 但し、特別展では写真撮影は禁止ですから、「飛騨の円空展」での写真はありません。

 

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 これも、円空仏のひとつですが、トーハクの所蔵品で、通常の仏像展示室に展示されていました。
 恐らく、「飛騨の円空展」に合わせての展示だったのだと思います。

 尤も、3月4日~18日まで、「展示環境改善のため」ということで、本館1階の展示室は、「飛騨の円空展」の会場である特別5室を除いて、他の11室~19室までが閉室となっていたので、当日はこの像を観ることがーは出来ませんでした。(現在は、開いている筈ですが、この像が展示されているかどうかの確認は取れていません)

 この写真は、2月に行った時に撮ったものです。

 円空は江戸時代前期の仏教僧であり、仏師でもあった人物です。
 円空は、謂わば漂泊の旅に生きた僧侶ですが、今回の「飛騨の円空展」は、岐阜県の千光寺というお寺に、長期にわたって足を留めた円空の彫った仏像を中心に、元々は立ち木に彫られたという大きな像から、数センチほどの小さな像までが、数多く展示されていました。

 

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 こちらは、上の円空仏と並んで展示されていた「木喰(もくじき)仏」です。

 木喰は江戸時代後期の、やはり旅の僧で、このような木像を数多く残しており、前述の円空と並び称されることが多いことから、トーハクの平常展示の仏像展示室にも、円空作の仏像と並べて展示してあったのだと思います。
 尤も、この像は木喰が自らの姿を彫ったものと伝えられていますから、本来の仏像と言うものとは違う像であるとも言えます。

 尚、「飛騨の円空展」は、4月7日(日)が最終日で、4月9日(火)からは、平成館での「大神社展」が開催されます。

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 トーハクの梅の木にも、メジロがいました。

 

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 こちらは再び、記事の最初に載せた、西美のメジロです。

 因みに、国立の博物館や美術館の名称に就いては、何時頃からかはよく分かりませんが、それぞれに略称が用いられています。

 例えば、
     東京国立博物館=「東博」
     国立科学博物館=「科博」
     国立西洋美術館=「西美」
     国立歴史民俗博物館=「歴博」 

・・・・などですが、東京国立博物館は、最近は「トーハク」と表記しています。
「西美」は、恐らく「せいび」と読むのだと思いますが、現在はあまり積極的に略称表記はしていないように感じます。僕の手元に、平成12年に刊行された『西美をうたう 短歌と美術が出会うとき』という、縦29.6㎝×横15.2㎝という、妙に縦長の変わった判型の本があります。これは、国立西洋美術館の館蔵品を歌材として詠まれた歌を、その館蔵品の写真版に添えて編集した本ですが、僕はこの本で初めて「西美」という略称を知りました。
また、千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」は、かなり以前のことですが、考古学者の故・佐原真さんが館長をなさっておられた頃に、講演会などで「歴博」(或いは「れきはく」)の略称を、盛んに使われていらっしゃったことを思い出します。

 恐らく、独立行政法人の立場からも、少しでも親しみやすい博物館や美術館にしたいという思いが、こうした略称に込められているように感じます。

 

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 尚、京都国立博物館と、九州国立博物館は、それぞれに「京博」「九博」と略称するようですが、文字を変換しようとすると「脅迫」や「窮迫」となってしまうので、残念ながらあまりいい略称とは言えないような気もしますが…

 

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 3月中旬。別の用事へ上野に行った時には、既に花見の準備が出来ていました。

 

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 桜の方は、まだ寒桜や、河津桜などの、早咲きの木にだけ花が咲いていました。

 

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 その後は、上野に行っていませんが、今年は例年になくソメイヨシノの開花が早かったようなので、もうそろそろ終わりに近付いているのでしょうか…

 ブログ仲間の ねこじたんさんから、4月6日のお花見のお誘いを頂いたのですが、僕は残念ながら都合で参加が出来ません…
 どうか、その頃まで、桜が綺麗に咲いていてくれますように…
 そして、どうぞ皆さん、楽しいお花見と、愉快な会話を満喫して来て下さいね(^^♪ 

 

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 メジロを撮った西美では、「ラファエロ展」を開催中です。
 これも観たかったので、3月中旬に別の用事で行ったついでに、寄ろうとしたのですが、切符売り場に小さな行列が出来ていました。ちょっと時間が足りなくなりそうだったので、諦めましたが、6月2日の最終日までには、何とか観て来たいと思っています。

 


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コメント 4

ゴーパ1号

あーっ!やはり2月に行っておくべきだったな…。。。
来月の頭の休暇を見込んでいたのだけど、もう行ける日がないなぁ。
by ゴーパ1号 (2013-03-29 23:19) 

ねこじたん

お花見 今年は残念です
また なにかのとき 来てくださいね♪
しかし サクラ 満開になっちゃいましたね〜
by ねこじたん (2013-03-30 08:53) 

mimimomo

今年はメジロを一度もみなかったような気が・・・庭には来ているらしく夫は見たといいますが。
上野にそぞろ歩きに行きたいです。
by mimimomo (2013-03-31 20:06) 

きまじめさん

数年前に横浜のデパートで催された「木喰(もくじき)仏」展を見て
その素朴な作品に心動かされました。
「飛騨の円空展」は4月7日までですか。
今からでは時間的に無理ですので、見学出来なくて残念です。
by きまじめさん (2013-03-31 21:32) 

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