庭の梅の木とヒヨドリ：風の詩：SSブログ

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庭の梅の木とヒヨドリ　[花・野鳥] [編集]

　三月初めの頃の寒い日。
　まだ蕾の梅の木の枝に、ヒヨドリが止まっていました。
　そろそろ、咲き始める筈の、梅の花を待ちわびるように、何度も辺りを見回しています。　

　漸く、梅の花が咲き始めたのは、それから四日後の三月八日のことでした。

　これは、毎年沢山の実のなる梅の木です。

　こちらは、以前の記事でも紹介したことのある、実生の梅の木です。

　数年前から、花が咲くようになりましたが、未だ実はなりません。

　咲き始めると、花は次々と開いて、二日後くらいには、七・八分咲きくらいになりました。

　梅の蜜を求めに来た、ハナアブです。

　因みに、これはまた別の梅の木です。
　八重咲きで、紅白の花が、混ざり合って咲く園芸品種で、実はなりません。
　元々は鉢植えだったものを、数年前に地植えにしましたが、狭い庭に梅の木が四本もあるので、あまり大きくなり過ぎないように、剪定をし続けないと、困ったことになりそうです…

　花が咲き始めてから、蜜を求めて毎日ヒヨドリが訪れて来ます。

　上の写真のように、ハナアブなどが蜜を吸いには来ますが、梅は基本的に鳥媒花ですから、受粉の仲介は、主に鳥の仕事です。

　他所の梅の木では、メジロを良く見掛けますが、家の梅の木にやって来るのは、殆どヒヨドリのようです。
　尤も、四六時中見ていられる訳ではないので、多分メジロやスズメなども、来ているのかも知れませんが…

　ヒヨドリは、顔まで花粉で黄色くして、一所懸命に蜜を舐めています。

　この木には、昨年も6㎏程の実が採れましたが、それもヒヨドリのお陰だと思うと、何だか少し愛おしく感じたりもします。

　鳴き声がうるさく、嫌われることも多い鳥ですが、昨年放送された、NHKテレビの「ダーウィンが来た」で、ハヤブサの襲撃をかわしながら、必死に海を渡って行くヒヨドリの群れの姿を見て以来、ヒヨドリは僕にとって、好きな鳥のひとつになりました。

　以下4枚ほど、梅の木を訪れたヒヨドリの姿を載せて置きます。

　さて、次の二枚の写真ですが、これはまた、僕にとっては、なかなか面白いものが撮れたと思っています。

　家の台所の脇の小さな窓から、蜜を舐めているヒヨドリにカメラを向けていた時です。
　ヒヨドリが、突然今までと違った動き方をして、別の枝に飛び移りました。
　そして、再び飛んで、庭の外の道路に降りてしまったのです。
　見ると、嘴には何かをくわえているので、急いで写真を撮ろうとしたのですが、木の枝に遮られて、ピントを合わせることも出来ません。
　その時、急に車の走って来る音がしました。
　多分ヒヨドリは何処かへ飛んで行ってしまうだろうと思い、諦めかけたとたん、走って来る車を避けたヒヨドリが、再び梅の木に飛び移ってくれたのでした。
　枝に止まったヒヨドリに、急いでカメラを向け、数回シャッターを切りました。

　撮った写真を見ると、ヒヨドリが捕まえたのはハチだと分かりました。
少し拡大して見ると、アシナガバチのようです。

　また、写真を良く見ると、枝に叩き付けているようにも見えます。

　ヒヨドリがくわえているのは、アシナガバチの尻尾の辺りですが、それは刺されないための用心なのでしょうか？
　捕獲の際に、最初から尻尾の部分をくわえてしまうか、それとも一旦地面に叩き付けてから、改めてくわえ直したのか…
あまりにも、慌しい出来事だった上、この後はまた飛んで行ってしまったので、何もかも解らず仕舞いになってしまいましたが、ヒヨドリが昆虫を捕まえる様子が見られたのは、僕にとってはとても興味深いことでした。

　しかし、アシナガバチにとっては、折角越冬を終えて活動し始めたところを…、何とも気の毒なことではありますが…

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　また、半月以上更新出来ませんでした…

　前回の記事に書いた、本の片付けも、未だ続いていますし、昨年一年間やっていた町会の役員が三月で交代になるので、次の方たちへの引き継ぎの文書を作ったりしている内に、いつの間にか時間が通り過ぎて行ってしまったような気がします。

　でも、何度か上野のトーハク（東京国立博物館）へも行って、早咲きの桜なども撮って来ましたし、庭の梅以外の花も、色々と撮ってはいます。

　季節外れになり過ぎないうちに、次の記事も書きたいと思ってはいるのですが…