寒桜にめじろ [野鳥]
「梅に鶯」という言葉があります。
取り合わせの良いことのたとえとして、使われる言葉ですが、僕はまだ梅の枝に止まるウグイスを見た事がありません。
でも、梅の木にやって来る、メジロはよく見掛けます。
かなり以前になりますが、奈良の薬師寺の奥の方で、梅の木を訪れたメジロを見て「ウグイスだっ!」と思ったことがありました。
この鳥が、実はメジロだと知ったのは、それから暫く後のことです。
今日の記事は、3月8日の「西行忌」の記事に載せた写真と、同じ日に撮ったメジロです。
花は、上野公園内の寒桜。東京国立博物館や上野動物園の正門から歩いて行くと、左側の清水寺から下って、不忍池の弁天堂に向う階段の、少し手前に植えられている木です。
普段の年は、2月初め頃には咲き始めていますが、この花もまた、今年は大分遅れているようです。
メジロは、細い嘴と長い舌を持っているので、木に咲く花の蜜を吸うのが得意です。
スズメも、梅や桜の蜜を嘗めに来ますが、嘴が短いので、花の後ろ側から穴を明けて蜜を取るので、花を落としてしまったりします。
ヒヨドリも、花の蜜を嘗めに来る鳥ですが、メジロ同様、細い舌で、上手く蜜を嘗めます。ただ、身体が大きいので、 家の梅の木に来たヒヨドリを見ていると、枝に止まった際に、足で蕾を落としてしまう事がよくあります。
その点でも、メジロは小さいので、あまり花を落とす事もなく、上手に蜜を嘗めて、授粉の手助けをして行ってくれるように思います。
緩やかに時は過ぎて
風も優しくなる頃
ひっそりと静かに
誰も気付かない内に
花々は咲き始めて
鳥たちは囀り交わす
木々も芽吹き始め
生命が蘇る季節
小鳥たちの翼に乗り
暖かな春はもうすぐ
きっと帰って来る
明日はもう、彼岸の入りですが、まだ寒い日が続いています。
「暑さ寒さも彼岸まで」という諺通りになるといいのですが・・・
でも、漸く梅の花も、本格的に咲こうとし始めたようにも思えます。
何時になく遅い春が、今度こそ本当に来ますように。
私の地元の巡回バスはどうみてもメジロと思われるデザインのウグイスが描かれていて^^;
by ゴーパ1号 (2012-03-16 22:44)
恥ずかしいことにブログを始めるようになって初めて
鶯ではなくメジロであることを知りました。
蜜を吸う姿を見たときなぜあんなにアクロバチックな格好で蜜を吸うのか
不思議でしたが、読ませていただき理解できました。
by きまじめさん (2012-03-16 23:10)
都会の小さな自然にも、花吸いたちがちゃんと春を運んできてくれるのですね。
by ぜふ (2012-03-16 23:49)
一生懸命な鳥さんですね〜
蜂さんも お手上げな お仕事っぷりです!
by ねこじたん (2012-03-18 19:52)
メジロが長い舌で蜜を吸っていたとは。梅や桜にとまっているのを見かけますね。
背中をそらして、アクロバティックな体制で吸っていますね^^。
by sakamono (2012-03-20 18:47)
メジロはウグイス色?
このように蜜をすっているのはかわいらしいのですが、
足でわしづかみにした蓑虫を目を三角にしながら夢中に食べているのを見かけたことがあって、そのメジロはちょっと怖かったです^^;
by asahama (2012-03-21 11:25)
先日、お天気おねえさんがメジロをウグイスと
言っていて…訂正は出ませんでした(笑)
目の周り、絵具で描いたみたいですね(笑)(笑)
by じゅんぺい (2012-03-21 12:03)
エサがない季節、我が家のベランダのみかんをメジロと雀が食べにきてくれたこともありました。
桜の花を落としてしまう雀を悪く言う人間もいますが、桜からすれば、みかんの摘果作業のようなことをしてくれていると、私は思っているのですが。
あれだけの花を全部実にしたら、木が弱ってしまうでしょうから。
鳥や小動物が花を食べてもまだ余りある桜の懐の深さを想います。
by すずめ (2012-03-23 00:33)
ふふふ。
メジロは大分の県鳥なんですよ♪
なんと、メジロンというキャラクターもいるくらい大分人には愛されている・・・はずです
by ナナ (2012-04-19 17:10)