紅葉の散り行く頃 [季節]
いつもの、カルガモのいる公園の紅葉です。
今年の、この公園のカエデの木は、昨年に比べて色付くのも遅く、色もあまり鮮やかではなかったように思います。
それでも、秋の日差しを受けた葉は、美しい輝きを見せてくれました。
紅く染まった葉を映す水面を、滑って行くカルガモ。
これも、いつもの光景です。
この季節だけに見られる、ちょっと面白い風景なのですが、今年はやっぱり色鮮やかさが、些か物足りない気がします。
水に浮く紅葉は、ゆっくりと流れながら、散り散りに離れて行き、やがては水に沈んで行ってしまいます。
地上に舞い散ったカエデは、幾重にも折り重なり、やがては土に帰って行きます。
散った紅葉の美しさは、ちょっと切ない思いを、胸にもたらします…。
地面に散り敷いたカエデの葉を撮ろうとして、ふと目に留まったのは、落ちているセミの抜け殻です。
でもよく見ると、そのセミの抜け殻と見えたものが、僅かに動いたように感じられました。
それは、枝に付いていて落ちた夏の名残りの抜け殻ではなく、季節外れに地中から出て来てしまった、生きているセミの幼虫でした。
全体が、くすんだような色でありながら、羽化直前に地中から這い出て来た幼虫とは違って、透明な感じがします。
このままここに置き去りにしたら、多分ルールを無視して公園を走り抜ける自転車かバイクにでも、轢かれてしまいそうな気がしました。
ですから、そっと家へ連れ帰り、庭の土を指先で少し掘って、枯れ葉と土を軽くかけて、地中に戻してやりましたが、そのまま生き続けることが出来るのか否か…。
それはこの幼虫の生命力次第ということです。
紅葉の写真を撮ってから、もう十日ほどが過ぎてしまいました。
今朝、自転車を押しながら公園を通り抜けると、池に赤い影を落としていたカエデは、殆ど散りつくしていましたが、他の木々はまだ、朝の光を受けて、風に揺らいでいました。
ああ、蝉さん、どうか無事に冬を越しますように。
by ゴーパ1号 (2009-12-23 23:25)
おはようございます^^
生物の営みの神秘さを
albireoさんの記事から再認識させられます。
紅葉も美しいし、散っていった葉たちもまた別の形でよみがえる。
本当に神秘です。そして偶然に見つけてもらった蝉の幼虫。
きっと来夏には羽化できることと信じましょう~
by mimimomo (2009-12-24 09:22)
これは珍しい。最終令というか蛹というかじゃないのは目にしませんよね。
水に浮く紅葉も美しいですね。でも、セミがやはりいい。
by 春分 (2009-12-24 22:24)
今年の紅葉は真っ赤と緑の葉が入り交じった木が多かったです。
それはそれで綺麗でしたが。
蝉の子、どうしてしまったんでしょうね。
新しい住み家を見つけて、何年か後に羽化してくれるといいですね。
by HEIJI (2009-12-25 01:05)
季節を間違えて出て来てしまった?そんなコトもあるのですね。
無事、来年の夏に出て来てくれると良いですが。
水面に浮かぶ落ち葉も良いですね。
by sakamono (2009-12-26 18:37)