ツワブキとアブ

　　　秋の日の柔らかな光が射す

　　　穏やかな朝のひととき

　　　ひっそりと過ぎて行く時間

　　　密やかに　そして緩やかに

 

　庭のツワブキの花に、沢山のアブが蜜を求めて訪れます。

 

　訪れたアブは、どれも「ホソヒラタアブ」。 

　ハナアブ科の、小さくて華奢な感じのする、可愛いアブです。

 

　透明な美しい翅を羽ばたかせて、花から花へと飛び回ります。 

 

　名前の通りの、細くて平べったい体をしています。

 

　ところで、ホソヒラタアブが止まっている「ツワブキ」ですが、 葉は「フキ」に良く似ていて、同じ「キク科」の植物ですが、食用にもされる普通の「フキ」が「フキ属」であるのに対して、ツワブキは「ツワブキ属」に分類されます。

　「ツワブキ」の名は、フキに形状がよく似た葉に、艶があることから、「ツヤブキ」が訛ったものと、考えられているそうです。
　（尚、ツワブキもフキと同様に、食用とされることもあると言うことです）

　花を見ると、確かに菊科の植物です。

　花が終わると、果実は綿毛となります。

　その為、家の狭い庭には、春になるとあちこちに、ツワブキの小さな実生が生えて来ます。
　庭がツワブキだらけになると大変ですから、その頃には摘み取らなければなりません…。

 

　今回の、ホソヒラタアブの写真は、昨日（１０月２４日）撮ったものです。

　可愛いアブですが、「ハチ」だと思って、警戒される方もいらっしゃるかも知れません。

　僕は、かなり幼い頃から虫が大好きな子供だったので、「ハチ」と「アブ」は、直感的に見分けることが出来ますが、恐らく多くの方にとっては、「ハチ」と「アブ」の違いは、決して分かり易いものではないと言うことを、このブログの過去の記事に頂いたコメントで知ることが出来ました。

　実際のところは、アブはハエやカに近い昆虫で、ハチはアリに近い昆虫です。
　ですから、アブとハチとは、見た目程には近い関係にはありません。

　但し、アブには、実のところ相当に凶暴な種類もあります。

　他の昆虫を捕えて、体液を吸ってしまうもの（その昆虫にはハチも含まれています）や、牛などの家畜の血を吸うものまでいます。
　更に、中には人間の血を吸うものもいます。

　でも、ホソヒラタアブが属する「ハナアブ」の仲間たちは、その名の通り、花の蜜を吸いに来る、おとなしいアブばかりです。

　

　昨日の記事に、僕のブログは「スローペースで更新」することになる旨のことを書きましたが、今回は連続しての更新となりました。
　また、明日には「ヒメスズメバチ」という「スズメバチ」の仲間の記事を、アップする予定でおります。

　これは、台風の影響もあって、関東地方の天気予報が、大きく外れて、日曜日の今日（１０月２５日）が雨になった為に、外出の予定が変更になったことに依ります。
　何卒、宜しくお願い致します<m(_ _)m>

 

タグ：ホソヒラタアブ ツワブキ

コメント 5

おはようございます＾＾
今日のお写真はまた見事ですね。
albireoさんの昆虫に対する愛情のようなものが
伝わってきます。
ツワブキがお庭で実生で出てくるというお話、いいですね～
ツワブキ好きのわたくしにとっては、良いお話^^
by mimimomo (2009-10-26 04:56) 

家にはツワブキがないのですが
みなさんの記事を拝見するたびに、欲しいなあと思っています。
小学生の時に、アブに刺された（吸われた？）事があります。
強烈な痛さだったのを今でも覚えていますρ(｡ ｡､ )
by ゴーパ1号 (2009-10-26 10:34) 

ヒメスズメバチ 　からこちらのアブを拝見しますと　なんとやさしく美しいんでしょう
ツワブキの黄が　アブのやさしを引き出しているような気がいたします
by sanesasi (2009-10-27 13:10) 

アブはハエやカに近くて、ハチはアリに近い．．．形を見てみると、なるほど納得、
という気がします。ツワブキ、食べたコトあります＾＾。先日、たくさん咲いている
ところを見かけました。
by sakamono (2009-10-27 23:54) 

ハチとアブはちょっと苦手で、（子供の頃刺されたらしいので）
でも、ヒラタアブはお馴染というか、幼虫を良く見かけます。
見た目も可愛いし、これはどんどん来て欲しい(^^;
by HEIJI (2009-10-28 22:27)