午後の陽射しの中で 〈アゲハ〉 [昆虫]
アゲハ 揚羽 鱗翅目 アゲハチョウ科
「アゲハ」は、別名を「ナミアゲハ」と言います。
「並のアゲハ」、つまり「普通のアゲハ」という意味です。
少しづつ
木々の緑は
濃くなって行き
少しづつ
季節は
深まって行く
眩い光が射す
午後のひと時
緩やかに
移ろって行く
時間の中
息衝いている
ひとつの生命は
風の中に羽ばたく
「ナミアゲハ」の別名の通り、比較的にどこでも見掛けるアゲハチョウです。
随分以前のことですが、どなたかのブログ(So-netブログではありません)で、「特に珍しくもない、在り来たりのチョウの写真は撮らない」と言う意味のことを、書かれておられる方がいらっしゃいました。
確かに、それはそれで、一つの見識ではあると思います。
でも、僕は何処にでもいるようなチョウであっても、チャンスがあればレンズを向けます。
例えば、僕の手元にある 北隆館の「原色蝶類検索図鑑」を開いてみると、「アゲハ」だけでも6枚の写真が載っています。春型と秋型、そして採集された地域によって、「アゲハ」の模様や色は、見比べれは明確に判るほど、それぞれに異なる姿を見せてくれています。
そんな、個体ごとの差異ではなくても、チョウを観察する際のシチュエーションは、それもそれぞれに異なっています。
それは、それぞれの生命(いのち)が、それぞれの個性を持っていて、生きて行く一瞬一瞬に、それぞれの輝きを放つためだと思います。
そしてそれは、チョウだけではなく、他の昆虫や鳥たちや植物たち、勿論人間も含めて、すべての生き物がそうであるのでしょう。
ですから、僕はこれからも、珍しいとか珍しくないに拘わらず、そんな生命(いのち)たちの煌めきを、撮り続けて行きたいと思っています。
とは言っても、随分と長い間写真を撮って来た割には、ちっとも写真が上達していないという恨みは、なかなか拭えないのが現実ではありますが…。
参考図書
おはようございます^^
どんなものであろうと《たとえ生き物でないにしろ》 表情はそれぞれ違いますね~
色々拘る人は多いですが、昔の知り合いのその知り合いの人には『自分が若くあるために、年上の人とは付き合わない』と言う方がいたと聞きまあひた。
色々ですね~~~
アゲハチョウ~とっても美しいですね~ 蝶はなかなかうまく行きません。たまにうまく行っても、それはいつも偶然・・・(__;
by mimimomo (2009-05-14 04:21)
以前は近所の公園で、このアゲハ蝶やクロアゲハやスジアゲハを見ることができたんですが、ここ数年はほとんど見られなくなってしまいました。さみしい限りです。
by gillman (2009-05-14 06:58)
我が家の夏みかんの木にクロアゲハ、ナガサキアゲハなどが来るのですが、止まっても一瞬、中々撮れません。
by SilverMac (2009-05-14 09:16)
ホント見事な瞬間ばかり☆
すばらしいですね!
by お茶屋 (2009-05-14 09:49)
とっても綺麗ですね!
何故かここ数年、キアゲハは見かけるのですが、アゲハは見ていません。
多分偶然なのでしょうが、何となく寂しいです。
by lapis (2009-05-14 20:07)
「ナミ」というのはどうも寿司のせいか普通より下の印象ですね。
海外でよくある「common」のようなものかな。コモン・セージとかコモン・ウィート(小麦)とか。
by 春分 (2009-05-14 22:07)
バックでサツキが揺らめく中蝶々だけがきれいにピントが合って、素敵なお写真ですね。
私はただただ追いかけるだけで余裕がありませんが、また虫たちの季節になってきましたね。
by penpen (2009-05-15 21:25)
「ナミアゲハ」という言い方も「並のアゲハ」という意味も知りませんでした。
いつも拝見する、こうした写真と文章に魅力を感じています^^。
by sakamono (2009-05-16 19:44)
初めまして
これからも拝見させて頂きますね。
楽しみにしています。
by au グリー (2010-03-31 12:48)