仏の座

　「ホトケノザ」の花が咲いています。

　「ホトケノザ」と言うと、普通はこちらの、薄紫の花をつける、早春の野草を思い浮かべると思います。

 

 

　でも、このキク科の植物も、確かに「ホトケノザ」と呼ばれる植物です。

　但しそれは、

　　セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ

　つまり、「春の七草」に含まれる「ホトケノザ」のことです。

　この植物は、正式には「コオニタビラコ」と呼ばれていますが、ロゼット状に地面に広がる葉の様子を、仏さまの座る「蓮華座」に見立てて、「仏の座」と名付けられたようです。
　また、単に「タビラコ」とも呼ばれています。この「タビラコ」の名称の方が、元来の名称であったようです。
　「タビラコ」には、「田平子」の漢字が当てられ、これもロゼット状に広がる葉の状態から来ている名称だと言うことです。
　　「コオニ」は「小鬼」の意味で、これは近縁種のあ「オニタビラコ（鬼田平子）」に対する名称のようです。

　僕は、以前からこの花を見たいと思っていたのですが、なかなか見付かりません。

　そこで、今年の正月に、スーパー・マーケットの野菜売場から、市販の「七草セット」を２セット買って来て、根のしっかりした「ホトケノザ」を選び、植木鉢に植えて置きました。
　
　それが、四月になって漸く花が咲いたと言う訳です。

　こちらは、近縁種の「オニタビラコ」です。
　
　「オニタビラコ」は、上の写真のように、道路の脇などに幾らでも生えているので、あちこちで見ることが出来ます。

　それに対して、「コオニタビラコ」は、どうもあまり見掛けることがありません。

　これは、「オニタビラコ」が、タンポポのように綿毛で種子を飛ばして繁殖するのに対して、「コオニタビラコ」は、綿毛を持たないので、あまり広範囲に広がることが出来ないせいではないかと思います。

　黄色いコオニタビラコの右側に咲いている白い小さな花は、ハコべです。

　これは、「七草セット」からコオニタビラコの若菜を選び出して植えた時、恐らくハコべの小さな根が、一緒に付いていた為のような気がします。
　ただ、「七草セット」に入っているハコベには、殆ど根は付いていないので、鉢に入れた土にハコべの種が入っていたのかも知れません。
 

 

タグ：タビラコ ホトケノザ 春の七草

コメント 7

おはようございます＾＾
タビラコ《コオニタビラコ》は　今年写しました。
仰るように広範囲には広がりませんね～
何時も同じ場所に生えていて、そこでは繁殖していくようです。
albireoさんのタビラコも来年は少しだけその位置で増えるかも＾＾
by mimimomo (2009-04-30 05:09) 

今年は野草もよく見ますね。
by SilverMac (2009-04-30 08:15) 

あの（紫の）ホトケノザは食べないよな～と思っていたのですが！そういうことだったんですね(^-^)/
by じゅんぺい (2009-04-30 19:43) 

我家は　雑草ばかり　雑草の花が好きで　道路際の雑草も大事にしておりましたらご近所の方から抜かれてしまいました　
今年　私も籠の七草の花を買ってきて　おかゆを作りましたが　いま思い返すとホトケノザの記憶がなくて　私のいい加減さにちょっとがっかり　albireo さんの発想と実行力　観察力に感心いたしました

私のほうに来ていただき　ナイスコメントありがとうございました
今日　「ＪＲ東海のうまし　うるわし奈良　興福寺篇２」のＹｏｕＴｕｂｅ　の動画
とっくにごらんになっていると思いますが　阿修羅の動画です　ちょっと楽しみました　私はＤＶＤを買ってこなかったものですから


by sanesasi (2009-04-30 20:39) 

こんにちは。
あれ？これがホトケノザ？と最初びっくりしてしまいました。
albireoさんに限って間違いのはずはないなんて思いながら。
七草のホトケノザはコオニタビラコだったんですね。
私も根付きを探して植えてみようかな。

by ichii (2009-05-01 09:50) 

オニタビラコとコオニタビラコとヤブタビラコの区別がいつもつかなくて悩んでいます。
たぶんコオニタビラコには出会っていないと思うのですが、
七草セットのを植えるのはいい方法ですね。
私も今度やってみます。
by penpen (2009-05-01 22:40) 

七草セットからお庭に植えても、ちゃんと育つのですね＾＾。
オニタビラコは、たしかに良く見かけます。七草セットを買って来て食べたコトは
ありますが、ホトケノザはコレだったのですね。
by sakamono (2009-05-02 12:19)