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花の季節-草花編- [花]

 

前回の、春の花の「樹木編」に続いて、今回は「草花編」です。

ここに取り上げた花たちは、殊更にそれを選んだ訳ではなく、たまたま見かけて写真に撮った花たちばかりです。

勿論、僕にとっては、思い入れの強い花も含まれていますが、わざわざ探して撮った写真は一つもありません。

でも、それぞれの花に出会えたことを、とても嬉しく思いながら、シャッターを切って写した写真ではあります。

 

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  スノーフレーク  ヒガンバナ科  スノーフレーク属

前記事の、ユキヤナギ同様に、この花も春に咲く花であるのに、雪の名を負わされています。

スズランスイセンと言う、和名らしきものもありますが、これはあくまでも俗称であるようです。

 

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  ナガミヒナゲシ  ケシ科  ケシ属

もう、完全に野生化を遂げてしまった、本来は園芸品種として導入された、帰化植物のナガミヒナゲシ。

柔らかな春の風が吹いて、花は静かに揺れています。

風の中の雛罌粟(コクリコ)。

穏やかな、優しい季節の風景です。

 

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  オオアラセイトウ  アブラナ科  オオアラセイトウ属

ムラサキハナナ、ショカッサイ、など、複数の名前が付けられていて、人によってばらばらな呼ばれ方をしている花です。

僕は、最初に「オオアラセイトウ」と、覚えてしまったので、どうしてもその名で呼んでしまいます。

でも、何と呼ばれようと、この花の色に、僕は心惹かれます。

 

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       タネツケバナ  アブラナ科  タネツケバナ属

田圃の畔に見付けた、白い小さな花。
樹木編の、コブシの異称である「田打ち桜」は、田圃を耕し始める時期に咲くことによって名付けられたのですが、こちらは稲の種籾(たねもみ)を、水に漬けて発芽を促す頃に咲くために、「種漬け花」と呼ばれるのだと言います。

これまで、僕のブログには近縁の外来種である「ミチタネツケバナ」を、何度か載せた記憶がありますが、今度こそ漸く本当のタネツケバナに出会えたようです。

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  ウラシマソウ  サトイモ科  テンナンショウ属

この植物は、花の中から延びた、細い糸状の「付属体」と呼ばれる部分を、浦島太郎の釣り糸に見立てて、「浦島草」 と名付けられたのだといいます。

外側は、花ではなく、葉の変化した「苞(ほう)」ですが、その形状を、仏像の光背に見立てて、「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼びます。

 

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    アブラナ ・ ナタネ ・ ナノハナ    アブラナ科  アブラナ属

普通に、「菜の花」と呼ばれています。
本来は、アブラナ、或いはナタネと呼ばれる、植物油を採取する植物の花のことですが、「菜の花」はまた、アブラナ科の植物全体の花を指す名称でもあるようです。

アブラナ科の植物には、小松菜・白菜・キャベツ・水菜・・・等々が含まれますが、確かに収穫せずにほったらかしにされた、そうした野菜に薹(とう)が立って咲く花は、どれもが「菜の花」です。

そう言えば、大根には白い花が咲きますが、花の姿は「菜の花」と良く似ています。
調べてみると、それもそのはずで、大根もまた、アブラナ科の植物(ダイコン属)でした。

最近は、食用に栽培されるナタネは、「ナバナ」と呼ばれていますが、僕はその呼び名は、どうも好きになれません・・・。だから、僕は普通に「菜の花」と呼んでいます。

この花が、一面に咲くと、春も盛りという気分になります。

 

 

参考図書

野の花 (ヤマケイポケットガイド)

野の花 (ヤマケイポケットガイド)

  • 作者: 木原 浩
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
山の花 (ヤマケイポケットガイド)

山の花 (ヤマケイポケットガイド)

  • 作者: 木原 浩
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

庭の花 (ヤマケイポケットガイド)

庭の花 (ヤマケイポケットガイド)

  • 作者: 鈴木 庸夫
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

野菜・果物 (ヤマケイポケットガイド (21))

野菜・果物 (ヤマケイポケットガイド (21))

  • 作者: 金田 洋一郎
  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本

写真で見る植物用語 (野外観察ハンドブック)

写真で見る植物用語 (野外観察ハンドブック)

  • 作者: 岩瀬 徹
  • 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本


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SilverMac

スノーフレーク、我が家も増えました。
by SilverMac (2008-04-15 08:20) 

春分

私はムラサキハナナを使います。一番無機質というか、情報がない感じなので。
ナノハナが困ります。ナバナよりもハナナが好きですが、アブラナも含めて、微妙
に違うらしいので。
by 春分 (2008-04-15 17:23) 

mimimomo

おはようございます^^
どれもalbireoさんらしい素敵なお写真。
それぞれのお花の美しさが引き出されていますね。
そのお花の呼び名と言うのは、紛らわしいですね~
一花一つにするとすっきりするのですが^^
by mimimomo (2008-04-16 04:24) 

penpen

春の中、可愛いお花たちですね。バックも素敵です。
by penpen (2008-04-16 20:40) 

sakamono

タネツケバナの白さが好きです。「種漬け花」と書くとは知りませんでした。そういう謂れがあったのですね。ナガミヒナゲシが近所の道端にもたくさん咲いています。もう、その時期だったっけ?などと思っていました^^。
by sakamono (2008-04-16 23:35) 

sanesasi

かわいいお花を 夢のあるお写真に 
先日友から ザゼンソウの花の写真がメールでとどきましたので 早速撮りにいきまいたが解らなくて 売店に打っていたウラシマ草を一鉢買ってきました 写真を何枚も撮っておりますが なかなか上手くいきません 以外に恐ろしい顔をしたように写ってしまって 苦笑いしております
by sanesasi (2008-04-17 15:47) 

lapis

スノーフレークは、本当に可愛らしい花だと思います。
妖精が出てきてもおかしくないようなイメージがあって好きです。
by lapis (2008-04-18 22:13) 

koyuri

スノーフレイク、大好きです。
見てるだけで、和みますね~。

by koyuri (2008-04-19 20:27) 

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