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赤い瞳 [野鳥]

何だか、酷く寒い日が続いています。
1月17日には、こちらでも初めての雪が降りました。

夜更け頃に、細かい雪が降り出したことに気付いたので、このまま降り続かなければいいと思っていたのですが、朝には止んでいました。

僅かに残った雪も、日の出と共に既に融けはじめたようでした。

赤い実を付けたセンリョウの葉にも、融け残った雪が載っています。

白い雪と赤い実。
何となく「雪うさぎ」を思い浮かべてしまいました。
(尤も、「雪うさぎ」の目は、普通は南天の赤い実を使います。耳には、南天の葉を使うので、その方が都合もいいからでしょうね。)

本当のところ、どの種類のウサギもが、赤い目をしている訳ではありません。
赤い目を持っているのは、白い「イエウサギ」で、これは目の虹彩に色素が無い為、血の色が透けて見えているのだと言うことです。

動物の仲間に、他に赤い目の種類がいるのかどうか、僕は寡聞にして知りませんが、鳥の仲間では時折見掛けることがあります。

例えば、ゴイサギがそうです。

 

また、カモの仲間のホシハジロや、オオホシハジロのオスも赤い目をしています。
(写真は、オオホシハジロです)


そして、1月6日。
久し振りで母の墓参に行った際に、習志野海浜公園の海に注ぐ澪の水面に、やはり赤い目の鳥がいました。

 

僕にとっては、初めて見る鳥でしたが、それでもカイツブリの仲間であろうことは分かりました。
潜水の得意な鳥らしく、素早く水に潜ると暫くは上がって来ません。

それは、お馴染みのカルガモなどより、かなり小さな水鳥でした。

それにしても、凄いほどの赤い目ですね。

家に帰って、撮って来た写真と数種類の図鑑とを見比べて見ると、どうも「ハジロカイツブリ」の冬羽のようです。
ただ、とてもよく似た鳥に「ミミカイツブリ」と言うのがいて、図鑑の写真によっては、とても判別が付きにくいものもありました。
しかし、そんな時にいつも頼りにしている「絵解きで野鳥が識別できる本」に書かれた特徴にあてはめて、「ハジロカイツブリ」と判断しました。

大きさは、全長が33cmということですから、60cmほどあるカルガモと比べても、小さな鳥であることはよく解ります。

 



         小さな水鳥は

         冷たい水の中に

         素早く潜り

         暫く間を置いて

         また浮かび上がる

         繰り返し繰り返して

         小さな身体を

         水中に潜らせて

         そうして魚を捕る

         水鳥たちにとっては

         それが生きること

         水中から浮かび上った

         小さな水鳥が         

         その水面に刻む

         大きく鮮やかな波紋

         それは小さな生命の

         確かな存在証明

   ハジロカイツブリ   カイツブリ目  カイツブリ科

 

前回、「再開します。」などという記事を書いておきながら、またしても随分間が空いてしまいました。
その間に、皆さんから頂いた、暖かく優しいコメントに、胸が熱くなる想いが致しました。
本当に、ありがとうございます。
お蔭様で、父のリハビリも順調に進んでいる様子です。

また、僕がブログを始めた頃からの、ブログ仲間であるナナさんから、ご結婚をされるという内容のコメントを頂き、とても素敵な出来事だと、嬉しく思っております。

まだ、寒い日々が続いていますが、やっぱり春は近付いていると、そんな想いが心を過ぎって行きました。

 

 

参考図書

絵解きで野鳥が識別できる本 (BIRDER SPECIAL)

絵解きで野鳥が識別できる本 (BIRDER SPECIAL)

  • 作者: 叶内 拓哉
  • 出版社/メーカー: 文一総合出版
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本


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コメント 13

Silvermac

本格復帰ですね。楽しみにしています。
by Silvermac (2008-01-27 07:11) 

penpen

うっすら積もった雪に赤い実が綺麗ですね。それに合わせて鳥の赤い目。最後のハジロカイツブリの泳ぐ姿のかわいさと綺麗な波紋が素敵ですね。「絵解きで野鳥が識別できる本」はおもしろそうですね。お父様一安心ですね。
by penpen (2008-01-27 07:33) 

春分

ハジロカイツブリは年末に見ましたが、遠くて目の色はわかりませんでした。
こんなにも赤い目でしたでしょうか。本当に印象的ですね。
子供の頃、本物のウサギを見て、目が黒くて驚きました。絵本は赤目ばかりだったので。
「小さきもののたてる波紋」。何ができるか、何ができているのか。
by 春分 (2008-01-27 08:53) 

さねさし

最後の波紋の美しいお写真 とてもいいと思いました 
昨日NHK全国短歌大会を見に行きましたが いい短歌 いい批評の言葉に 
ホール全体 大きな波紋が広がっていくような声 空気に包まれました 
by さねさし (2008-01-27 10:22) 

sakamono

赤い目をした鳥がいるとは思いも寄りませんでした。水鳥が多いのですね。今度、見る機会があれば注意してみたいと思います。ハジロカイツブリの赤い目は、たしかにコワイくらい...
by sakamono (2008-01-27 12:02) 

最後の写真、とっても素敵ですね!
美しい波紋の中心に赤い眼をした鳥がいる。
まるで、意図的に配置したかのように、幾何学的で美しいですね。
お父様のリハビリが順調に進んでいるそうで、何よりです。
どうか、ご無理をなさいませんように。
by (2008-01-27 14:28) 

こんにちは^^
相変わらずalbireoさんらしいブログ・・・とても嬉しく拝見いたしました。
カイツブリ自体もまだ会ったことがないと思います。
カイツブリにも色々いるのですね~
赤い目・・・キンクロは金色・・・鳥も色々ですね~
by (2008-01-28 14:53) 

konkon

ハジロカイツブリの赤い瞳に目を奪われました。
以前< かいつぶり潜りし水輪消ゆるまで >という句を作ったことがあります。
かいつぶりの潜った水輪が消えるまでじっと見ていたら、
思いもかけない遠くにぴょこっと浮き上がったことを思い出しました。
by konkon (2008-01-29 14:04) 

gillman

近所の公園にもホシハジロがいますが、ほんと真っ赤な目をしてますね。
キンクロハジロもいますが、その黄色い目と対照的です。
by gillman (2008-02-02 17:54) 

あやこ

今日も雪でしたね、、、
センリョウに雪って似合いますね^^
by あやこ (2008-02-03 19:38) 

m-tamago

albireoさん、こんばんは。
私もパソコンに向かう時間がまとまって取れないことが多く、なかなかうかがえないうちに、今日になってしまいました。
久しぶりに美しい写真の数々を拝見し、あたたかな気持ちになりました。ありがとうございました。今日は立春ですが、東京は見事な雪景色になりましたね。

お父様、早く良くなられますようお祈り申し上げます。今は寒くて大変な時期なのでご家族の皆様もご無理なさいませんように。
by m-tamago (2008-02-03 22:48) 

じゅんぺい

ちょっと恐いくらいの赤ですね!!
by じゅんぺい (2008-02-09 05:22) 

toorisugari

嘴先端の黒色部の少し上に淡色帯がみえるので、ホシハジロです。
by toorisugari (2016-04-08 14:44) 

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