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佐倉城址公園にて

先日の記事で、そろそろ旅立って行く頃だと言った、ツグミにまた会えました。

場所は、やはり佐倉ですが、馬出し堀の近くではなく、「暮らしの植物苑」の中でした。

と言うことで、佐倉の歴博へ行って来ましたので、今回は先日の記事へ頂いたご質問への、お答えのブログとさせて頂きます。

先ず、mimimomoさんからの「馬出し堀」の場所の件と、春分さんからの「馬出し」の読み方に就いてです。

「馬出し堀」は、上の写真の通り歴博の正面に向かって左側にあります。

こちらは、上の写真の奥の方から撮っています。

案内板によると、正確には「馬出し空濠」となっています。
作られた当時の規模は、長辺が121m・短辺が40mのコの字型で、深さは5.6mあったということです。
その用途は、前回の記事にも記したとおり、人馬の出入りを敵に察知されないで行う為の、近世の軍事用施設でした。

この濠は、明治の初めに陸軍の連隊が造営された時に、埋め立てられてしまいました。
その後、昭和46年から発掘され、長さはそのままに、深さのみ3mの規模で復元されたということです。

さて、この「馬出し空濠」読み方ですが、やはり普通に「うまだしからぼり」と読んでいいようです。

春分さんからのご質問では、福岡県に出張された折「馬出九大病院前(まいだしきゅうだいびょういんまえ)」という名の駅をご利用されたと言う事で、「まいだし」と読むのですか?と言うことでした。

これは、福岡市地下鉄箱崎線の駅名ですが、「馬出(まいだし)」は福岡市の博多区と東区に跨る地名でもあります。

この地名の由来は、「筥崎宮の神輿が博多夷社(えびすしゃ)へ下向する時ここから供奉の人が乗る馬をだしたことによるという」(角川書店「角川 日本地名大辞典 40 福岡県」)と言うことで、平安時代からの地名だそうです。

この辞典には、難読地名の一覧表が各巻に載っていて、この地名もそれに載っていましたから、やはり特殊な読み方かも知れません。因みに、他の県の巻も幾つか見たのですが、古来からの地名には「馬」を「ま」と読むことはよくあるようです。
しかし、「まい」と読む例は僕が何巻かを見た範囲では、他には見当たりませんでした。

追記:上記の文章を書いた時点で、僕は「馬」を「まい」と読むかのような錯覚をしていました。
しかし、改めて考えてみると、「馬」を「まい」と読める筈もありません。その代わり、「出る」には、「いずる」という読み方もあります。
つまり、この福岡市の地名としての「馬出し」は、「馬(ま)出し(いだし)」という、読み方をするのが順当であったと思います。
記事をアップした後で、そのことに気が付きましたので、ここに訂正させて頂きます<m(_ _)m> 2007.3.19.22:00


続いて、sakamonoさんからのご質問の、500mmの望遠レンズに就いてです。

この間の記事の、土手に止まったツグミの写真は、トリミングせずに横の幅を、僕がいつもブログに載せる際に加工する540pixelにすると、上の写真のとおりになります。
僕と、ツグミとの距離は、約15mから20m弱くらいです。

普通、500mmの望遠レンズになると、三脚なしの手持ちではちょっと無理なのですが、このレンズはレフレックスレンズ(ミラーレンズとも言います)なので、軽量コンパクトで、手持ちでも充分に扱えます。また、価格も普通の形式のレンズに比べてあまり高価ではありません。

但し、F値がF8の固定ですから、あまり暗い場所では、ちょっと使い難いという欠点もあります。
しかし、デジタル一眼では、ISOの値が1600相当位までなら、結構綺麗に撮れるので、暗いときにはISOの値を800から1600相当にする事ができます。そういう意味では、このレフレックス・レンズはデジタルカメラ向きのレンズなのかも知れません。
僕は、フィルムカメラの頃から使っているレンズですが、デジタルになってからの方が多用するようになりました。

ちなみに、このレンズで撮ると上の写真と下の写真のような、輪のような形や、粒々のような形のボケが出ます。

このボケに就いては、見る人によって好みの分かれるところだとも言います。

このボケを「リングボケ」と言いますが、それはレフレックス・レンズが次の写真のような形になっているからです。

 

真ん中の黒い部分は黒いプラスチックで出来ています。
その周りが、ドーナツ状の鏡になっています。

写真に出来るリング状のボケは、このドーナツ型の鏡によるものです。

レフレックスというのは反射作用のことで、このレンズは天体観測に使われる、反射式望遠鏡と同じような仕組みになっています。
ミラーレンズという別名も、鏡を利用した反射式であることによります。

 

以上、ご納得頂けるような説明が出来たかどうか、あまり自信はありませんが、どうぞご容赦下さい<m(_ _)m>

 

ところで、今日の佐倉城址公園の周辺には、様々な花が咲いていました。

今回は、その内の二つを載せることにします。

先ずは、コブシの花です。これは、あちこちに沢山咲いていました。

 

そして、スミレの仲間。スミレは、とても種類が多く、名前の特定はとても難しいので、「仲間」ということで、ご容赦下さい。

その他にも、色々な花を見ることが出来ましたが、なんと言っても素晴らしかったのは、梅・桃・桜が一度に見られたことです。

これは、出来るだけ近いうちに記事にする予定です。

また、佐倉城址公園の周辺には、近世から第二次大戦の頃までの、歴史的遺構が数多く残されています。
中には、先の戦争に係わる謂わば負の遺産と言うべき物も残されています。

もう少し暖かくなって来たら、もう一度この近辺を巡って、そうした遺構を紹介したいと考えています。

 


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silverag

お邪魔します
なかなかコンパクトで扱いやすそうなレンズですね
ツグミも後わずかでしょうか
千葉仲間なのでよろしくです
by silverag (2007-03-19 01:21) 

やっぱり、デジイチで撮ると、鳥たちもくっきり写りますね。
僕のコンデジも、そこそこ高性能なのですが、やっぱり、いざとなればデジイチとの違いが出てきますね。
長期計画で、デジイチ導入も検討してるのですが、その時にはalbireoさんにも相談させていただいていいですか?
by (2007-03-19 01:21) 

おはようございます^^
わざわざお答えいただいてありがとうございます。 ここは先日行ったとき通ったかもしれません(--;) ポーっと歩いているのですね。覚えがないわ。
馬出しの読み方・・・福岡県人なのに全然知らなかったです。これは恥ずべきことですねぇ(__;) 
レフレックスレンズですか。500ミリですね・・・ わたくし昨日接写をつけたまま20メートル近く離れた鳥を写しましたが、やはりボケでした・・・(--;)
by (2007-03-19 05:29) 

はるまきママ

私も週末にコブシ・ハクモクレンを見てきたところでした。
梅、桃、桜、と花の写真が記事を彩る季節が来ましたね。^^
レンズのお話、とっても勉強になりました。m(__)m
by はるまきママ (2007-03-19 11:08) 

sakamono

お答え、ありがとうございました。自分が最近買ったコンデジに「18倍ズーム(500mm相当)」などと説明があったので、興味があって質問してしまいました。15~20mくらいまで近づければ、自分のカメラでも、今日の写真くらいの大きさに撮れるのだろうなぁ、と思います。それよりも、自分で撮るコトですね^^;。
by sakamono (2007-03-19 12:34) 

Silvermac

ViolaMacです。
ツグミ、良く撮れていますね〜
私はバックに暈けの入った写真が好きです。
by Silvermac (2007-03-19 13:31) 

さねさし

ボケがとっても好きなのですが どうして 写るのかまったく知りませんんでした レンズのお話もとってもよかったです 早速レフレックス・レンズ買いたくなりました ニコン40Dが軽いからと買ったのですが思うように写せませんこのカメラでも レフレックス・レンズ つけられるのでしょうか
又今は ナショナルのDMC-ZF50が 私向きかなと使っておりますが まだ慣れなくて
最期のスミレとってもうつくしいです ツグミも凛として旅立ちを感じます
by さねさし (2007-03-19 20:23) 

はてみ

「馬出」のお話とてもおもしろかったです。
最近は「出る」を「でる」としか読めず「いずる」と読めない編集者が多くなり、
「見出す」を間違えて「見い出す」などと直してしまうこともあるそうです。
「いずる」という表現も大事にしていきたいと思いますのに。
by はてみ (2007-03-19 23:39) 

Silvermac

SilverMacです。
退院しました。また宜しくお願いします。地名の話、面白かったです。
by Silvermac (2007-03-21 12:42) 

一枚目のツグミ、凛々しい感じがして、とても素敵です!
地名は難しいですが、面白いですね。
こちらでも、ようやく菫が咲き始めました。
by (2007-03-21 23:47) 

春分

「まいだし」の件、丁寧に掘り下げて頂き、誠にありがとうございます。
地名については、簡単に扱えない歴史がついてまわりますね。
私は、はてみさんのコメントがまた面白かったですね。
by 春分 (2007-03-25 18:17) 

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