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秋の日差しを受けて [花]

   シュウメイギク 秋明菊 キンポウゲ科 アネモネ属

何故か、菊の名が付けられていますが、シュウメイギクはキンポウゲ科の植物で、春に咲くアネモネの仲間です。

僕の好きなアネモネは、儚げな薄い花びらの花ですが、シュウメイギクはもう少し厚手の花びらを持っています。

現在は、日本の各地に自生しているそうですが、元々は中国原産の植物のようです。

僕は、茶道に就いてはあまりよく知りませんが、茶道をなさっていらっしゃるpenpenさんm-tamagoさんの記事で以前拝見したところによれば、茶席にはよく飾られる花だと言うことです。


別名を「貴船菊(キブネギク)」と呼び、京都の貴船のあたりに多かったことが、その別名の由来だと言います。

京都の神社の中では、特に「貴船神社」が好きな僕としては、こちらの名前にもとても心惹かれます。

 

 

        柔らかな花びらは

        優しい秋の日差しに

        静かに染まって行く

        穏かに緩やかに

        移ろって行く時間を

        胸に抱き締めるように


        慌しく過ぎて行く

        日々の喧騒から離れ

        ゆったりとした時間に

        溶け込んで行きたい

        秋の日差しに染まる

        小さな花びらのように

 

ところで、キンポウゲ科の植物には、アルカロイド系の毒を持つものが多いようです。

しかし、このシュウメイギクには、毒があると言う話は聞きませんから、多分毒に就いての心配はしなくてもいいのかも知れません。


ちなみに、キンポウゲ科の植物中でも、特に毒草として知られている植物があります。

 

   ツクバトリカブト 筑波鳥兜 キンポウゲ科 トリカブト属

それは、このトリカブトです。

トリカブトの仲間は、日本には30種以上あるといわれています。

写真の花は、最初に筑波山で発見されたため、ツクバトリカブトと呼ばれるのだそうです。

トリカブトの仲間はその殆どが、植物の中でも特に激しい毒の成分を持っています。(中には、無毒のものもあるそうです)
しかしその毒は、同時に人間にとって有益な薬としての効用もあると言います。

 

ごく普通の風邪薬などでも、一度に大量に摂取すれば、生命にかかわるような危険性も持っているそうです。

 「毒にも薬にもならない」という言葉もありますが、毒と薬とは常に表裏一体のものなのかも知れません。

 

追記:この「ツクバトリカブト」は、mimimomoさんもブログに写真を載せられています。
僕の写真の花よりも、もっと咲き始めの頃のようで、青い色がより鮮やかでした。

mimimomoさんの記事です→ http://blog.so-net.ne.jp/semi53/2006-10-29-1

 


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コメント 12

おはようございます^^
 ご紹介ありがとうございます^^
 シュウメイギクも我が家のはすっかり終わりました。このお花は茶席に
 似合いますね~。そんな優しさの中に凛とした美しさがあって、好きなお花の
 一つです。
 トリカブトはとても素敵に撮られていますね~。わたくしは遠く及ばないです。
by (2006-10-30 05:04) 

kei果

おはようございます。
トリカブトのお花は、本当に鳥兜みたいですね。^^
塊根が猛毒とは、信じられないです。
それではー
by kei果 (2006-10-30 08:09) 

はるまきママ

シュウメイギク、可憐な感じがお茶席にも似合いそうですね。^^
トリカブトの花の青が綺麗です!
by はるまきママ (2006-10-30 10:31) 

じゅん

>秋の日差しに染まる小さな花びらのように
素敵な表現です。
毒も薬…、逆もまたしかりですね。
なるべく薬に頼らないに越したことはありません。
by じゅん (2006-10-30 15:56) 

Silvermac

ご無沙汰しています。デマージュA1のCCDトラブルがありました。albireoさんのデマージュはいかがですか。
by Silvermac (2006-10-30 16:43) 

konkon

シュウメイ菊、静かで優しい、それでいてきっりっとして、秋らしい花ですね。
色も姿も好きです。
by konkon (2006-10-30 17:03) 

春分

ここに載せて頂いた写真を拝見すると、確かにトリカブトは青いアネモネにそっくりですね。トリカブトの花の、シベが見える様子は見たことがなかったです。
by 春分 (2006-10-30 21:34) 

m-tamago

ご紹介くださり、ありがとうございます。
秋明菊は秋の茶花にかかせないお花です。すっと立ち上がった姿が端正ですよね。白は凛々しく、ピンクはかわいらしく。

トリカブトは隣の家にたくさんあります。花だけみていると鮮やかで見事ですが、美しいものには毒がある。
by m-tamago (2006-10-30 22:21) 

シュウメイギクは、秋の柔らかい陽ざしに良く映えますね!
特に2枚目の写真が好きです。
トリカブトの花は、はじめてみました。僕好みの綺麗な青ですね。
by (2006-10-31 13:38) 

さねさし

美しいお写真やお話に ちょっと昔を思ってしまいました 貴船神社には 一昨年 夏に行きましたのでシュウメイギクは見ることはできませんでしたが桂の樹に見とれてしまったこと トリカブトは もう6年前八ヶ岳の林で見つけ 恐る恐る近寄って見てきたことを思い出しました 
by さねさし (2006-10-31 21:05) 

penpen

シュウメイギクとっても綺麗ですね。キンポウゲ科なのですね。お茶の先生は確かキフネと濁らないで発音されています。どちらが正しいかは知りませんが。トリカブトの濃い青も惹かれる色ですね。とても毒があるようには見えません。
by penpen (2006-11-07 07:29) 

albireo さんの詩にあるみたいに、ゆったりとした時間に溶け込んで行きたい気分です~。
最近、かなり疲れ気味。
albireo さんは、最近は如何ですか?
by (2006-11-10 00:14) 

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