新しい生命の為に <オオモンクロベッコウ> [昆虫]
オオモンクロベッコウ 大紋黒鼈甲蜂 膜翅目 ベッコウバチ科
ベッコウバチの仲間は、蜘蛛を狩って、それを幼虫の食べ物にする習性があります。
先日、僕はこの「オオモンクロベッコウ」が、捕まえた大きな蜘蛛を、巣穴に運んで行くところに出会いました。
ということで、蜘蛛嫌いの方は、ご用心願います<m(_ _)m>
以下、四枚の写真には、アシダカグモという徘徊性の大きな蜘蛛が、一緒に写っています。(最後の、ドクダミの花の写真の前までは、すべてハチとクモが写っています)
ところで、ベッコウバチの仲間は、蜘蛛を狩ることから、英語では「スパイダー ワスプ(Spider Wasp)」と呼ばれているそうです。
Waspは、スズメバチやジガバチなどを指すそうですから、「蜘蛛蜂」と言うことになるのでしょうか・・・。
しかし、それにしても、英語では「スズメバチ」と「ジガバチ」が、同じ言葉で表現されてしまうのでしょうか?何だか、些か不思議な気がします・・・。
アスファルトの道路の上、自分と同じ位の大きさの「アシダカグモ」を運んで行く、「オオモンクロベッコウ」の母蜂です。
格闘しているようにも見えるかも知れませんが、蜘蛛は既に麻酔薬の毒針で、眠らされています。
公園の下の、かなりの急斜面の土手を、蜘蛛を口にくわえて、引っ張りながら登って行きます。
土手の上の、公園の柵。鉄のパイプを後ろ向きのまま、垂直に登って蜘蛛を引っ張り上げています。
ここまでで、既に15m以上は歩いています。
途中、一休みして足に付いたごみなどを落とすような仕草を見せたりしていましたが、すごいパワーだと思いました。
残念ながら、この後蔦の葉の中へ入ってしまい、土手の足場も悪くなっていたので、撮影はここまでになりました。
ジガバチなどは、巣穴を自分で掘って、捕まえたイモムシなどをそこに埋めますが、この蜘蛛は巣穴は自分では掘らず、使用されなくなったネズミ穴などを再利用します。
空を飛ぶのではなく、地面の上を重い獲物を引っ張って、自分の巣穴と決めた場所まで運んで行くというのも、すごい能力だと思います。
次の生命を育もうとする、生き物の、そして母親の素晴らしいエネルギーを感じます。
最後の写真は、その土手に咲いていたドクダミです。
別に、ハチともクモとも係わりはありません(^^♪
実は、この「オオモンクロベッコウ」の写真を撮った日は、いつも通る道で工事をしていました。
通り抜けようとすれば、さして問題もなく通れたのですが、敢えて遠回りになる別の道を行って見ることにしました。
そこで、このオオモンクロベッコウに出会えたのは、やはり幸運であったのだと思います(^^)v
私は小さい頃からの虫好きでファーブル昆虫記も読みました。ドクトルまんぼう昆虫記も読みました。
by マイケル (2006-06-27 22:07)
すごいアゴの力ですね。
by (2006-06-27 22:46)
大紋黒鼈甲蜂…漢字だとすごい迫力です。
黒々していますね~。
albireoさん、よく追っかけましたね(^^)
by はてみ (2006-06-27 23:40)
蜂っぽくないですね。
生きていくための努力、凄いです。
by atom (2006-06-28 01:29)
おはようございま~す^^
さすがalbireoさん!わたくしだったら、待ちきれずここまで追いかけて写真は写せないですね~。でも最後まで見届けたかったですね・・・^^
アリもそうですし、蜘蛛でも、蜂でも自分より大きなものを上手くさばきますね・・・
by (2006-06-28 04:56)
この蜂に狙われたら、蜘蛛も必死ですね。
でも必ず見つけられてしまいます。
by Baldhead1010 (2006-06-28 07:46)
蜘蛛が蜂に運ばれる姿は、なんともいえないですね。
うまく運ぶんですね、持久力がすごいです。
by YAYA (2006-06-28 09:02)
お早うございます
蜂が蜘蛛を生け捕りにするんですか!!
2枚目のお写真は、蜘蛛の方が優勢に見えました。
オオモンクロベッコウの迫力とパワーに驚き
貴重な物を見せて頂き、ありがとう。
by mippimama (2006-06-28 09:48)
先日、通気口から大きな蜂(多分)がで入りしているのを見かけました。早速金網を買ってきて、穴を塞ぎましたが、通気口の穴の大きさよりも胴回りが大きそうな昆虫だったので驚きました。強力蜂用スプレーを沢山噴射しておきました。
by Silvermac (2006-06-28 10:13)
15mも獲物を引っ張って
自分の巣穴と決めた場所まで運んで行くところ・・
オオモンクロベッコウの根性が気に入りました。
足も長くて、羨ましいです。
それを撮ったalbireoさんには、感謝です。
by そら (2006-06-28 10:22)
体調崩して暫くブログお休みしてました。
久し振りにalbireoさんを訪ねたら、大紋黒鼈甲蜂のすごい技。
自然の摂理というか、生きる力に感動。
少し、怖く、厳粛な気持になりました。
写真撮影に成功したalbireoさんも、すごい。
by konkon (2006-06-28 16:36)
クモ苦手です(>_<)
うちにいるクモも退治して欲しいです。。。
by あやこ (2006-06-28 19:35)
クモにに捕まる昆虫もいれば、蜂の餌になるクモもいるのですね。
生きるためですから。(でも、ちょっと気持ち悪かった)
by ミヤ (2006-06-28 20:34)
ちょっと 気持ち悪かったです。
でも 生きている虫たちにも 色んな試練があり
この蜂さんも 一生懸命なんですね、
by Runa (2006-06-28 22:45)
前記事と全く違った迫力に引き込まれてしまいました すごいです ぼろ家の我が家は夜は大きな蜘蛛に 今朝は大きなムカデに驚かされて 今度は勇気を出して写真に撮ってみようかと思いました
by さねさし (2006-06-28 23:17)
蜘蛛を食べてしまうのですか!!!
蟻が餌を運ぶ光景だけでもけっこう感動してしまうのに
これはすごいですね~!!!
by じゅんぺい (2006-06-29 05:41)
地面の上を15m以上、ずっとひきずって行くとはスゴイ!自分の体くらいあるのに。さらに鉄パイプをひっぱり上げてるし。それをずっと追っかけた連続写真もスゴイです。
by sakamono (2006-06-29 06:35)
蜘蛛はすごく苦手なのですが、決定的瞬間なので、
最後まで、拝見させていただきました(笑)
生きるための力…迫力ありました。
by 詩織 (2006-06-29 12:01)
すごいですね。自分の体より大きな蜘蛛を運ぶんですね。黄色のアクセントが可愛いです。
by penpen (2006-06-29 15:36)
凄い、昆虫のドキュメンタリーを見ている気分になりました。
まさに自然の残酷かつも力強い、生の迫力を感じる光景ですね。
by じゅん (2006-06-29 17:34)
「オオモンクロベッコウ」の母つよしですね。私も見習わなくては(笑)もっとパワーが欲しいです。
by barbie (2006-07-02 09:59)
こんにちは^^
蜘蛛っていうとハンターのイメージなので。
逆に狩られてしまうなんてびっくりでした♪
どの世界でも「母は強し」なのかな。
小さい体で必死に子どもを守るんでしょうね^^
by bellflower (2006-07-02 16:02)
「オオモンクロベッコウ」ママ、すごいパワーですね。
英語でwaspと言うと、ちょっと意地悪だったり怒りっぽい人を指したりもするので、
一瞬「スパイダー・ワスプ」は「意地悪な蜘蛛さん」かと思いました…^^;
by (2006-07-03 01:19)
今日(6月29日)午後自宅の庭で、この蜂に出会いました。カメラを持っていたので写してみましたが、残念、ピンぼけ、ブレで写真になりませんでした。何とか、蜂と蜘蛛が写っていますので、マイブログに載せようと思います。あなたのブログで、名前を知る事が出来ました。ありがとうございます。
by koala-29 (2007-06-29 17:22)
弱ってたコの名前が
こちらの記事で判明することができました
有難うございます。元気になると良いなあ
by とおりすがり (2018-06-14 12:30)