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小鳥たち [野鳥]

                             スズメ スズメ目 ハタオリドリ科

人が近付くと、スズメたちは一斉に飛び去ります。

飛び立ったスズメは、枯れたススキの藪に飛び込んで、細い茎に止まりました。

 

こんなに細い、枯れススキの茎に、こんな格好でよく止まれるものだと、妙な関心をしてしまいました。

 

スズメは、ちらっとこちらの様子を伺うように見た後、翼を翻して、狭い藪の中を素早く巧みに潜り抜け、どこかへ飛んで行ってしまいました。

 

 

土曜日、上野の東京都美術館の脇を通って、東京芸術大学の美術館へ向かう途中に、椿と山茶花が咲いていました。(こちらが椿で、下の写真が山茶花です)

 

「ツィ―と寂しそうに鳴いて、目白鳥(めじろ)が唯一羽、雪を被(かつ)いで、紅に咲いた一輪、寒椿の花に来て、ちらちらと羽も尾も白くしながら枝を潜った」
                   泉 鏡花 「二、三羽 ― 十二、三羽」

ついさっき、電車の中で、鏡花の短編集を読んでいたせいか、椿の花のどこかに、メジロが来ていないかと、辺りを見回したら、近くの高い木の上で、小鳥の影が動くのが見えました。
(実際に、メジロは椿の蜜を舐めに来る事が、よくあるようです)

それは、本当にメジロでした。
でも、大勢の人が通り過ぎて行くので、高い梢から降りてこようとはしません。

そして、漸く望遠レンズで捉えることが出来たのは、別の鳥でした。

 

 

                 シジュウカラ 四十雀 スズメ目 シジュウカラ科

器用に枝にぶら下がっているのは、「シジュウカラ」です。

夢中で餌を採っているようで、なかなか、こちらに顔を見せてくれません。

 

顔が白い為に、よく「ホオジロ」と間違えられる事があるようですが、この姿は確かに「シジュウカラ」です。

シジュウカラは、メジロ等の他の小鳥と、よく一緒の群れにいます。
それを「混群(こんぐん)」と呼びますが、この時もメジロと一緒にいたようです。

残念ながら、メジロは撮れませんでしたし、シジュウカラもあまり姿が分かるようには、撮る事が出来ませんでした。

また、次に会える時を待つことにします。

 

 

先日、渋樹さんと座敷わらしっこさんから、使っているカメラやレンズに就いて、ご質問を頂きましたので、ここでお返事させて頂きたいと思います。

昨年の十一月まで使っていたのは、コニカ・ミノルタの「ディマージュ A200」でしたが、今使っているカメラは、十二月はじめに漸く手に入れた、一眼レフのコニカ・ミノルタ 「アルファ スィート デジタル」です。

僕は、どうしても機動性を求めてしまうので、レンズは殆どズーム・レンズです。
どれも、20年ほど前のフィルムカメラの頃から使っているもので、通常使うのは、「28-105ミリ」と「100-300ミリ」ですが、小鳥を撮る時には 500ミリのレンズも使います。(今回のスズメとシジュウカラも500ミリです)

この500ミリレンズは、レフレックス・レンズで、反射式の望遠鏡になっているものです。

500ミリとは言え、とても軽量で小型のレンズで、僕は手持ちで使っていますが、F値(絞り値)は「8」に固定されてしまっています。
その為、フィルムカメラの頃は、撮影条件が厳しくて、些か使い難かったのですが、デジタルだと、ISO感度を、800~1600相当に設定しても、フィルムに比べて粒子の荒れも少ない為、シャッター速度を早く設定出来るので、かなり使い易くなったように思います。

また、デジタルカメラでは、フィルムに当たるCCDのサイズの影響で、レンズの焦点距離が、表示されている数値の、1.3倍から2倍になるようです。(これは、メーカーによって異なりますが、一部、等倍になるカメラもあるそうです)
アルファ スィート デジタルの場合、1.5倍になります。
ですから、105ミリのレンズは157.5ミリ相当になり、300ミリは450ミリに、500ミリは 750ミリ相当の焦点距離になります。

望遠側では、とても得をした気分なのですが、広角側では折角の28ミリが、42ミリになってしまい、ちょっと損をしたような気もします・・・。

でも、最近は鳥を撮る為に望遠レンズを使う事も多いので、望遠側で有利な方がいいかも知れません。

ところで、先日テレビを見ていたら、コニカ・ミノルタがカメラからもフィルムからも撤退するというニュースが流れて来ました。僕は、長年ミノルタを使っているので、とても寂しく感じました・・・。

 


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はてみ

シジュウカラって「始終空」ですか? あれ?「四十から」?
やはり椿は下向き、サザンカは上を向いて咲くんでしょうか?
ニコンはフィルムカメラから撤退するというニュースもありました、カメラ業界も厳しいのですね。
カメラの記事、私には難しいのでもう一回じっくり読みたいと思います(^^)
『色の手帖』私が持っているのと同じ本でしょうか。そしてナウシカが…(^^)
by はてみ (2006-01-31 01:38) 

dino-tail

ご無沙汰しています。
雀のホンワカした感じと四十雀のすっとした羽が
好対照で素敵すね。
ホームページへの入口画像、メジロさん可愛いですね。
きれいな羽の色から鶯と勘違いされる事が多いそうです。
レンズの背景にある書籍類に目を奪われてしまいました!
by dino-tail (2006-01-31 06:58) 

Runa

すずめ やっぱり 可愛いです。
最近 あんまり みないです。
シジュウカラ って 四十雀 って 書くんですね。
山茶花のお花が とても 綺麗ですね。
ソネット 重くて こんな時間しか これませんでした。
by Runa (2006-01-31 07:33) 

あやこ

すずめ、、あの細い茎にとまれるだなんて、すごいですよね。。。
身軽なのか、とまり方にコツがあるのか・・・
ズームレンズをお使いなのですね^^
陸の写真を撮るようになってから、欲しいなぁと思っている一品です♪
by あやこ (2006-01-31 08:05) 

さねさし

一茶の句に雀の句が たくさんあって よく書きますので 雀の写真を撮りたいのですが 写せたことがありません ほんとにお上手なんですね いつもどんなカメラでお撮りになっていらっしゃるのか気になっていました
先日ヨドバシカメラに行きましたらコニカ・ミノルタの「ディマージュ A200」が撤退したニュースのため 4万円台になっていまして 買おうかと迷ったのですが
買ってくればよかったかなと思ったりしています
by さねさし (2006-01-31 10:37) 

Silvermac

ViolaMacです。
スズメを良くあんなに近くで撮られましたね。
椿とサザンカの花の違いがよく分かりました。
私はカメラのことはまるっきり分からなくてメクラメッポウにシヤッターを切るだけですがミノルタです。
by Silvermac (2006-01-31 11:30) 

SomethingPrecious

500ミリ、だったんですか。それでもこんなにコンパクトなんですね。
デジカメってすごい。でも私は接写が好きだから、ミノルタはダメですね(^_^;)スズメが羽を広げているところや、四十雀の姿、本当に綺麗に捉えられていますね。
私、ブログを休止させていただくのでご挨拶に参りました。素晴らしいお写真や詩を有難うございました。お付き合いに感謝し、これからのご活躍をお祈りいたします。
by SomethingPrecious (2006-01-31 11:40) 

ziziblog

albireo さんの鳥たちの写真で気になっていたことは、なぜこんなにアップに写せるのだろうかと思っていました。やはり超望遠の500ミリだったんですね。
by ziziblog (2006-01-31 13:35) 

じゅん

今日僕が駅のベンチで電車を待っていると、
スズメが僕の足元まで近寄ってきて、エサをついばんでいました。
こんなにスズメに近寄られたことがないのでビックリしました。
人に良く慣れているんでしょうね。
albireo さんの写真は毎回感心するんですが、
やっぱり凄く写真、カメラに精通してらっしゃるんですね。
by じゅん (2006-01-31 19:57) 

こんばんは。
やはりすずめは可愛いですね。
そんな軽いカメラがあるのですか・・・欲しい・・・
でもカメラについては素人で、さっぱり分かりませんね。
by (2006-01-31 20:00) 

sera

スズメ、ばっちりですね!500mmですか、、、!
私はtamronAF28-300mmを使っています。
シジュウカラがこの辺にいますか!探したんですよ、、、野生のを。
上野動物園にいますので、今日も見に行きました。
シジュウカラのバードカービング(木彫)を、今度挑戦しま~す(^_^.)
by sera (2006-01-31 20:41) 

ナナ

・・小鳥たちのいきいきとした姿がとても伝わってきますね♪
それにしても。
一番最後の写真の背後の蔵書がとても気になりました。
本はその人となりを示しますもんね☆(にやり)
追伸:そういえば、サイドバーのカテゴリを拝見するにつけ、いつも『石・鉱物』が気になっています(笑)
by ナナ (2006-01-31 22:40) 

sakamono

こんな小さくてかわいいスズメでも、飛び立つ瞬間は、かっこいいですね。
by sakamono (2006-02-01 06:33) 

きゃあ 雀ですね!
飛び去るところのお尻がフカフカで可愛いなぁ。
シジュウカラは「ツツピ ツツピ..」という鳴き声で近くに居るのがわかりますね。
by (2006-02-01 09:19) 

m-tamago

鳥たち、上手に止まるものですね。
カメラ本格的ですね。でも、私が目にとめたのはカメラの後ろのふくろう。albireoさんですねー。
by m-tamago (2006-02-01 19:58) 

風の又三郎

質問に丁寧に答えていただいた記事、感謝致します。
実は私はカメラにはあまり詳しくなく、むしろ素人とも言えます><
市販のコンパクトカメラで自由気儘に撮って満足しておりましたが、野鳥が身近に見られる環境でもあることから、当然望遠の機能が備わったカメラが欲しくなったのです。一眼レフとかになると、当然価格もそれなりですし、付属品もそれなりに値段が高いし・・・ということで、キャノンのPowerShot S2 ISなんぞはどうだろう?とか考えているのですが・・・。
ご教授頂ければ、幸いですが^^
by 風の又三郎 (2006-02-01 23:16) 

1枚目の雀の写真を拝見して、鏡花の「二、三羽 ― 十二、三羽」を連想したら、椿の花のところにでてきてビックリしました。好きな作家の文章に意外なところで出会えて嬉しかったです。
レンズの後にある「神々の誕生」、別な版ですが持っています。(笑)
by (2006-02-02 00:57) 

春分

カメラもトリも奥が深そうですね。albireoさんの背中が遠い。
ことばの世界も奥が深く、足りない教養をどうしたものかとため息が出る。
でも、本の前に立つナウシカ(かの人もまた「鳥の人」でしたね)。
手前勝手な納得ながら、少しalbireoさんを身近に感じたのでした。
by 春分 (2006-02-02 18:35) 

penpen

カメラのバックに写る本とふくろうさんに目が行ってしまいました。いつも綺麗に小鳥さんを撮っていらっしゃったのはこのカメラでしたか。普通のデジカメではなさそうと思ってましたが、500ミリなんですね。
by penpen (2006-02-02 21:47) 

shareki

カメラ・レンズのこと、教えていただいてありがとうございます。
デジタルで500mmだと相当いけますね、なるほどです^^
by shareki (2006-02-06 21:47) 

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