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街角のゼラニウム [花]

                               ゼラニウム   フウロソウ科  テンジクアオイ属

ゼラニウムは、南アフリカ原産ですが、江戸時代末には既に、日本でも栽培されていました。
当時は、「テンジクアオイ」とか「モンテンジクアオイ」と、呼ばれていたようですが、単に「アオイ」とも呼ばれ、葉の斑紋変化した「葉変わり」の品種が、多く作られていたそうです。

 

 

         街角に咲いていた赤いゼラニウム

        見ていたら君の顔が不意に浮かんだ

        この花に重なって行く記憶もないのに・・・


        ふと空を見上げれば 街路樹の梢

        緑の葉をそよがせて 吹き渡る風

        あの空に溶けて行った 帰らない憧れ


        少しづつ消えてゆく 君との思い出

        なにもかもすべてが 遠くなって行く・・・

 

 

 一般に、ゼラニウムとされている植物は、現在は植物学的には、ペラルゴニウムの学名で呼ばれています。
ゼラニウムという名は、園芸で使われる名であり、原則的には南アフリカ原産のモンテンジクアオイをもとに、品種改良されたものを指すということです。

植物学上の名前と、園芸の上で名付けられる名前との齟齬は、他の植物でも良く見られます。

動植物の分類の仕方も、方法論の変移や技術の進歩により、変化して行くのは止むを得ないことです。

しかし、古くからの名前はやはり残して欲しいような気もします。

そして、以前「ガラニティカセージ」の名前を調べた時にも思ったのですが、販売業者の思惑でつけるような「流通名」等は、なんとか考えて欲しいものです。

 


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コメント 19

Runa

赤が まぶしいくらいです!
こんなに鮮やかな赤は ハッとしますね~
by Runa (2005-09-21 22:22) 

風の又三郎

今日はナンバー2でした^^
2枚目の写真がいいですね。 立体感があるのに、少し褪めたような朱色が。
江戸時代からとは、歴史ある花なんですね。
by 風の又三郎 (2005-09-22 00:01) 

atom

鮮やかなイイ色ですね。
ゼラニウムはだいぶ前に写しましたが、長い間咲く花ですね。
by atom (2005-09-22 00:57) 

目が醒めるような赤い花びらですね。
albireo さん、切ない詩が最近多いですね~。 (/_;。)
by (2005-09-22 01:34) 

そうですよね(^O^)/せっかく風流な名前と素朴な姿があるのに、改良されては変わって行くのはちょっと残念ですよね。
by (2005-09-22 01:36) 

少しづつ消えていく君との思い出・・・albireoさんの若き日の・・・ことかな。何だかちょっと切ないような・・・。
by (2005-09-22 05:26) 

Silvermac

赤い色は難しいですが、きれいですね。
by Silvermac (2005-09-22 08:24) 

hiro

赤色がまぶしいですね。綺麗です。最近?、ゼラニュームの赤が目につくようになりました。2度目の開花をしているのかなあ。たんに見逃していただけかなあ。
by hiro (2005-09-22 09:04) 

gillman

ゼラニウムというと南ドイツの農家のベランダにずらっと並んで咲いていたのを思い出します
ボルヒェルトの詩に「哀しきゼラニウム」というのがあって好きだったんですが、今その本を探していたんですが見当たりません
by gillman (2005-09-22 10:09) 

猫ふみふみ

ゼラニウムは綺麗だけど、触ると手が臭くなるのが・・・難。
うちのの花は終わっちゃいました。
by 猫ふみふみ (2005-09-22 10:31) 

akamaru

ゼラニウムもこうやってとると、また違って見えますね!
by akamaru (2005-09-22 11:03) 

あやこ

遠い昔、南アフリカからどんな旅をして、日本まで辿り着いたのでしょうね!
花びらの質感がいいですね!!
by あやこ (2005-09-22 12:46) 

夏の終わりからゼラニウムの葉は色が抜けて美しい緑色ではなくなるんですよね。
なぜかは知りませんが、我が家のものも毎年そうなのです。
昔からの名前が使われないのはさびしいですね。
例えばタマスダレ→ゼフィランサス  
私はタマスダレのほうが好きです。
by (2005-09-22 12:51) 

Baldhead1010

子供の頃は、アオイでしたね。この葉っぱをちぎって嗅ぐと臭かったのを覚えています。
by Baldhead1010 (2005-09-22 14:40) 

ziziblog

この花には、もっともバタ臭いといいますか、外国の花のイメージを持っています。でもそうでしたか、江戸時代には、もう栽培されていたんですか。
by ziziblog (2005-09-22 19:58) 

penpen

可愛いお花ですね。一番上の蕾がちょこっと付いたのが素敵です。誰かを想っての詩なのでしょうね。
by penpen (2005-09-22 20:46) 

深みのある赤がとても綺麗です。
学生時代、ペラルゴニウムという題名で絵を描いたことがあります。
懐かしく、思い出しました。出来は悪かったです。(苦笑)
by (2005-09-23 00:57) 

rin

花のように何も語らずただただ癒し、それぞれの美しい思い出を引き出してくれる植物の力、、、心に響いてきますね。
そこにあるだけで。。。。
by rin (2005-09-23 12:13) 

「少しづつ消えてゆく」「遠くなって行く…」のに、
ゼラニウムは深い色で、それとは対照的に咲いているのを観て、
ますます切ない気持ちになりました。
by (2005-09-23 12:59) 

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