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コスモスの咲く頃 [花]

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 11月6日(土) 

 昨年も、同時期に写真を掲載した、南房総市のコスモス畑の風景です。

 その時も、写真を撮ってから一週間ほど経って、やっとプログに掲載したのですが、今回もまた同様なことになりました…。

 

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 現地で聞いた話では、その一週間前に予定していたコスモス畑でのイベントが、台風の接近で取り止めとなってしまった為に、本来は有料であった花の採取が、僕が行った日から無料で、自由に採ってもいいということになったのだそうです。
 その為、大勢の人が、コスモスの花束を大切そうに抱えながら、駐車場へと戻って行く姿が見られました。
 勿論、僕もまた、靴を泥だらけにしながら、大好きなコスモスを少しばかり頂いて来ました。

 今回もまた、代わり栄えのしない写真ばかりですが、宜しければご覧下さい。

 尚、14枚の写真の内、最後の4枚は、頂いて来た花を、家に帰ってから撮ったものです。

 

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 コスモス見物の人ばかりではなく、可愛いミツバチも来ていました。
 後足を上げて、不思議なポーズを取っていますが、これは花粉を集めることと、何か関係のある仕草なのでしょうか?
 まさか、ヨガをやっているという訳ではないでしょうし、些か興味をそそられる姿ではあります…。

 

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 コスモス  和名:秋桜(アキザクラ)、オオハルシャギク  キク科  コスモス属 

 僕は何故、こんなにもコスモスに心魅かれるのか。
 具体的な理由や、何かそれらしい記憶がある訳でもありません。

 ただ、風の好きな僕には、コスモスの花が風に揺れる姿が、なんともあどけなく、可愛らしく感じられてなりません。強い風に、激しく煽られるように揺れていても、それに耐えているというのではなく、楽しげに戯れているように見えてしまいます。

 勿論、そんな見方は、人間の勝手な思い入れのようなものに過ぎず、花はただ次の世代に生命を繋ぎ、絶えることなく子孫を残して行く為に、咲き続けている訳ですが…。

 

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 でも、そう言えば一つだけ、コスモスに関わる思い出がありました。

 コスモスは、僕の母方の祖母が大好きな花でした。

 今は亡き僕の母が、まだ小学生の頃。
 母の故郷の村の小学校に、新しく赴任して来た担任の教師が、「この村の、その道路沿いには、コスモスの家がある」と、教室で語ったことがあったそうです。
 その「コスモスの家」というのが、実は母の実家のことだったのだと、何時だったかそんな話をしてくれたことがありました。

 ただそれだけの話ですが、「コスモスの家」という、その言葉が今も僕の記憶には、忘れることなく残っています。

 「コスモスの家」。何だか、童話作家の立原えりかさんや、安房直子さんに、そんな題名の作品があってもよさそうな気さえする、美しい響きの言葉だと思います。

 今は亡き母から伝えられた、その言葉に相応しい物語は、もしもそんな才能がありさえすれば、コスモス好きの僕が、何時の日か紡ぐべき物語なのかも知れませんが…。

 

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 本当は今回の記事は、「コスモスの家」というタイトルにしようかとも思いました。

 でも、それらしい写真も撮れていないし、相応しい物語も詩も思い付かないので、いつかまたと言うことにします。 

 

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 もう、肌寒くなり始める頃。
 コスモスは、春を思わせるような優しい色合の花を咲かせてくれています。 

 

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   コスモスよコスモス

   秋の陽射しを浴びるコスモス

   柔らかな秋の陽射しそのもののような

   やさしいコスモス

 

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   コスモスよコスモス

   秋の風に揺れるコスモス

   寂しげな秋の風そのもののような

   ひそやかなコスモス
    

 

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   コスモスよコスモス

   遠ざかる記憶の中のコスモス

   懐かしいそのひとの面差しのような

   美しいコスモス

 

 

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 秋が来ると、他の方たちのプログの記事にも、コスモスが目立ち始めます。

 でも僕は、なかなか綺麗なコスモスには出会えず、ちょっとばかり残念に思っていました。
 それでも、昨年と同じ場所に行ったら、また沢山の花が植えられた、コスモス畑に出会えるかもしれないと、密かな期待は持っていました。 

 

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 そして、11月6日。期待通りのコスモス畑に出会うことが出来ました。

 多くの手間ひまを掛けて、こんなに素晴らしいコスモスを育てて下さった皆さんに、心からの感謝をお伝えしたいと思います。
 そして、来年もどうぞ宜しくお願い致します。 

 

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 もうすぐ、コスモスの季節も終わります。

 そろそろ、家の庭にも、初夏の頃に掘り出したアネモネの小さな球根を植え直す頃です。

 この狭い庭のどこに植えるのか、次の土曜日あたりには、ちょっと考えなければなりません…。

 

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 さようなら、コスモス。

 また来年、可憐な姿に、出会えますように。

 

 


タグ:コスモス
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コメント 6

かっか

独特の雰囲気のあるいい花ですね。Albireoさんの原風景なんですね。。
和風な雰囲気があるのはキク科だからでしょうかね。
青い匂いは菊と似てますよね^^

ところでミツバチの足上げポーズおもしろですねぇ
どういう意味の行動か知りたいです(@_@)
by かっか (2010-11-16 06:45) 

mimimomo

こんにちは^^
コスモスは皆に愛される素敵なお花ですね^^
ちょっと純情そうな、そんなお花ですよね。
コスモスの家、いいですね。我が家には何故だかコスモスが育ちません(__;
by mimimomo (2010-11-16 15:06) 

春分

優しい写真ですねー。私はつい透過光や朝焼けに染まるようなのに走るが、
albireoさんのは正統なるコスモスだなぁ。
さて、コスモスや安房直子などというキーワードは過去への扉を開いてくれる。
花と共にあったいろんな時を思い出します。我が家もでも、コスモスは咲かない
家だったかも。酸性土壌がよくないのか?
by 春分 (2010-11-16 22:59) 

ゴーパ1号

ピンク色というか紫色というか、コスモスの色彩は繊細ですよね。
by ゴーパ1号 (2010-11-16 23:03) 

dino-tail

最近は色々なカラーや花びらのコスモスが出回ってますが…
やっぱりこういう「正統派」のものが「コスモス」って感じがしますね。

コスモス(宇宙)という名前もすごいですし、
秋桜と漢字をあてたのもすごいなぁ~と「コスモス」を見るたびに思います。
by dino-tail (2010-11-17 07:25) 

sakamono

たくさん咲いているコスモスが、風に揺れる様子は、良いなぁ、と思います。
「コスモスの家」って、たしかに素敵な響きがありますね^^。
by sakamono (2010-11-20 20:50) 

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