白い蝶・黒い蝶 [昆虫]
モンシロチョウ 紋白蝶 鱗翅目 シロチョウ科
五月の下旬に見た、モンシロチョウです。
モンシロチョウも、止まっているタンポポも、どちらも春をイメージさせる存在です。
けれど、モンシロチョウは、春から秋にかけて、6~7回ほどにわたって発生を繰り返します。
また、タンポポは、在来種のカントウタンポポ等は、主に春に咲きますが、外来種のセイヨウタンポポでは、春から秋にかけて、かなり長期間にわたって花を咲かせます。
夢の中を舞うように
白い蝶は緩やかに
揺蕩うように羽ばたく
柔らかな陽射し
優しい初夏の風
移ろって行く季節に
密やかに捧げる
遠い明日への祈り
クロアゲハ 黒揚羽 鱗翅目 アゲハチョウ科
こちらは、黒い蝶の代表格と言ってもいい、クロアゲハです。
黒い蝶は、他にも数種類がありますが、比較的広範囲で普通に見られるのが、クロアゲハです。
ナガサキアゲハ 長崎揚羽 鱗翅目 アゲハチョウ科 (♂)
これもまた黒い蝶ですが、こちらはツマグロヒョウモンと並んで、地球温暖化の象徴の一つとも言えるナガサキアゲハです。
撮影したのは、五月の中旬。撮影地は、千葉県習志野市。
本来は、近畿地方以西から南西諸島で見られる蝶ですが、近年は関東地方にも進出して来ています。
昨年の秋にも、家の近くでナガサキアゲハの雄を見掛けて、ブログに写真を載せています。
今回も、然程離れていない場所で見付けたので、家の近辺でも、確実に繁殖していると見て、間違いないと思われます。
美しい蝶に出会えたことを、喜ぶべきなのか否か・・・。
その時は、なんとも言えない、複雑な想いに駆られながら、カメラのシャッターボタンを押し続けていました。
ナガサキアゲハのメスは、翅に白い部分が多いので、恐らくは容易く見分けられますが、オスの個体では、クロアゲハ同様に、ほぼ全体が黒い為、咄嗟の判断は難しい場合もあるかも知れません。
そんな時の、クロアゲハ等との見分け方は、下翅の尾状突起(びじょうとっき)が無いことです。(但し、ごく稀にメスの個体に尾状突起の見られるものが存在するそうです。)
因みに、下に参考図書として表示されている ヤマケイポケットガイドの表紙にのっているのが、ナガサキアゲハのメスです。
参考図書
忍冬が香り夜明け前に不如帰の声を聞こえました。うつろう季節を感じます。
> 但し、ごく稀にメスの個体に尾状突起の見られるものが存在するそうです。
蝶の世界も奥深いこと。学び切れるとはもとより思いませんが。
by 春分 (2008-06-08 08:50)
モンシロチョウは花に長く止まりませんね。長崎アゲハ、ちょくちょく見かけます。北上しているようですね。
by SilverMac (2008-06-08 10:15)
モンシロチョウはかわいいですね。あんまり見かけないです。
我が家で見かけるのはスジグロシロチョウばかりです。
ナガサキアゲハにもまだ出会ったことがないです。
オスとメスではずいぶん違うようですね。
by penpen (2008-06-08 21:23)
おはようございます^^
もう蝶をこんなに写していらっしゃる・・・今春になってまだほとんど見かけないです。
相変わらず美しいお写真ですね~
by mimimomo (2008-06-09 05:35)
クロアゲハなどを見かけると、魔法の国に案内してくれそうで、
あの大型でミステリアスな姿にぞくぞくします。
思わず、ず~っと目で追って、
見失うととても残念な気持ちになるんですよね。
「あ~、行っちゃった…」って。
by ichii (2008-06-13 18:35)