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旅立ちの季節 <スズメ> [野鳥]

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  スズメ  雀   スズメ目  ハタオリドリ科

こんなにも、まん丸な目をした、可愛いスズメが撮れたのは、とても久し振りなような気もします。

最近、思うように写真を撮る時間が取れず、些かストレスが溜まっていました。でも、先日の土日に、前の記事にも書いた通り、何とか時間を工面して、家の近くでだけですが、少しだけ写真を撮りました。

その時、スズメやカワラヒワ(と思われる)鳥を、撮ることが出来たので、少しだけ気分が楽になれたように思います。(カワラヒワと思われる鳥は、何れまた載せることにします)

 

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金網の柵の上に、二羽のスズメが止まっていました。

番(つがい)でしょうか?
でも、右側のスズメは少し小さくて、羽の色合いも、些か淡いようにも見えます。 

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ちょっとだけ、こちらから見易い位置に顔を向けてくれました。

良く見ると、嘴が黄色いようです。
スズメの成鳥は、嘴が黒いので、右側のこの鳥は、どうも幼鳥のようです。
つまり、この二羽のスズメは親子だったと言うことです。

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僕は、このブログの「写真漫画」と名付けたカテゴリーの中では、動物や鳥たちのしぐさに対して、勝手な想像(或いは『妄想』)によって、それらしく思えるような「会話」を拵えては、記事を書いて来ました。

でも、このスズメの親子の様子を見ていたら、何だか本当に、ちゃんとした「会話」をしているように思えて来ました。

「ほら、飛び立つ時は、こうやってね、身体を少し低くして・・・」
親鳥は、本当にそんな話しをして、子供にこれから生きて行く術を教えているような、そんな風に見えて来さえします。

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親スズメは、お父さんなのか、お母さんなのか。そして、子スズメは、その息子なのか娘なのか・・・。

残念ながら、それは僕には分りません。 

 

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そしてまた、スズメの親子が、実際にはどんな方法で、どんな会話を交わしているのかも、勿論のことながら、僕の想像の域を、遙かに超えてしまっています。

いえ、僕だけでなく、人間には到底分らない領域であるのかも知れません。

 

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けれども、スズメたちの様子を見ていると・・・。 

「飛ぶ時には、決して怖がってはいけないよ。恐れることなく、翼を広げて飛んで行きなさい」

僕には、親スズメが、確かにそう言っているように思えました。 

子スズメは、まだちょっと頼りなげですが、優しい親スズメに守られて、きっと元気に育って行くことでしょう。

 

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こちらは、スズメの親子がいた場所から、ほんの少し離れた、雑草の生い茂る場所。

そこでは、スズメたちが草の中を飛び跳ねていました。

小さなスズメの体重さえも支え切れないような、まだ若い草に飛び乗って、スズメは何をしているのでしょうか?

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ここには写ってはいませんが、草の中から飛び立つスズメが、緑色の昆虫の幼虫のようなものを、嘴にくわえている様子を、僕は確かに目にしました。

 

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これはまた、更に別の場所にいたスズメです。

このスズメも、クコの葉の上の、白っぽい小さな芋虫のように見えるものに、ちょこっと関心を示したようです。 

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しかし、結局はすぐに目をそらせてしまいました。

クコの木が生えている場所は、急な斜面の上であり、簡単には近づける場所ではなかったので、葉の上の白っぽい物が、本当に芋虫なのかどうかは、確認出来ませんでした。
でも写真を見ると、確かに芋虫のようですが、そうではないのかも知れません。

ただ、どちらにしてもこのスズメにとっては、残念ながら興味の対象外だったようです。

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餌を探しているスズメは、生い茂った夏草や、灌木の茂みの中で、曲芸のような仕草をいっぱい見せてくれました。

 

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あの、まだ頼りなげに見えた子供のスズメも、やがてはこんな風に、しっかり自力で餌を探して、逞しく生きて行ける、立派なスズメになる日が来ることを、祈りたいと思います。

 

 

追伸:
前回の記事に、ちょっと体調を崩してしまったことを書いてしまったため、皆さんに余計なご心配をお掛けしてしまいました。
ご心配下さった皆さん、本当にありがとうございました。
お陰さまで、今は何とか元気にしておりますので、どうぞご安心下さい。

スズメの記事を書くと言う予告に、期待をして下さった皆さんにも、とても感謝しています。
期待を裏切らないことを願いながら、少し枚数が多くなりましたが、撮って来たスズメの写真の、ほぼ全部を載せることにしました。

因みに、その写真の枚数は、泉鏡花のスズメを題材にした短編「二、三羽――十二、三羽 」のタイトルを些か意識してしまった結果かも知れません。

 


タグ:スズメ 親子
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アヨアン・イゴカー

シートン動物記のように、目線が小動物や小鳥のものになっているので、写真が深くなっています。この雀編の写真はいいですね。
by アヨアン・イゴカー (2008-05-22 00:41) 

mimimomo

おはようございます^^
これはきっとお母さん雀だわ^^
一所懸命息子に教えている~
会話をしています、絶対^^
うちの息子が小さいころ、「こすずめのぼうけん」って絵本を読んであげたのを思い出しました。
albireoさんの心のこもったお話も、スズメちゃんたちの仕種も・・・ほんとうに和みますね。
朝から良い『気』を頂戴したようです。

by mimimomo (2008-05-22 05:02) 

sanesasi

すすめちゃん 期待しておりました以上に 楽しく素晴らしいお写真と 会話
今日はなんだか優しい気持ちでいられるような気がいたします 
先日 蓮華畑にたくさんのすずめが飛び交っていました その近くで2羽だけが 数分 喧嘩しているように見えました 車の中からじっと見ていたのですが 以外に迫力がありました 

by sanesasi (2008-05-22 06:33) 

kaisersd

親子のスズメ、記事と連動して良い写真ですね。
確かに会話をしていますね。
親から子へ、受け継ぐべき大事なものを教えています。
by kaisersd (2008-05-22 06:45) 

すずめ

雀はお父さんもお母さんも 同じようにせっせと子育てしてますね。
白いものは なんとなくフンのようですね^^
雀特集 ありがとうございました。
by すずめ (2008-05-22 07:57) 

lapis

鏡花の「二、三羽――十二、三羽 」は、短いですがとっても素敵な作品ですね!
雀は普段見慣れているはずなのですが、初めて見るしぐさや表情が多く、とても楽しかったです。
お忙しいようですが、ご無理をなさいませんように。

by lapis (2008-05-22 20:42) 

penpen

スズメさんは親子だったのですね。
そういえばたくさんのお写真ですね。
気づかずに最後まで読んでしまいましたが。
優しさが伝わってきます。
by penpen (2008-05-22 21:28) 

あやこ

2羽で仲良くお話している姿に癒されます^^

by あやこ (2008-05-23 20:03) 

ichii

雀の表情、とってもいいですね。
最初のは親子だったんだあ。
叱ったり励ましたり、そんな会話が聞こえてきそう。
こんなにも表情豊かな雀さんに会えてとても嬉しいです。
by ichii (2008-05-24 19:00) 

Gotton Factory

お久しぶりです♪少し体調を崩されたとのことですが、回復されてなによりです。
親スズメの表情があまりにも豊かなので驚いてしまいました。
絶対何か教えてますよね。「わかった?気をつけるのよ!」なんて言ってそうです。


by Gotton Factory (2008-05-25 00:27) 

sakamono

ホントに会話しているように見えるから不思議です。特に5枚目の写真^^。
これだけ眺めていると、いろんな表情があるコトが分かります^^。
by sakamono (2008-05-25 18:29) 

koyuri

つぶらな瞳ってこういうことをいうんだろうな~っていうような、くりっくりの可愛い目ですね~。
by koyuri (2008-05-26 19:41) 

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