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クマバチと花 [昆虫]

     ガラニティカセージ   シソ科  アキギリ属

この青いサルビアの仲間が咲いているところには、決まって大きな羽音を立てて、飛び回っている昆虫がいます。
勿論のこと、どの花にも様々な昆虫が蜜を求めて訪れます。当然、ガラニティカセージにも、蝶の仲間や蜂の仲間など、沢山の昆虫がやって来ます。

そんな中で、殊更に大きな羽音を立てて飛んで来るのは、クマバチです。

 

   クマバチ  熊蜂  膜翅目  ミツバチ科

飛んで来たクマバチ。

蜂の仲間は、大抵は花にもぐり込んで蜜を吸うようですが、ガラニティカセージの筒状の花は、大きなクマバチがもぐり込むには、ちょっとばかり細過ぎるようです。

それでは、どうするかと言うと…。

 

飛んで来たクマバチは、先ずは花にしがみ付きます。

 

そして、花弁の基部に噛み付いて、外から蜜を採ってしまいます。

これは、花にとっては、困った話です。

本来、受粉をして貰う見返りとして、花は蜜を用意しているわけです。

それなのに、受粉の手伝いもしてくれないどころか、花に穴まであけられて、蜜だけを取られてしまうという事で、花にはきっとひどく迷惑なことでしょう…。

 

 


          時が密やかに

          過ぎ去って行く

          穏やかな午後

          降り注ぐ光に

          包まれながら

          吹き渡る風と

          ささやくように

          ひっそりと緩やかに

          生きて行きたい


          けれども決して

          夢のようにではなく

          確かに現在(いま)

          感じ取りながら

          それでも緩やかに

          ただ ひっそりと

          この瞬間を

          ただ 只管(ひたすら)

          生きて行きたい

 

少し…と言うか、かなり古い写真です。
とは言っても、何年も前と言うわけではなく、今年の五月五日のことですが…。

埼玉県の春日部市へ、樹齢1200年という藤の花を見に行った時の写真です。
(あの頃は、何だかバタバタしていて、ちっとも更新が出来なかった頃でした…。見事な藤だったので、ブログに載せるつもりでいたのですが…。何時の間にか、季節が過ぎてしまって載せ損ないました…)

 

クマバチは、藤の花が大好きなようで、どこへ見に行っても、クマバチを見掛けます。
確かに、この花の形状であれば、蜜を吸うのにも、花粉を集めるのにもわざわざ噛み付いて穴をあける手間も掛からないでしょうから、クマバチにとっても楽であると思います。


クマバチは、体も大きいし、羽音もなかなか迫力がある為、怖い蜂だと思われている節があります。
しかし、実際には、無理に捕まえようとしたり、子育て中の巣に不用意に近づいたりしなければ、滅多に刺すことはありません。
それに、雄には最初から針が無いそうなので、刺そうと思っても刺せないのが、現実のようです。

「クマバチ」は、地方によっては、「クマンバチ」と呼ばれます。

ところが、「スズメバチ」のことを、「クマンバチ」と呼ぶ地方もあるようで、それもまた、この昆虫を怖いと思う人がいる、一つの要因であるのかも知れません。

 

    セイヨウミツバチ  西洋熊蜂  膜翅目  ミツバチ科

こちらは、同じガラニティカセージに来たセイヨウミツバチです。

ミツバチもまた、花の外から蜜を採ろうとしているようです。

ミツバチは、体を捩るようにして、花の根元付近に噛み付いていました。

上手く採れたのかどうか…。

よく見たら、クモもいました。

 

参考図書

野山の昆虫 (ヤマケイポケットガイド)

野山の昆虫 (ヤマケイポケットガイド)

  • 作者: 今森 光彦
  • 出版社/メーカー: 山と溪谷社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫

 

 


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コメント 11

おはようございます^^
そういう昆虫がいるからお花が元からダメになったりするのですね。
あまりあり難くないクマバチ・・・
そう言えばわたくしはクマンバチって言いますね・・・
by (2007-09-29 05:09) 

春分

「時が密やかに」?どこかで聴いたことがあるのですが、思い出せない。
「・・育む愛」と続いたような気がするのに、思い出せない。検索に掛からない。
結局「劇場版ガンダムⅢめぐりあい宇宙」の「そして 時が すこやかに そだてる 愛」でした。
by 春分 (2007-09-29 06:28) 

Silvermac

昨年五月に藤を見に行ったとき、沢山の昆虫が集まっていました。アブだと思ったのですが、クマバチだったのでしょうね。
by Silvermac (2007-09-29 09:38) 

sakamono

花に噛み付いて穴を開けて蜜を吸うとは。どうしても、この花の蜜が好きなのでしょうか^^;。自分の実家のある田舎の方でも「クマンバチ」と呼びます。
by sakamono (2007-09-29 12:44) 

aranjues

くま蜂、最後に見たのは何時の日か、、位、最近見た頃ありません。
そういえば、、スズメバチとかアシナガバチに刺されたという
人は大勢いますがくま蜂に刺されたという訴えは聞いたことはありません。
by aranjues (2007-09-29 14:43) 

たくさん怪獣がいますね。「ガウォー」
by (2007-09-29 14:43) 

puripuri

ハチも蜜を得るのに大変な努力をしているのですね。いらっしゃ~い、、と待っている花もあるでしょうに。
クマンバチの羽音は、少々耳の悪くなった私には聴こえないでしょうね。
by puripuri (2007-09-29 20:38) 

sera

1枚目の花は虫を招くような形!きれい~
今、クマンバチが多いようですね。
よく見ると、羽の模様が面白い♪
by sera (2007-09-29 20:47) 

ガラニティカセージの青い花、とても綺麗ですね!
勝手なイメージですが、1枚目の写真は、
なんとなく花たちが大きな口を開けて合唱しているような感じがしました。(笑)
by (2007-09-30 00:12) 

花蜂はよくラベンダーに来ていました。ミツバチ君口が届かないから蜜の在る近くに穴を開けるんですね。
接写が巧いですね、、、(*^^)v
by (2007-09-30 03:22) 

じゅんぺい

穴をあけちゃうんですか!!!
それは迷惑な話ですね~~。
by じゅんぺい (2007-09-30 06:31) 

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