餌を捕るコサギ -2-

前の「餌を捕るコサギ」の続きですが、今回はコサギが餌を捕まえる技術についてです。。

コサギは、田圃の中に入ると、足を少し上げたような状態で、水を掻いていました。
するとそこから、奇麗な波紋が広がって行きます。

コサギはこうやって、泥の中の獲物を誘き出しているようです。

水中で何かが動いたのでしょうか？
長い嘴を素早く水の中へ差し込み、何かを捕らえました。

でも、いつでも上手く行くとは限らないようです。
嘴の先に挟んだ物を拡大してみると、どうも稲か草の茎のようでした。

水を掻き回したので、泥の中の藁が浮かんで来たのかも知れません。

ここのコサギは、足を使って獲物を誘き出すという、ごく普通（？）の方法を使っていましたが、上野の不忍池にいるコサギは、嘴を使って水面に波紋を起こし、魚を誘き寄せて捕る「波紋漁法」という技を持っているということです。

昨年の７月に届いた科学博物館発行の「科博メールマガジン第１０８号」に、そんな記事が載っていました。

興味のある方は、「国立科学博物館」ＨＰの「メールマガジン」で、バックナンバーを読むことが出来ます。
http://www.kahaku.go.jp/

この日は、時折強い風が吹き付けて来ました。

コサギも、ちょっと寒そうですね。

 

コサギが起す波紋に、少し逆光気味の太陽の光が当たって、水面は眩く輝いて見えました。

気が付くと、３０分以上も時間が経っていました。

丁度、メモリーカードも使い果たしたし、中年のご夫婦らしい人たちがやって来て、やっぱり写真を撮り始めたので、コサギにさよならを言って、改めて出かけて行くことにしました。

 

コメント 11

餌を捕るコサギの姿、まるで舞を踊っていみたいに、優雅ですね！
「波紋漁法」なる方法で、獲物を捕るとは思ってもいませんでした。
自然世界ではぐくまれた智慧は、本当に素晴らしいものだと思いました。
by (2006-02-14 01:49) 

「波紋漁法」なんて…コサギはスタンド使いだったのか?!
なんてつっこみたくなりました（＾＾）
（荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』というマンガにそういうのが出てくるんですがご存知かどうか、もちろんコサギとは関係ないと思います）
by はてみ (2006-02-14 08:45) 

波紋と光の反射がグッドですね！
↑はてみさんの「ジョジョの波紋法」、なつかしい。
　
by koza (2006-02-14 11:48) 

光水面に立つ姿　カッコいいです！
片足をちょっとあげている姿がなんだか子供が水遊びをしているような雰囲気にもみえ、ほのぼのとします^^
その場所により獲物の撮り方が違うのですね！
by あやこ (2006-02-14 15:28) 

コサギも苦労してるんですね。
鳥にとっての３０分は長いと思うのです。
でもそれが生きる糧ですからね。
by じゅん (2006-02-14 16:58) 

こんばんは。
波紋を作って餌をおびき寄せているんだ、すごい。
水辺に立っている姿は凛々しいけど、水面を覗きながら波紋を作っている姿は水遊びをしているようなかわいらしさを感じます。
いつも素敵なショットを撮られることもですが、ａｌｂｉｒｅｏさんの観察眼にも尊敬です。
by m-tamago (2006-02-14 20:36) 

こんばんは！
前記事には、続きがあったのですね！
それにしても、皆さんが仰っているように、『波紋漁法』・・うけました。
いや。笑う場所ではないのでしょうけど。
一人でツボにはまりました。
コサギは、まさか、そんなネーミングをされているなんて気づいてもいないでしょうから(笑)
なんだか、鳥に注がれるあたたかな観察眼を意識してしまって、とても優しい気持ちにさせられますね。
by ナナ (2006-02-15 01:00) 

太陽の光が当たったコサギがキラキラして素敵です。最後のはコサギの方もなんだか分かれるのが寂しそうに見えました。
by penpen (2006-02-15 17:13) 

コサギも懸命ですねぇ。それにしてもいろいろ勉強になります。
花鳥風月の、風を写真にするのは難しそうですが、ここには写ってますね。
柔らかな鷺の羽の質感が触っているように感じられます。
by 春分 (2006-02-15 18:25) 

コサギ、ばっちりですね～！
きれいな鳥です～特に、白いレースみたいなところが好きです。
獲物を誘き出す方法は、二通りあるとは、初めて知りました！
ありがとう♪
by sera (2006-02-16 16:43) 

捕らえた瞬間を捉えたところが素晴らしいですね^^
by shareki (2006-02-18 17:28)