タデの仲間たち [野草]
イヌタデ 犬蓼 タデ科 タデ属
『イヌタデ』という名前を知らなくても、この花はどなたでもご存知だと思います。
この花や実をお赤飯に見立てて、『アカマンマ』とも呼ばれています。
このイヌタデとは別に、ヤナギタデという、刺身のつまや薬味として食用にされる蓼があります。
それに、形が似ているけれど、辛味がなく薬味としては使えないので、『イヌタデ』と呼ばれるのだそうです。
でも、ヤナギタデは、図鑑の写真で見る限りでは、花がとても小さく全体が緑色で、このイヌタデとはあまり似ているという感じはしませんでした・・・。
ところで、食用などに役立たないからという理由で、何故か名前に『犬』と付く植物が多いように思います。例えば、「イヌナズナ」「イヌゴマ」「イヌショウマ」・・・。
本当の犬は、様々な形で人の役に立っているのですが・・・。
イシミカワ タデ科 タデ属
藪に絡んだツル性の植物に、綺麗な青い実が付いていました。
『イシミカワ』も、タデの仲間ですが、種類としては以前紹介した『ミゾソバ』に近い植物です。
茎には、逆向きの刺があり、これで他の木などに絡み付きます。
これが花で、もう少しは開くようなのですが、とても小さくて殆ど目立ちません。
実は、そのままガクに包まれていて、ガクの色は緑から赤になり、最後は青くなります。
『イシミカワ』という名前に就いては、大阪の「石見川」に由来するという説もあるということですが、実際には良く解っていないそうです。
また、実の中の黒い種の皮が堅いので「石実皮」の意味だともいいます。
この実を、かたつむりが食べていました。
かたつむりの下に落ちている黒いものが、『イシミカワ』の種です。
ママコノシリヌグイ 継子尻拭 タデ科 タデ属
これも『ミゾソバ』の近縁種ですが、花はこちらの方が『ミゾソバ』に良く似ています。
しかし、可愛い花に似合わない、嫌な名前を付けられたものです・・・。
名前の由来は、茎に逆さに付いた、この鋭い刺にあります。
これも、ツル性植物ですが、この鋭い刺で他の植物に絡みつく様子を、継子苛めに例えたということです。
しかし、この鋭い刺にも負けず、『ナナホシテントウ』が茎によじ登って来ました。
なんと、刺の上で、綱渡りを披露してくれました!
痛くはないのでしょうか?
『ミゾソバ』と同様に、蕎麦に似ている事から『トゲソバ』の別名もあります。
こちらも、この可愛い感じの花とはそぐわないような気もします・・・。
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ここのところ、エラーも少なくなっていたso-netブログでしたが、昨夜からまた、書き入れたコメントを削除できないという、エラーが起きているようです・・・。
変な、細かいエラーが起きて、なかなか安定しませんね・・・。
こんにちは。盛りだくさんの情報源・・・。
ママコノシリヌグイはミゾソバとなかなか区別が難しいですね。お花だけでは出来なくて葉ガ一番見分けやすいのでしょうかしらね。
テントウムシもなかなか可愛いです。
イシミカワはまだ見たことないです。見てみたいものの一つです。
by (2005-11-05 10:58)
イヌタデの写真を拝見して鏡花の辞世の句を思い出しました。
「露草や赤のまんまもなつかしき 鏡花」
華麗な、誰の目をもひきつけるような花ではなく、露草や赤のまんまに惹かれるところが、何となく好ましい感じがします。2枚目の写真、とても不思議な感じがするので、鏡花を連想したのかもしれません。
テントウムシも可愛らしいですね!
by (2005-11-05 11:25)
良く見かける野草ですが 名前 知りませんでした。イヌタデと
言うのですね~
てんとう虫や かたつむり あまり目にしなくなっています。
先日 実家で見たときも 久々で 嬉しかったですが
こんなには 綺麗に撮れませんでした。
ママコノシリヌグイ 可愛い花なのに こんな名前なんですね。
by Runa (2005-11-05 13:39)
3年前頃裏の畦のようなところが イヌタデで一面紅くなったのですがこのところ随分減りました イシミカワはじめて見たような気がしますが ガくの美しい色 それも変化していくとは 楽しめる実ですね
by さねさし (2005-11-05 14:09)
蓼は、「蓼食う虫も好きずき」なんて、あまり良いようには使われませんね。見ると結構可愛い草です。
by Silvermac (2005-11-05 16:38)
どれもこれも本当に見飽きない写真ですね。
特にカタツムリは、首(?)の曲げ具合が、おいしそうに食べているようで。
by 春分 (2005-11-05 17:06)
ママコノシリヌグイ・・・色合いも形も可愛い花なのに、この名前ですか・・・・
可哀想ですね。
by 風の又三郎 (2005-11-05 17:42)
お写真がいっぱいですね。7枚目のイシミカワの実がいろんな色が混ざってとっても綺麗です。ブローチに欲しいなあって思います。タデの種類はずいぶんたくさんあるのですね。
by penpen (2005-11-05 18:02)
イシミカワなんて名前も聞いたことありませんでした、勉強になります
蓼食う虫も好き好き、と言いますが、辛い味がするんで虫が食わないんですかね
by gillman (2005-11-05 18:05)
ふたつの「ソバ」が、秋に爽やかさを添えてくれるようです。
素晴らしい!
by (2005-11-05 19:03)
はじめまして。素敵なお写真ばかり!
自分がテントウムシになったような気分になってしまいました。
トゲいたそうですよね。テントウムシくん、痛くなかったのかな・・?
タデは、ピリピリっとしていい薬味になります。
キュウリの塩もみに入れたりします。
「タデ」とだけ教わりましたが、「ヤナギタデ」のことだったかもしれないですね。
by りんご (2005-11-05 19:22)
被写体は何気ない雑草ですが、みんな素敵なお写真ですね!!
アカマンマの向こうに光って見えるのは何でしょうか。お月様にお供えしたススキのような風情ですね。(^.^)
ソネ-ブロのエラーだったんですか!?他人様のところに書いたコメントを修正しようとしたら、仰るとおり削除できなくてアセアセ、でした。
by SomethingPrecious (2005-11-05 21:23)
カタツムリ、頑張ってますね。
ママコノシリヌグイは可愛い花ですねぇ。
by shareki (2005-11-05 22:28)
偶然ですね。イシミカワ。
こちらの方がたくさん見れますね。
by (2005-11-05 22:41)
かたつむりの食事シーン、はじめてみました。
イシミカワは青、紫、薄い青などでとてもきれいですね。
by ともごころ (2005-11-06 01:56)
タデは近所にも咲いています・・が 詳しいですね。
「蓼食う虫も好き好き」とは聞きますが結構虫がたかっていますね。
by お散歩爺 (2005-11-06 09:13)
カタツムリも中のタネまでは食べないんですね。
蓼食う虫のタデは、どのタデでしょう。
by Baldhead1010 (2005-11-06 11:35)
カタツムリの食べるシーン初めて見ました。柔らかいところを食べるのでしょうか。写真が一杯できれいですね。
by hiro (2005-11-06 13:49)
カタツムリ、最近見なくなりました。
ママコノシリヌグイ、カワイイ花なのに似つかわしくない名前ですね。
by atom (2005-11-06 16:20)
写真の美しさにまずうっとり。
かたつむりも天道虫もなんだか久しぶりに目にしたような気がします。
イヌが付く名は使えないという意味になるとは面白いですね。
by m-tamago (2005-11-06 17:45)
イヌタデ 道路脇の小さな土のスペースにぎっしりと咲いているのを見かけました^^
2枚目のお写真 素敵です^^
by あやこ (2005-11-06 19:22)
イシミカワとカタツムリの絡みがいいですね。淡い色合いが優しい目を感じます!
by IXY-nob (2005-11-06 22:33)
タデだけで,こんなに面白いものなのですね。
良い勉強です。(._.) φ メモメモ
by ao (2005-11-06 23:03)
カタツムリもてんとうむしも最近みていません。
こんなに可愛いのに。
私が外を見ていないだけなのでしょうね。。。
by rin (2005-11-06 23:38)
こんばんは。
ママコノシリヌグイ・・・せっかくかわいらしい花なのになんて名前を
付けたのでしょう。イシミカワの鮮やかな青が印象的です。
ちょっとかじってみたい衝動に駆られます(笑)
by micron (2005-11-06 23:47)
albireo さん、こんばんは
鏡花の「露草や赤のまんまもなつかしき」に触れた記事を書きましたので、イヌタデつながりということで、TBさせていただきます。
ほとんどが鏡花についての記事で恐縮なのですが、よろしくお願いいたします。
by (2005-11-07 00:10)
二枚目の光の玉綺麗ですね。何なんですかね?
by ユナ (2005-11-07 00:41)
植物の名前っていろいろな由来があるんですね~それぞれちゃんとした意味があって面白いです。
一番最後のお花、かわいい!
by まい (2005-11-07 01:27)
イヌタデ、ママコノシリヌグイ、懐かしいです!
ママコノシリヌグイなんて、小さい頃は
「可愛いね~」
なんて、とげを気にしながら触っていたものですが・・・・・先人にはもう少し可愛らしい名前をつけて欲しかったですね。
by はるまきママ (2005-11-07 12:20)
イヌタデはよくママゴトに使いましたね。先日、湖北へハイキングに行った際にママコノシリヌグイを見ました。何て言う名前の花かなって思ってたんです。すでに明るい色の少なくなった山の中でひときわ目立っていました。
by barbie (2005-11-07 12:56)
ココに来るとかわいいピンクが見れて嬉しいな(^-^*)
by maya (2005-11-07 17:56)
こんばんは!
なんだか、今回のお写真は、どれもこれも、美味しそうに見えます。
秋って感じ!!
・・・ということは、たでを食う虫とは、実は私のことなのかもしれません!
綱渡りのテントウムシ、コミカルで素敵です。なんて、グットタイミングで写真を撮れたのでしょう!感動です。
最近、私も千切絵を作るようになり、前よりいっそう風景とか、動植物とかに興味を持つようになりました。
自分で作品を作る楽しさに、毎日とても酔いしれています。
皆様のカラクチコメントも、なんだか、とても嬉しくて、一人でニヤニヤしています。うふふ~☆
by ナナ (2005-11-07 20:15)
◇ mimimomo さん ありがとうございます。
ママコノシリヌグイは、ツルの鋭い刺が特徴かも知れませんね。
イシミカワは、あまり人の手の入らないような藪を探さないと、最近は見つけ難いかも知れません。
◇ lapis さん ありがとうございます。
二枚目の写真は、少し離れた木々の間から差して来た、夕方の木漏れ日をバックにして撮って見たものです。
少しピントが甘い気もしましたが、面白い絵になったので入れて見ました。
それにしても、鏡花を連想されるあたりは、さすが lapis さんですね!
◇ Runa さん ありがとうございます。
似た植物も多いですが、道端などに群れているのは、イヌタデだと思います。
テントウムシは、ブログにも何度も載せましたが、カタツムリはこれで二度めです。
確かに、見かける回数は減っているような気がします。
この名前は、なんとかして欲しいと思います・・・。
◇ ユキ さん はじめまして、nice!ありがとうございます。
◇ sanesasi さん ありがとうございます。
イヌタデは、こちらでも一時期に比べると減ったようにも思いますが、ススキなどと一緒で、また盛り返して来ている感じもします。
◇ SilverMac さん ありがとうございます。
タデ科の植物は、なかなか可愛い花が咲くものが多いですね。
◇ 春分 さん ありがとうございます。
カタツムリも、何枚も撮ったのですが、一番美味しそうに食べている感じの写真を選びました。
◇ 座敷わらしっこ さん ありがとうございます。
この名前は、多くの気の毒な名前の植物の中でも、特に酷い名前ですね・・・。
◇ penpen さん ありがとうございます。
イシミカワは、綺麗な実ですが、不思議な感じの植物です。
タデの種類は、他にも随分沢山ありますね。
◇ gillman さん ありがとうございます。
イシミカワは、僕もブログを始めてから知った名前です。
諺は、「ヤナギタデ」のことを言うようです。
◇ 誠大 さん ありがとうございます。2005-11-05 19:03)
ミゾソバの方は、まだいいのですが、ママコノシリヌグイという名は、なんとかして欲しかったと思います・・・。
◇ りんご さん はじめまして、ありがとうございます。
「ヤナギタデ」は、別名を「本蓼」とも言うそうです。
タデの仲間は種類が多いのですが、薬味になるのは、どうもこの「ヤナギタデ」だけのようです。
◇ きまぐれな人魚 さん ありがとうございます。
二枚目の写真は、少し離れた木々の間から差して来た、夕方の木漏れ日をバックにして撮って見たものです。
少しピントが甘い気もしましたが、面白い絵になったので入れて見ました。
僕も、消したつもりのコメントが消えずに二重に入ってしまいました・・・。
多分、休み明け間で直らないでしょうね・・・。
◇ 渋樹 さん ありがとうございます。
こんなに可愛いのに・・・。
何だか、可哀そう過ぎる名前ですね・・・。
◇ tanaka-ma3 さん ありがとうございます。
本当に、偶然でしたね。
この季節、目立つ花が少ないので、同じようなものが、目に付くのでしょうね。
◇ ともごころ さん はじめまして、ありがとうございます。
小さいカタツムリは、一所懸命食べていました。
イシミカワというのは、何だか不思議な植物です・・・。
◇ 旅爺さん ありがとうございます。
小さい花ながら、やっぱり蜜があるのでしょうね。
チョウやアブも飛んで来ています。
◇ Baldhead1010 さん ありがとうございます。
種は、堅くて無理なのかも知れません。
蓼食う虫のタデは、「ヤナギタデ」のことのようです。
◇ hiro さん ありがとうございます。
カタツムリは、何だか一所懸命食べているように見えました。
多分、堅い種は無理なのでしょうね・・・。
◇ atom さん ありがとうございます。
カタツムリは、確かに昔ほどには、見かけなくなったような気がします。
この名前は、ちょっとなんとかしてやりたい名前ですね。
◇ m-tamago さん ありがとうございます。
小さな生き物たちは、木や草の間で一所懸命生きていますね。
「盲導犬」「介護犬」「警察犬」・・・。犬の方が、猫よりも人間の役には立っているような気がするのですが・・・。
◇ あやこ さん ありがとうございます。
イヌタデは、場所を選ばないかのように、あちこちに生えていますね。
二枚目は、少し離れた木々の間から差して来た、夕方の木漏れ日をバックにして撮って見ました。
◇ IXY-nob さん ありがとうございます。
最初、カタツムリが何をしているのか、良く解らなかったのですが、良く見ると一所懸命にイシミカワを食べていました。
◇ ao さん ありがとうございます。
タデも、種類が多いですからね。
まだまだ、他にも沢山のタデ科の植物がありますよ。
◇ rin さん ありがとうございます。
藪なども、少なくなっていますからね・・・。
でも、小さな生き物は、ちょっとした植え込みにも、そっと隠れているかも知れませんよ!
◇ micron さん ありがとうございます。
カタツムリは、美味しそうに食べているようにも見えますが、人間が食べたらどうなのでしょうね。
ちょっと興味は感じながらも、食べてみる勇気はありません・・・。
◇ lapis さん ありがとうございます。
記事、遅れ馳せながら、拝見させて頂きました。
イヌタデのアップが、とても綺麗でした。
僕も、ダ・ヴィンチ展の記事をTBさせて頂きました<m( _ _ )m>
◇ ユナ さん ありがとうございます。
二枚目の写真は、皆さんが不思議に思われたようですね・・・。
これは、少し離れた木々の間から差して来た、夕方の木漏れ日をバックにして撮って見たものです。
◇ まい さん ありがとうございます。
花を見つけた時は、とても可愛いと思いました。
植物の名前の由来は、とても面白いものが多いですが、この名前はちょっと・・・と、思うものもとても多いですね・・・。
◇ はるまきママ さん ありがとうございます。
あのとげは、小さい子にはちょっときついですね。
可愛い花なので、あのとげさえなければ、もっといい名前を貰えたかも知れませんね。
◇ barbie さん ありがとうございます。
小さい花ですが、藪の中などで、このピンク色はとても目立ちますね。
名前は、どうも気の毒すぎますが・・・。
◇ maya さん ありがとうございます。
秋になっても、ピンクの花って多いですね。
この間撮った菊にも、ピンクのがありましたっけ!
◇ ナナ さん ありがとうございます。
千切り絵、とても楽しそうですね!
色々な千代紙を使ったら、面白いものが沢山出来そうですね。
最近、忙しそうなので、ちょっと心配していましたが、作品を作る楽しさを感じる余裕が出来れば、少し安心します。
by albireo (2005-11-07 22:16)
沢山のお花たち、秋はあまり花がないような気がしていましたが、
ちゃんと目を凝らせば見えてくるものなのですね。
私は赤まんまって、1m位背丈のある草の方だとずっと思っていました。
(じゃ、これはなんだったんだろう?)
by 猫ふみふみ (2005-11-09 11:49)
◇ 猫ふみふみ さん ありがとうございます。
1m以上の草丈になるのは、「オオイヌタデ」と言います。
在来種のタデの仲間では、最も大きくなるそうです。
◇ zizi さん nice!ありがとうございます。
by albireo (2005-11-10 19:20)