秋の蝶 [昆虫]
ウラナミシジミ 鱗翅目 シジミチョウ科
蝶々というと、春のイメージがあるかも知れません。
でも、秋にも多くの蝶が発生します。
このウラナミシジミは、房総半島以西で発生して、初夏から秋にかけて段々と北上して、時には北海道へまで行き着くということです。
けれど、暖かい地方で繁殖するチョウなので、北の方では繁殖は出来ないということです。。
先日のミゾソバに止まっていました。
可愛い花に、可愛い蝶が、とても似合っていました。
モンシロチョウ 鱗翅目 シロチョウ科
蝶々の代表格と言ってもいい程、良く知られたチョウかも知れません。
秋に発生するモンシロチョウは、春のものより少し大型です。
モンシロチョウは、キャベツの害虫としてよく知られています。
日本に住むようになった時期に就いては、縄文時代の終り頃だという説があるそうです。
アジア大陸から、農作物と一緒に渡って来たということだそうです・・・。
キチョウ 鱗翅目 シロチョウ科
黄色い蝶だから、『キチョウ』。勿論、漢字では『黄蝶』と書きます。
英語で、バタフライ(Butterfly )と言うのは、キチョウの仲間の蝶を、イギリスの学者が「バター色の飛ぶ虫」と呼んだ事に由来すると言われています。
分類上は、何故か『シロチョウ科』に属すると言うのが、なんとも不思議な感じです。
秋に生れたキチョウは、成虫のまま冬を越すということです。
(モンシロチョウなどは、原則的に「さなぎ」で越冬します)
小春日和の秋の日の
柔らかな日差しの中を
小さな蝶が舞っている
密やかに生きる命は
優しい太陽の光を
その小さな翅に浴びて
生きて行く為の力を
体中に蓄えて行く
やがて巡り来る冬を
生き延びて行くために
*「小春日和(こはるびより)」という言葉は、正確には旧暦の十月の
「春のように暖かな日」のことを指しています。
それは、旧暦の十月を、春似て暖かい為に「小春」と呼ぶことに
ちなんでいます。
また、旧暦の十月というのは、今の暦ではおよそ十一月の終わり
から十二月頃にあたります。
その意味では、この詩はちょっと間違っていますが、それを承知で
書いていることを、どうぞご容赦願います <m( _ _ )m>
ヤマトシジミ 鱗翅目 シジミチョウ科
日本中どこででも見られる、シジミチョウです。
翅が、ちょっと傷ついているようです。
シジミチョウの仲間は、翅の色の似たものが多く、更に同じ種類でも翅の色などにバリエーションも多く、なかなか見分け難いところがあります。
見分ける為には、この写真で見える翅の裏の模様が決め手になりますが、ヤマトシジミには、他にも、ハマヤマトシジミやシルビアシジミという裏の模様まで似た蝶がいる為、よくよく調べないと間違える可能性もあります。
このヤマトシジミは、マリーゴールドで蜜を吸っていますが、幼虫が食べるのは、カタバミです。
その為、卵はカタバミに産み付けられますが、外来種のカタバミの仲間であるムラサキカタバミに産卵することもあるようです。
しかし、ムラサキカタバミでは、幼虫が成長して、蝶になることは出来ないと言われています。
チャバネセセリ 鱗翅目 セセリチョウ科
次の、イチモンジセセリとよく似ていますが、この チヤバネセセリ は、翅の斑紋が異なります。
しかし、この小さな点々の斑紋は、あまりはっきりしないものや、無いものもあるそうです。
そうなると、ちょっと見分け難いかも知れませんね・・・。
イチモンジセセリ 鱗翅目 セセリチョウ科
お馴染みの、イチモンジセセリです。
人間のポートレートを撮る時は、瞳にピントを合わせるのが原則だといいます。
蝶々を撮る時も、そうなのでしょうか?
僕は、時折そんな事を考えながら、蝶々を撮ったりします。
沢山の蝶がいるものですね!一番上のが何だか目玉が翅にあるみたいで面白い模様ですね。
キチョウの色も良いです!
いつもながらalbireoさんのお写真は構図が素晴らしいです。
by (2005-10-26 05:52)
すごい!子どもの頃、粉粉してて、身体がブヨブヨしててとっても苦手だったんだけど…albireoさんのカメラにかかると、美しいいいいい!すばらしいいいい!
ウラナミシジミって初めて見ました。かわいい!
キチョウって枯れ葉のカモフラージュみたいですね。
そしてそして、ここのところ、我が庭にも大挙してくるこの子たちは、「セセリ」っていうんですね!この子も蝶なの???
そして、詩心!小さな生命にやさしい方ですね…*^_^*
by 夏Meg (2005-10-26 06:57)
やっぱりbutterですか、ひとつ謎が解けた
by gillman (2005-10-26 07:03)
ウラナミシジミ、キチョウは初めて見ました。モンシロチョウが羽を広げて止まっているのも初めてです。
by Silvermac (2005-10-26 07:29)
この頃は花もないのに、チョウチョが日だまりに集まって、飛んだり止まったりしてますね。
by Baldhead1010 (2005-10-26 08:55)
モンシロチョウの青虫とは、何度となく闘ったものです。
イタリアンパセリを1夜にして丸裸にされ、
泣きながら割り箸で摘んではポイっとしたものです。
成虫になれば綺麗な蝶も、そのときばかりは私の「敵」でした。
セセリの目が可愛いですね。羽のしまい方で蛾の仲間だと思っていました。
今度見つけたら、じっくり見ています。
by 猫ふみふみ (2005-10-26 10:15)
ウラナミシジミはかわいい模様ですね。でも、マリーゴールドというのですか、オレンジ色の花にとまったヤマトシジミの写真はゴージャスで華やかですね~
by torimi (2005-10-26 11:58)
6枚目の写真、大好きです。
中心から波紋のように広がっていくマリーゴールドの花びらとヤマトシジミが
心にグッときました!
by (2005-10-26 12:35)
バター色が飛ぶからバタフライ。。。 はじめてしりました^^
蝶って春の昆虫のような感じがしていたのですが、秋にもたくさんいるんですね^^
by あやこ (2005-10-26 12:54)
蝶を見かけるたびに撮ってみたいと思うのですが、すぐに逃げられてしまって・・・
『本当は虫が苦手』だというのが蝶に伝わってしまったんでしょうか?^^;
ずっと「butterがflyって?」と思っていたんです。
これですっきりしました!ありがとうございます!!
by はるまきママ (2005-10-26 13:04)
チョウもずいぶん距離を飛ぶんですね。
生活圏が広いんですね〜。びっくり。
by koza (2005-10-26 15:28)
◇ mimimomo さん ありがとうございます。
ウラナミシジミの目玉模様に就いては、次の記事に載せたいと思います。
◇ Kitakamakura.. さん ありがとうございます。
蝶が苦手な方も、案外多いようですね。
セセリチョウも色々種類がいますが、大挙して来ると言う事は、蜜の吸える花か、幼虫が好む植物があるのかも知れません。
◇ gillman さん ありがとうございます。
綴りを見るとバターですが、ちょっと変な発想ですね・・・。
どんな学者なのか、知りたい気がします。
◇ SilverMac さん ありがとうございます。
こちらの方では、ウラナミシジミもキチョウも、割合良く見掛けます。
この種類の蝶は、なかなか翅を広げてはくれませんね・・・。
◇ Baldhead1010 さん ありがとうございます。2005-10-26 08:55)
大抵の蝶は、そのまま越冬する訳ではないでしょうから、もう老後をのんびり過ごしているのかも知れませんね・・・。
◇ 猫ふみふみ さん ありがとうございます。
今回取り上げたチョウたちは、カタバミを食草にしているヤマトシジミを除くと、すべてが野菜の害虫になります。成虫に成ると、花の受粉を手助けするのですが、幼虫の頃は植物を食い荒らしてしまうのですね・・・。
セセリ科のチョウは、よく蛾と勘違いされることが多いようです。
この内、最後のイチモンジセセリの幼虫は、稲の害虫です。
◇ torimi さん ありがとうございます。
今回の写真は、翅がちょっとシワシワでしたね・・・。
前に、マリーゴールドで撮った時は、もう少し綺麗でしたが・・・。
◇ Kaori さん ありがとうございます。
もう少し早い時期だと、ヤマトシジミももっと綺麗だったのですが、ちょっと翅が痛んでしまっていました。
でも、いつも元気な蝶々です。
◇ あやこ さん ありがとうございます。
バターの色という発想は、面白いですよね。
他にも、黄色いものは色々あるでしょうに・・・。
◇ はるまきママ さん ありがとうございます。
そうすると、僕は虫が大好きなので、寄って来てくれるのかも知れませんね!
蝶を見て、バターの色を連想するというのは、かなり面白い人だと思います。
◇ こざき さん ありがとうございます。
何しろ海を越える蝶もいますし、イチモンジセセリも集団で大移動をするそうですよ!
by albireo (2005-10-26 17:41)
蝶々のオンパレード、、、albireo さんならではのショットて、素敵です。
ベランダに水をやりに出ると、蝶々が右往左往していてやがて何処かに飛んで
行くので、カメラは間に合いません。蝶さん落ち着きがありませんね(笑)
by puripuri (2005-10-26 17:53)
セセリってなかなか落ち着きがなくて撮るの苦労します。よく仕事中に見つけるのですが、デジカメ持って仕事する訳にも行かずシャッターチャンスを何度も逃してます。
by つかP (2005-10-26 21:02)
蝶々がいっぱいでどれも綺麗ですね。見分け方のポイント、生息地、言葉の由来、特にキチョウのバタフライ、とっても勉強になります。虫初心者なので、これからもよろしくお願いします。
by penpen (2005-10-26 21:10)
子どもの頃は家の周りをアゲハの類が結構飛んでたんですけどねー。いなくなっちゃいましたねー。
by ccq (2005-10-26 22:58)
ヤマトシジミ、オレンジ色の花にとても映えますね!
この写真が一番好きです。
モンシロチョウやキチョウは、よく見かけますが、
何故か、ヤマトシジミには縁がないです。(苦笑)
by (2005-10-26 22:59)
どれも、シャープでキレイに撮れてますね。いつも感心します。
by atom (2005-10-27 00:37)
シジミチョウの模様が目に見えてしまいました。ヤマトシジミとオレンジの花の取り合わせがイイですね。
by barbie (2005-10-27 01:00)
お花にとまって引き立ってるね(^-^*)
by maya (2005-10-27 14:00)
バタフライ・・というと、なんだか、いつも、蝶々夫人を思い出してしまいます。
そして、ふとちょいとした異国情緒を感じてしまうのです。
by ナナ (2005-10-29 14:57)
ウワッ、沢山の蝶ですね。コスモスに蝶の取り合わせでTBさせていただきました。
by IXY-nob (2005-10-29 17:46)
そうですか、モンシロチョウは縄文時代の終り頃に・・・。
動物たちの模様や色は、求愛や天敵からの防御に関係すると思うのですが、なんの武器も持たないチョウは、より工夫を凝らすことを進化の基本としたのでしょうね。
by ziziblog (2005-10-30 06:08)
美しいですね。
花に止まっているのがなんともいえない美しさですね。
成虫のまま冬を越す、、、どこかに身を隠すのでしょうか?
by rin (2005-10-30 13:00)