アブラゼミの羽化 [昆虫]
久し振りに、アブラゼミの羽化の様子を写真に撮ることが出来ました。
幼虫の背が割れるところからではないのが残念ですが、取り敢えず連続で撮れたのは、数年振りなので、ブログの記事も久し振りに更新することにしました。
十数年前から、セミ(その多くはアブラゼミ)の羽化を、繰り返し写真に撮って来ましたが、その神秘的とも言える羽化の様子は、何度見ても心惹かれてしまいます。
殊に、今回の記事の3枚目と4枚目の写真のあたり、幼虫の殻から抜けたセミが、尻尾だけを殻の中に残して、逆さまにぶら下がった状態から、身体を起こし、前足で殻を掴まえて、完全に殻から抜け出す瞬間を、目を凝らして見届けたくなります。
そして、その瞬間に、何とかシャッターを切ろうとして、焦るような気持ちで待つ感覚も、僕は好きなのですが、上手く撮れないとやはりちょっとはがっかりしてしまいます。
今回は、何とか上手く撮れたような気がしますが…
深夜に近い時間になると、漸く翅が乾いて、アブラゼミらしい色合いになって来ます。
実際には、ずっと観察してはいられないので、一旦家に戻って、未だ起きていられれば、11時過ぎに再び見に行くのですが、行ってみると元の場所にセミがいない場合があります。
多分、風に煽られたり、何かに驚いたりして、少し移動するようですが、時には葉の裏に隠れて見えないこともあります。
野良猫にでも獲られてしまったのかと、心配になったりすることもありますが、大抵は近くの枝や葉に掴まっています。
翅がまだ湿っている薄緑の状態の時に移動したりすると、湿った翅が、折れ曲がってくっついてしまうことがあります。すると、セミはもう飛べなくなってしまいます…
何度もセミの羽化を撮っているうちには、強風に煽られたり、急な雨に打たれたりして落ちて、湿った翅が折れ曲がって貼り付きあってしまった状況を何度か見たことがあります。そうすると、もう援けることは出来ないので、セミの羽化を撮る時にはいつも、突風が吹いたり、急な雨が降らないことを願いながら、見守ることになります。
木の幹に残された抜け殻。
セミの抜け殻を指す『空蝉(うつせみ)』と言う言葉がありますが、それは人が今生きている現世のことや、そこに生きている人のことを指す言葉でもあります。
何となく切ない言葉ではありますが、セミの抜け殻を見ていると、この殻を抜けて飛び立って行ったセミが、短い夏を元気で生きて欲しいと願いたくなります。
ただ、動物や植物のありように、人の生き方を重ねて見るようなことは、あまり僕の好みではないので、そこに何らか教訓めいたものを見い出すつもりはありませんが…
こんばんは^^
本当に不思議な気持ちと言うか、珍しいものですね~
albireoさんは何度も目にしていらっしゃるのですね。わたくしはまだ一度も(-。-
先日は飛んでいるセミをスズメが狙いをつけ捕まえたところを見てしまいました。
ほんの数日の命のセミが気の毒になりました(__;
by mimimomo (2018-08-12 19:16)
セミの羽化写真は、何度も見せていただいてますが、自分の目では
1度だけ見たコトがあります。会社帰りで、道路わきの植え込みの
木で羽化してました^^;。
by sakamono (2018-08-17 00:14)