仁和寺観音堂 その一 [仏像]
トーハク(東京国立博物館)で、3月11日まで開催中の、特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を観て来ました。
今回の展示では、仁和寺観音堂の三十三体の仏像が、撮影可ということでしたので、多くの写真を撮らせて頂きました。
この諸仏は、どれも江戸時代に造られた像で、国宝や重要文化財に指定されている訳ではありませんが、極彩色に彩られたお姿は、どれも魅力的でした。
今回の展覧会「仁和寺と御室派のみほとけ」のメイン展示は、もとより京都の仁和寺と、その流れをくむ御室派の寺院に祀られる、みほとけたちです。
殊に、後期からの展示の葛井寺(ふじいでら)の千手観音像は、本当に息を呑むほどの美しさでした。
しかしこの記事は、折角撮らせて頂いた、仁和寺観音堂の諸仏について、少し書いてみたいと思います。
仁和寺観音堂は、928年の創建以来、何度も焼失しながらも、その度に再建されて来ました。
現行のお堂は、江戸時代初期に再建された建物ですが、老朽化のため、現在改築工事が行われているそうです。
また、堂内の仏像に関しても、お堂の修理に伴い、九州国立博物館の修理工房にて、修理されたということで、今回の展観が修理後の初公開だと言うことです。
仁和寺観音堂の諸仏は、先ずは中央に千手観音像を置き、千手観音の眷属である二十八部衆が、左右に展開します。
更には、不動明王。
そして、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)。
風神。
雷神。
以上、合計三十三体の像が祀られています。
千手観音の眷属にして、護法善神でもある、二十八部衆の全員についての解説など、書きようもありませんが、それでもある程度書こうとして、既に書き上げていた記事を、手直ししているうちに、かなり長い記事になってしまいました。
そこで、今回はここで終わりにして、次回続きの記事を書こうと思います。
おはようございます^^
千手観音さま、ふくよかなお優しいお顔ですね~今回は見に行く時間が無いのでパスする予定です(__;
by mimimomo (2018-03-06 07:50)
こんにちは、
私も「仁和寺と御室派のみほとけ」展を見ましたので、画像と詳しく丁寧なブログを読ませていただき、この美樹展を再体験させていただきました。一般非公開の修行道場 「観音堂」を特別に再現は、中央の千手観音菩薩立像をはじめ、二十八部衆立像や風神・雷神立像など、33体の仏像に囲まれた荘厳な雰囲気が体験できてよかったと思いました。仁和寺の国宝阿弥陀如来坐像および両脇侍立像は、何度仁和寺を訪れても見られなかった傑作と知っていましたので、初めて北物を見ることができ感無量でした。福井県・明通寺の重要文化財・降三世明王立像・深沙大将立像、徳島県・雲辺寺の重要文化財・千手観音菩薩坐像、兵庫県・神呪寺の重要文化財・如意輪観音菩薩坐像、福井県・中山寺の重要文化財・馬頭観音菩薩坐像など、観る機会のない仏像がたくさん見られて、感激しました。
私は、今回の「仁和寺と御室派のみほとけ」展で最も強く感銘を受けた仁和寺の阿弥陀如来像と葛井寺の千手観音菩薩像について、その比類ない魅力を詳しく監査して、その美しさの秘密を詳しく考察してみました。 ざっとでも読んでいただけると嬉しいです。ご感想・ご意見などありましたら、ブログにコメント頂けると感謝いたします。
by dezire (2018-03-17 14:08)