博物館に初もうで 2014午年 [祭礼・行事]
1月2日。上野のトーハク(東京国立博物館)の、「博物館に初もうで」へ行って来ました。
毎年、1月の2日と3日に、本館前の階段に、特設ステージを設けて、様々な演芸が披露されます。
太鼓の演奏。獅子舞。そして、今年は紙切りの公演がありました。
「紙切り」の公演は、林家二楽師匠。
この日は、それほど風が強い訳ではありませんでしたが、薄い紙を扱うにはちょっと厳しい程の風が吹いており、かなり苦労をしながら、紙切りの芸を披露されていました。
小さな女の子からのリクエストで切られた、アンパンマン。
世の中の様々なものイメージを、頭に入れて置かなければ、こんな風には切れない訳ですから、何とも大変な記憶力を要する仕事だと思います。
僕は、以前に寄席の一番前の席で、二楽師匠の芸を拝見した際、後に出演される真打の噺家さんの似顔をリクエストしたことがあったのですが、見事に特徴を捉えた「似顔絵」を作って頂き、今も大切に保管してあります。
獅子舞は、毎年恒例の「葛西囃」です。
恵比寿様と・・・
大黒様の舞もあります。
獅子を操っておられるのは、僕と同じか、或いは少し若いくらいの年齢の女性の方でしたが、迫力のある、見事な舞を見せてくれていました。
博物館の本館の展示にも、午年に寄せた列品が出されていました。
上の図は、「重要文化財 牧馬図屏風(部分)長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀」です。
この図については、トーハクのサイトにも、掲載されていましたので、興味のある方はご覧下さい。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1644
現在のトーハクが建っている場所は、元々は徳川家所縁の「寛永寺」の本堂が建っていた場所です。
そのせいもあってか、「博物館に初もうで」の開催される二日間、寛永寺根本中堂の特別拝観が催されています。
今年も、四天王像や十二神将像に会うことが出来ました。
最後の図は、トーハク所蔵の、「宝船の七福神」。葛飾北斎の浮世絵です。
初夢は、2日のことですから、もう過ぎてしまいましたが、宝船の絵を枕の下に入れて眠ると、いい夢が見られるのだとか…
絵の中の文字は、「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」と書かれています。これは、「回文」つまり「上から読んでも下から読んでも同じ」に作られた和歌です。
分かり易いように、漢字交じりに書き直すと…
「永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな」と、なります。
おめでたい絵と言うことで、ここに載せて置くことにします。
トーハクへ初詣とはいいですね。しかもそれほど混雑してなさそうですし。
おまけに演芸も見られるというのはお得ですね^^
by ぜふ (2014-01-06 06:41)
こんにちは。
FBコメント、ありがとうございました。大変嬉しかったです。
私も、喪中の為遠慮させて頂きました。申し訳ございませんでした。
リクエストを送らせて頂きたいと思いますので、よろしくお願い致します。m(_ _)m
by 枝動 (2014-01-06 11:01)
博物館の初もうでとは初めて知りました。
楽しいイベントにも出会って良いお正月でしたね。
by 旅爺さん (2014-01-07 10:33)
リクエストに応えられるって
さすがですね!
めでたいもの たくさんで たのしいな〜
by ねこじたん (2014-01-07 10:43)
こんにちは^^
トーハクって色んなことをやっているのですね^^ 面白いです。
切り絵は随分昔45~6年前、末広で見たことがあります。本当にお上手で、じっと見入ったものでした。 わたくしもトーハクの、見たかったわ^^
by mimimomo (2014-01-07 12:06)
しっかりと対象が捉えられています。今年も宜しくお願いします。
by uminokajin (2014-01-07 19:39)
今年のお正月は、お天気に恵まれましたね。
by ゴーパ1号 (2014-01-08 12:48)
博物館 たくさんの方がこられているのですね!
紙切り 下書きもなくその場でその形が作れるのってすごいですよね^^
by あやこ (2014-01-08 13:07)
獅子を操るにはかなりの体力が必要でしょうに、
年に似合わず見事な舞を見せてくれるとは、
大変な鍛錬をなさっているのでしょうね。
by きまじめさん (2014-01-08 23:52)