蜻蛉・トンボ・とんぼ [昆虫]
シオカラトンボ 塩辛蜻蛉 トンボ目 トンボ科
前の記事「神としての蛇」の最後の方で、龍について、少しだけ書きましたが、このトンボも英語では、Dragonfly と呼ばれますから、一応「龍」の仲間なのかも知れません。
尤も、チョウを指す Butterfly が、「バター色の飛ぶ虫」というほどのニュアンスの言葉だそうですから、Dragonfly も「ドラゴンのような飛ぶ虫」程度の意味なのだとは思いますが・・・
日本の子供たちは、昔からトンボが好きだったと思います。
けれど、ヨーロッパの子供たちは、トンボは「刺す虫」だと思っているらしいことを、以前幾つかの本や雑誌などで読んだ記憶があります。
そのひとつは、大手出版社のPR誌に掲載されていた、フランス文学者で、自ら「虫屋」と称しておられる、奥本大三郎さんのエッセイだったと記憶しています。
本当に曖昧な記憶ですが、そこには、フランスでトンボを採集されていた時、フランス人の子供が、トンボは刺すと言って怖がっていたというエピソードが書かれていたと思います。
勿論、トンボが刺すことはありませんが・・・
俗称 ムギワラトンボ 麦藁蜻蛉
僕が、子供の頃、一番よく見かけたのは、シオカラトンボだったような気がします。
そして、ムギワラトンボもよく見掛けた記憶があります。
でも、本当は、ムギワラトンボと呼ばれているのは、シオカラトンボの雌か、またはシオカラトンボの雄の若い個体です。
オオシオカラトンボ 大塩辛蜻蛉 トンボ目 トンボ科
子供の頃の僕の愛読書は、神話や民話、ファーブル昆虫記、そして植物図鑑と昆虫図鑑でしたが、その頃の、トンボの記憶の中に、シオカラトンボの姿はありますが、オオシオカラトンボに就いては、どうも記憶がありません。
目が黒いこと、尻尾の先端部分だけが黒いこと、等々。
見比べて見れば、明らかに違うのですが、飛んでいる所を見ても、見分け難い姿であることもたしかですが・・・
でも、今は見慣れて来たので、飛んでいる姿を見ても、何となく分かるようにはなりましたが・・・
アキアカネ 秋茜 トンボ目 トンボ科
アキアカネは、所謂「赤とんぼ」ですから、シオカラトンボと並んで、子供の頃から、馴染みのあるトンボの一つです。
東京の蒲田に住んでいた頃も、小学四年生の終わりに、今の場所に越して来た頃にも、台風が通り過ぎて、空き地に大きな水溜りが出来ると、赤とんぼの大群が、水溜りの上の空に現れました。
既に、遠い遠い記憶ですが、あの頃は、東京都でも千葉県でも、「公園」ではない原っぱが、あちこちにあって、そこで子供たちは、もっと自由に遊んでいたような気がします。
それが、今よりも良かったと言えるのかどうか・・・虫捕りは好きでしたが、それ以外には、外で友達と遊ぶよりも、一人で本を読んでいたかった僕には、どちらとも言えませんが・・・
この写真は、六月の終わりに撮ったので、まだ赤くない赤とんぼです。
赤くなれば、どの種類のトンボなのか、もう少し見分け易くなるのですが、この状態では、横から撮って見て、胸部の模様で見分けるしかありません。
胸の黒い線の内、左側の線の先が尖っているので、これはアキアカネのようです。
暑さの苦手なアキアカネは、もう八月になった今頃は、何処か涼しい山の中にいる筈です。
そして、やがて秋になる頃、赤とんぼとなって帰って来ます。
ノシメトンボ 熨斗目蜻蛉 トンボ目 トンボ科
これも、分類上はアカネと呼ばれる、赤とんぼの仲間なのですが、あまり赤くはなりません・・・
通り掛かった建物の、少しひび割れた壁に止まっていました。
コシアキトンボ 腰空蜻蛉 トンボ目 トンボ科
コシアキトンボは、水辺で良く見掛けるトンボです。
でも、なかなか止まってくれることはなく、いつも忙しなく、水の上を行ったり来たり、飛び回っています。
初めて、飛んでいる所を撮ることが出来ました。
たった一枚しか撮れなかったので、良くは分かりませんが、面白い羽ばたき方をしているものだと思います。
七月中にアップする予定でいたトンボの記事ですが、ついに八月になってしまいました。
それが、暑さのせいという訳ではありませんが、もう充分なほどに、暑い日々が続いています。
でも、今日から漸く八月に入った訳ですから、より暑い日々が、これからも続くと思われます。
年齢に関係なく、熱中症は起こるようですから、改めて皆さんも、ご自愛下さいますよう、お願い致します。
おはようございます^^
さすがalbireoさん 色々ご本を読んで詳しくていらっしゃいますね。
トンボを刺す虫と思っている国があるなんて面白いです。ブログを始める前まで
昆虫の類にはあまり関心がなかったので、アメリカやイギリスの子供がどう思っているか
と言うことも関心がなかったのが残念です。
コシアキトンボの飛翔の姿、見事に写されましたね。わたくし全然駄目(><;
コシアキトンボとチョウトンボには挑戦しましたが、無残に敗北。
by mimimomo (2013-08-02 06:25)
トンボ特集、どの写真も自然に撮れていていいですね♪
コシアキの飛翔もいいですね、なかなか狙って撮れるものではないです。
by ぜふ (2013-08-02 07:00)
戦後間もなく、あたり一面焼け野原で、
そんな中、補虫網を一振り振り回すと網の中に
たくさんのシオカラトンボが入ったものでした。
それを逃がさないで虫かごに入れたまま忘れてしまいました。
翌朝全滅しており、むごいことをしたと大きなショックを受けました。
トンボを見るとその光景を思いだし、いまだに心が痛みます。
ムギワラトンボをシオカラトンボの雌だとずっと思っていました。
by きまじめさん (2013-08-02 21:17)
シオカラは、塩辛と書くんですね。どうしてトンボに塩辛と名前がついたのか
とても不思議です^^;。トンボが飛んでいる写真、私も撮ってみたいです^^。
by sakamono (2013-08-03 15:24)
すごくキレイですね〜
いろんなトンボがいるのですね
すごいな〜
飛んでるの 迫力ありますね!
by ねこじたん (2013-08-04 14:43)