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身近な鳥 [野鳥]

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 最近は、写真を撮るために何処かへ出かけるということが、あまり出来ない状況なので、鳥の写真も家の近所で見掛けたものしか、撮れていません。

 それでも、1月から2月に掛けて、家から徒歩で10分くらいの場所で撮った鳥の写真が、少し溜まったので、「身近な鳥」として、ブログの記事にしようと思っていました。

 けれど、身近な鳥の代表とも言えるスズメが撮れていませんでした…

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 ところが、先日PCの電源を入れながら、ふと窓の外に目をやると、庭の柿の木の枝に、数羽のスズメが止まっています。

 スズメが逃げないように、そっとカメラを取り出して、どのスズメを撮ろうかと、ファインダーを覗いて見ると、他にも何種類かの鳥がいることに気が付きました。

 すべての鳥が、同時にいた訳ではありませんが、PCを操作しながら、時々カメラのファインダーを覗いていると、約一時間程の間に、六種類の鳥がやって来ていました。

 寒い日に、居ながらにして鳥の写真が撮れるのは、何とも幸運なことです。そこで、既に外で撮って来ていた写真を後回しにして、本当に身近にいた鳥から、先に記事にすることにします。

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 「寒雀」や「ふくら雀」という言葉は、俳句では晩冬の季語として知られていますが、冬のスズメは、確かに丸々として、より可愛い感じに見えるように思います。
 しかし、『広辞苑』で引いて見ると、「寒中の雀。美味で薬になるという」と記されていて、食べ物のような扱いになっています。

 そこで、俳句の季語と言うことで、改めて手元にある『カラー図版 日本大歳時記 座右版』(講談社・刊)を調べて見ると、ここにもやはり「焼き鳥にすると、美味である」などと書かれてはいますが、今日俳人たちはそのふくらんだ、可憐な姿を句に詠むことが多いとあり、ちょっと安心しました。しかし、「寒雀」や「ふくら雀」は現代俳句で良く詠まれるようになったそうで、江戸時代頃までは、寒雀が俳句として詠まれることは稀であったと言うことです。

   脇へ行くな鬼が見るぞよ寒雀  小林一茶 

 これが、僅かに知られている、江戸時代の「寒雀」の句だということです。

 一茶の句には、小さな生命を愛おしむような作品が多く見られますから、この句も、「寒雀」が人に捕まって食べられないようにと言う、一茶の優しい思いから生まれたものではないかと言う気がします。

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 この写真は、柿の木ではなく、庭の梅の木に止まっていたスズメです。

 梅の花が咲くと、スズメは蜜を舐めにやって来ますから、未だ蕾の梅を、ちょっと恨めしそうに見ていたのかも知れません。

 因みに、此の梅の木は、前の記事「梅一輪」の木とは別の、もっと大きな木です。

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 もう一種類は、ムクドリです。

 最寄り駅である、JR津田沼駅の周辺では、夕方になると大群が飛び交っていますが、家の辺りでは数羽から十数羽程度で飛んでいるのを見掛けるだけです。

 家の柿の木へは、時々二・三羽がやって来るようです。

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 そして、ヒヨドリも来ていました。

 ヒヨドリは、柿の実が熟した頃に、柿を突きにやって来ますが、この時期は何を食べに来るのでしょうか?

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 次は、小鳥と言えるかどうか分かりませんが、キジバトです。
 

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 更に、もう一種類は、可愛いメジロです。

 細い枝に止まっているのですが、何だか宙に浮いているかのようにも見えます・・・

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 メジロは、何かを突いて食べているようです。

 よくは分かりませんが、多分カイガラムシか何かでしょうか。

 そうだとすると、先ほどのムクドリも、カイガラムシを食べに来るのかも知れません。

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 この日は、二羽のメジロが来ていましたが、暫くの間、身を寄せ合うようにして止まっていました。

 大勢の人がぎっしりと並んでいたり、多くの物事が続いている状況を指す「目白押し」という言葉がありますが、 それは沢山のメジロが押し合うようにして、木の枝などに止まっている様子からの譬えから来たものだと言います。

 これは、二羽だけなので、番(つがい)なのでしょうが、とても仲が好さそうに思えました。

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 時々、羽繕いをしていました。

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 可愛いメジロですが、正面から見ると、ちょっと怖い顔にも見えますね・・・ 

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 最後の、六種類目の小鳥は、「マヒワ」です。

 春分さんのブログ等では、何度か拝見していますが、このブログには、多分初めての登場だと思います。

 最初は、メジロと入れ違うように現れたので、些か体色が紛らわしくて、何だか分かりませんでしたが、写真を撮ってから、改めて図鑑で調べて見て「マヒワ」と同定しました。

 それにしても、「マヒワ」とは、声に出して呼んでみると、何とも発音しづらい名前です。
 (確か、春分さんも同様のことを、記事に書かれていた記憶がありますが)

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 近くの藪の辺りでは、十数羽ほどの群れでいるのを、時折見掛けますが、庭に来ていたのは、多分一羽か、二羽程度でした。


 

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 以上、六種類の鳥でした。

 庭の柿の木に来た鳥ですから、当然珍しい種類はいませんが、見ているとなかなか面白いものです。
 最近、庭に来る鳥を、あまり気にしていませんでしたが、以前はコゲラを撮ったこともありましたし、シジュウカラも度々やって来ていました。

 これからは、もう少し気にして見てみることにします。
 そうすれば、思わぬシャッターチャンスに巡り合えるかも知れませんから。

 でも、その為には、もう少し窓を拭いて、綺麗にして置かねばなりませんが・・・

 

参考図書

カラー図説 日本大歳時記 座右版

カラー図説 日本大歳時記 座右版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1983/11
  • メディア: 大型本


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mimimomo

おはようございます^^
お庭の柿の木に6種の小鳥さん。鳩はちょっと違う?^^ 羨ましいです。
我家には最近スズメと目白が来ますが、少しでもカメラで近づくと直ぐ逃げます(--
マヒワって見たことがないと思います。近くにはあまり大きな木のある場所が無いし、小鳥の来る環境ではないのが残念。
by mimimomo (2013-02-16 09:55) 

はてみ

6種類が何かを想像しながら拝見しましたが、マヒワでやられた~と思いました(^.^)
見たことないかもしれません。
今年は小鳥が多いというから、これからがんばって観察したいものです。
仲良しメジロは微笑ましい姿ですね。
by はてみ (2013-02-16 12:33) 

枝動

こんにちは。いつも癒されます、ありがとうございます。
さて、コメント欄を拝借しまして、お願いがあります。
最近カメラに凝って、撮りためた写真をフェイスブックにUPしています。
所が、花や鳥の名前をあまり知りません^^;そこで、albireoさんがブログで紹介して下さったお写真を、過去に遡ってダウンロードさせて頂けないでしょうか?
もしお許し頂けるなら、「風の詩」というフォルダを作って保管したいと思っています。
そして名前を確認しながら、FBに投稿したいと思っています。
どうぞ、よろしくご検討下さいませ。
by 枝動 (2013-02-16 12:36) 

枝動

albireoさん、こんにちは。
深甚の感謝を申し上げます。

早速お返事を頂きまして、ありがとうございます。
誠に勝手なお願いを、快くお許し下さって、本当に感謝いたします。
恥ずかしながら、あまり物の名前を知りませんので、お願いした次第です。
また、ご信頼頂きます事、本当に嬉しく幸せな気分です。
お言葉に甘えまして、これから時間の許す限りダウンロードさせて頂こうと思います。たぶん、図鑑が出来そうでとてもワクワクしています。またFBへの投稿も楽しくなります。心からお礼申し上げます。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
by 枝動 (2013-02-16 14:15) 

sakamono

黄色い鳥ってあまりいませんよね。マヒワという鳥が、こんなに黄色いとは
思いませんでした(名前は聞いたコトがあったんですが)。
ふっくらしたスズメはカワイイですが、「美味しい」とばかり書かれていたと
いうのは、ちょっと可笑しかったです^^。
by sakamono (2013-02-16 14:45) 

ぜふ

脹雀という呼び方、とっても風情があって好きですが、
故郷の方では子どもの頃スズメをつかまえてオヤツにしていたという話を聴いたことがあります。
ひとつ上の年代の人間の話でしたが・・
by ぜふ (2013-02-16 18:41) 

じゅんぺい

まあるくふくらんだ雀、大好きなんです♪
毎朝出会うのはなぜかカラスばっかり(/_;)
by じゅんぺい (2013-02-17 12:47) 

ねこじたん

むか〜し スズメちゃん 拾ったんです
会社で拾ったので 会社皆で治療してたんですけど
残念な結果になりました
でも 皆 いい経験をしましたよ
by ねこじたん (2013-02-18 16:56) 

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