博物館に初もうで-トーハク- [展覧会]
今年も、上野のトーハク(東京国立博物館)の恒例の企画「博物館へ初もうで」に行って来ました。
毎年、本館前での曲芸や神楽、池の前での太鼓の演奏等が、2日と3日に亘って行われています。
今年の太神楽は、仙丸さんの演技でしたが、風が吹いていたので、やり難そうでした。
水の入った茶碗を回すと、見事に水が飛び散っていました。
素晴らしい曲芸でしたが、これは今日(1月2日)だけの出演だそうです。
葛西囃子の獅子舞に先だっての、恵比寿さまの舞。
続いて、大黒さまの舞。
肝心の獅子舞は、毎年見ていることもあり、ちょっと時間が無くなったので、パスしてしまいました。
今年は、改修工事のため、長期に亘って閉館していた「東洋館」がリニューアルオープンした記念のイベントとして「アジアの女神たち~祝福と歓迎の舞~」が、東洋館の前と本館の前で行われていました。
インド、カンボジア、インドネシアの舞踊が行われたそうですが、僕が観られたのは、カンボジア舞踊を少しと、インドネシア舞踊でした。
写真は、インドネシア舞踊です。
舞踊は、日本人によるものでしたが、どの舞踊家も本格的に研鑽と普及に努められている方たちだということでした。
これも、今日(1月2日)のみの公演です。
これも、「東洋館」のリニューアルに合わせたものなのか、 芝生の上に「石人」が展示されていました。
これは、朝鮮半島が「朝鮮王朝」の時代の18~19世紀頃に、墳墓を守るために作られた石造で、トーハクの芝生の上には、2箇所に2体づつ、計4体が展示されています。
かなり以前には、「表慶館」と「法隆寺宝物館」の間の芝生に展示されていたのですが、いつからかなくなっていて、どうしたのだろうと思っていた像でした。
これは「羊」ですが、来歴は「石人」と同様です。
以前は、「東洋館」の裏手の立ち入り禁止区域に置かれていて、遠くから観た記憶がある像です。
ここには、2体が展示されています。
本館に入ると、特別に目的がない限りは、先ず仏像に会いに行きます。
この「不動明王」さまは、トーハクの仏像の中では、好きな像の一つです。
こちらも、好きな像の一つですが、昨年の一月以来、久しぶりにお会い出来た「弁才天」さまです。
個人蔵と言うことですが、撮影禁止でないことは有り難いと思います。
音楽などの芸術関係の人の中には、弁天さまを信仰されている方も多いと思います。
でも、「琵琶」の代わりに「剣」と「宝珠」を持っている弁天さまの像は、一般的ではないかも知れません。
しかも、よく見ると、頭の上には人の顔を持った蛇がいます。
こうした姿の弁天さまを、「宇賀弁才天」と呼びます。
この女神さまに関しては、書きかけになっている記事が完成次第、更新する予定でいます。
本館二階の「特別一室」には、もう一人蛇を頭に戴いた神さまがいます。
十二神将の一人で、「巳神(ししん)」と呼ばれる、仏教系の神さまです。
こちらは、昨年の九月に、本館一階の仏像の展示室で撮ったものです。
一番左の端に、上の写真の「巳神(ししん)」がいます。
十二神将には、本来はそれぞれに「宮毘羅(クビラ)大将」とか「伐折羅(バサラ)大将」などの名前が、付けられていますが、十二体の神さまと言うことで、それぞれに十二支が割り当てられています。
通常、巳年に割り当てられるのは「因達羅(インダラ)大将」ということになっていますが、実際には作例によって、その割り当ては一致していないため、実際の「神将」としての名前は、ここでは分からないということにしているのだと思います。
因みに、一階の仏像の展示室には、今回は京都「三十三間堂」の観音さまが展示されていますが、この像は 「三十三間堂」の千体仏からの寄託像であるため、撮影は禁止です。
二階には、尾形光琳の「風神・雷神図屏風」も、展示されていました。
これも、一年ぶりの出会いでした。
ただ、今回はなかなか混み合っていたので、写真は撮りませんでした。
そこで、昨年の一月半ば頃に撮ったものを、載せて置くことにします。
尚、今年の展示は1月14日迄だそうです。
昨年から、上野・寛永寺と東京国立博物館との連携事業として「寛永寺 根本中堂 特別参拝」を行っています。
トーハク入場券の半券を提示すると、寛永寺根本中堂の内陣を拝観出来るという企画です。
内陣は撮影禁止ですが、十二神将や四天王の立像を拝観出来ます。
恐らくは江戸時代の像ですが、普段は入れない場所なので、一見の価値はあります。
庭の金属製の灯篭には、当然と言えば当然ですが、「三つ葵」の紋があしらわれています。
尚、「寛永寺 根本中堂 特別参拝」は、明日(1月3日・10時~15時)迄です。
今日は、風はありましたが天気も良く、割合暖かい日でした。
普段、あまり博物館へ来ないような人も多いせいか、撮影禁止の展示物にカメラを向けたり、寄り掛かった柱を叩いたりなどして、注意を受けている人を、度々見掛けました。
昨年の忘年会の際に、春分さんやKazyaさんたちと、カメラマンのマナーが悪いという話をした記憶があります。博物館が、折角撮影の許可をしてくれているのに、ルールを守らない人が増えれば、すべて撮影禁止とされてしまうのではないか・・・と、ふと心配になったりもしました・・・
今回は、リニューアルされた東洋館も、些か混み合っていたので、久しぶりにエジプトのミイラに会ってくるなど、少し覗いて見ただけでした。次に行った時には、もう少しゆっくり見て来ようと思います。
おはようございます^^
やはりお詳しいですね~ この博物館はせいぜい一度行ったかどうかですので、そのうちまたゆっくり出かけて行ってみたいと思いました。
蛇を頭に乗せた弁才天様や巳神様を見せていただくと今年一年なんだかいいことがありそうな気がします^^
by mimimomo (2013-01-03 09:01)
新年おめでとうございます。
神将はポスターや写真などで見たことがある気がしますが、
巳神という神様ははじめて知りました。 縁起が良さそうですね^^
by ぜふ (2013-01-03 17:21)
あけましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いいたします(o^^o)
by すぅ〜(*´`*) (2013-01-03 22:13)
明けましておめでとうございます。
私も2日にミイラを観に行きましたが、色々と催しがあったのですね。
気がつきませんでした。。残念。。
また色々とご一緒できるといいですね。
よい年でありますように!
本年もよろしくお願いします。
by po-net (2013-01-03 22:55)
「博物館へ初もうで」たのしい企画が毎年あったのですね。
曲芸や神楽、なかなか見る機会がないと思っていました。
企画が初もうでですから期間が短いのは当然ですが、
2日、3日というのは少し悲しいですね。
by きまじめさん (2013-01-04 00:20)
明けましておめでとうございます。
初春のめでたさを感じる、華やかな曲芸の様子、あり難い仏像のお写真、今年のスタートに勢いをつけて頂いた様な気持ちです。
昨年はおかげ様で音楽カテゴリーの上位に参加できるほど沢山の応援を頂き、身に余る光栄と感謝の気持ちでいっぱいです。
今年も沢山の曲を作っていきますので、ご視聴下さい。
感想もとても励みになります。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
by ichii (2013-01-04 15:18)
「宇賀弁才天」という女神さまに興味津々です!
by asahama (2013-01-05 14:53)
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
トーハクの正月、好いですね。
by gillman (2013-01-05 16:03)
あけましておめでとうございます。
初詣でに博物館へ行く、というのは、なかなかステキですね。
私も人の顔をしたヘビ、というモノが、ミョウに気になります^^;。
本年もよろしくお願い致します^^。
by sakamono (2013-01-05 20:36)
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。^^;
この弁財天さま、はじめて見ました。アタシも一応楽器弾きなので
必ず弁財天さまはお参りするようにはしていますので、次の記事が
楽しみです。博物館で初詣も初耳、すごい人なんですね。
by miya_gon (2013-01-20 10:34)
すみません すっかりご挨拶した気になってました
遅くなりましたが 今年もよろしくお願いします
by ねこじたん (2013-01-23 14:14)