彼岸花の歌 [野草]
ヒガンバナ 彼岸花 ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
庭の彼岸花は、お彼岸の頃からは大分遅れて、九月末の雨の日に、漸く咲き始めました。
ヒガンバナは、茎の先端に、何だか複雑な形の花が一つ咲いているようにもに見えますが、本当は細い6枚の花弁を持った、5~7個程の花が、それぞれに外を向いて、輪になって並んで咲きます。
時々はこんな風に、全部が一緒には咲かず、一つの花だけが、咲き急いだりすることもあるようです。
紅に 野を染めて咲く 彼岸花
燃え盛り行く 野火の如くに
彼岸花を見ると、僕は炎を思い浮かべます。
でも、それは昔の人もそうだったようで、数多い彼岸花の異称の中には、「火炎草」などという名前もありました。
秋の野に 燃ゆるが如く咲く花は
遠ざかり行く 夏の残り火
ヒガンバナの後ろに、青く見えるのはツユクサです。
大分以前、野原で撮ったヒガンバナの写真の奥に、ツユクサの青が写り込んでいたいたことがありました。偶然だったのですが、それが面白く思えて、数年前に庭のヒガンバナの背景になる辺りに、ツユクサを植えてみました。
そのツユクサが、漸く沢山咲くようになって、今年は少しだけ、ヒガンバナの背景として、そっと写り込んでくれるようになりました。
野焼きかと 見紛(まご)う赤き 彼岸花
鎮める如く 秋の雨降る
今年は、開花が何時もより遅かったヒガンバナの花期も、10月も半ばになって、そろそろ終わろうとしています。
庭のヒガンバナは、未だ一つ・二つと、僅かに咲き残っていますが、根元には既に葉が萌え初めました。
写真、中央左寄りの先の尖った葉が、ヒガンバナの葉ですが、花の時期には、葉は出て来ないため、この緑の葉が、ヒガンバナの葉とは気付いていない人もいるということです。
尚、写真の葉は、自然に株別れした、未だ花の咲かない、若い球根から芽生えた葉と思われます。
黒い背景や黒い蝶が似合う花でもあると思いますが青いツユクサもいいですね。
まさに露に濡れた彼岸花とあいまって、しっとりした風情・・
by ぜふ (2012-10-14 07:01)
お花の形状美というのは、理屈抜きで素晴らしいですね。
by ゴーパ1号 (2012-10-14 09:13)
いい具合に雨に濡れましたね。
by 春分 (2012-10-14 18:55)
写真に、鬼気迫る妖艶な存在感があり、
思わず唸ってしまいました。
by ichii (2012-10-14 18:58)
こんばんは^^
素晴らしい赤色が出ていますね~
by mimimomo (2012-10-14 21:02)
毎年彼岸花を見せていただいていた御近所のお婆様のお宅、
今年は住む方もなくなり取り壊されてしまいました。
彼岸花を見られなくなりさみしい思いでしたが、
こちらで美しい彼岸花を拝見出来て嬉しくなりました。
by きまじめさん (2012-10-14 22:44)