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蜂さまざま [昆虫]

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                             セグロアシナガバチ  背黒脚長蜂   膜翅目  スズメバチ科

  少し前の記事にも写真を載せましたが、再びセグロアシナガバチを撮りました。

  「蜂さまざま」というタイトルの通り、その他にあと二種類の蜂を載せます。
  写真は、全部で八枚ですが、別に蜂と八を掛けた、洒落のつもりではありません。
  タイトルは、古代ギリシアのテオプラストスという人の書いた「人さまざま」(岩波文庫)から、拝借しましたが、その本の内容とは、まったく関係はありません。

 本当は、もっと大型のスズメバチの仲間を撮りたかったのですが、今年は一度飛んで行く姿を見ただけで、残念ながら、写真を撮れるほどに近くでは見掛けていません。

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 前に写真を載せた際にも、ヤブガラシの花へ来ていた所を撮りましたが、今回は将に蜜を採っている様子が写っていました。

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 ヤブガラシの花は、以前何処かで貰った、アロマキャンドルのような姿をしていますが、その縁の辺りに蜜があるようです。
 これ以外の何枚かの写真でも、同じような感じで蜜を嘗めて(?)いました。

 でも、アシナガバチは、ミツバチとは違って、採集した密を貯め込んだりはしません。
また、蜜以外にも、青虫などを捕まえて巣に持ち帰り、それらを餌にして、幼虫を育てます。

 僕は、中学生の頃には、このハチに何度も(多分何十回も)刺されていますが、その場が痛いだけで、後は何事もなく過ごして来ました。
 しかし、僕の場合は確かにそうですが、刺される側のハチの毒への耐性には、どうも個人差があるような気がしてなりません。
 ですから、やはりハチには、必要以上には近寄らないことをお奨めします。

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                                     スズバチ  鈴蜂   膜翅目  ドロバチ科

 このハチは、スズバチという名前です。
 トックリバチ、またはミカドトックリバチと呼ばれる、同じドロバチ科のハチと、よく似ていますが、模様等が微妙に異なります。
 トックリバチは、土を捏ねて徳利のような形状の巣を作ります。
 このスズバチも、同様な巣を作るのですが、その形状が鈴に似ていると言うことで、スズバチと呼ばれています。

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 スズバチは、地面の上で餌でも探しているのでしょうか?

 いえ、そうではなく、巣を作るための、土を集めているようです。


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 この写真は、丁度飛び上がったところのため、少し被写体ブレをしています。

 それでも、ここに載せたのは、スズバチが土をくわえている様子が、取り敢えず分かるからです。

 スズバチは、こうして少しづつ土を運んで、木の枝や壁などに、鈴のような形の巣を作るのだそうです。
 そして、チョウやガの幼虫を捕まえて、毒針で麻酔を掛け、それを巣の中に入れて、そこに卵を産み付け、自らのの幼虫の餌にします。

 その習性もまた、トックリバチと同様です。

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                                    クロアナバチ  黒穴蜂   膜翅目   アナバチ科

 このハチも、ヤブガラシの蜜を嘗めていますが、それはあくまでも自分自身の食事のようです。

 アナバチ科のハチは、地面に穴を掘って巣を作ります。
 このクロアナバチの場合は、その穴の中に、毒針で麻酔を掛けたツユムシ等のキリギリス科の昆虫を入れて、卵を産み付けます。幼虫は、それを食べて育つ訳ですが、そのあたりの習性は、上に挙げたドロバチ科のハチとよく似ています。

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 ドロバチ科やアナバチ科のハチは、滅多に人を刺すことはないと言われています。

 実際、僕もこれらのハチに刺されたことはありません。

 ただ、狩りのための毒針は持っていますから、素手で捕まえたりすれば、当然刺されます。

 ハチの危険性は、それぞれのハチの習性や、ハチに出会った時の状況によっても異なります。

 また、刺された場合には、その人のアレルギーへの耐性によっても、その危険性は異なるようです。
 多分、僕の場合は、今のところはアレルギーもなく、蚊やイラガなどに刺されても、比較的にすぐ直ってしまいますから、ハチの毒への耐性も、かなり強いのかも知れません。
 だからと言って、今後もそうだとは限りませんし、それにも増して、刺されれば、ひどく痛いですから、あまり刺されないようにはするつもりですが・・・

 
 と言うことで、くどいようですが、余程のハチ好きでもない限りは、必要以上に近寄らないことを、改めてお奨めして置きたいと思います。


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コメント 8

ねこじたん

こんなにたくさん いるのですね!
蜂蜜もってきなさいよ! って怒られないように お気をつけてください
by ねこじたん (2012-07-27 00:29) 

ゴーパ1号

ハチの模様って、すごくハッキリしてますよね。
工事現場のような…。
by ゴーパ1号 (2012-07-27 03:28) 

mimimomo

おはようございます^^
蜂には近づきたくないです~ アブに刺されても蚊に刺されても、腫れあがるほど
アレルギー(-。-
穴蜂なんて種類があるのは知らなかったです。
蜂は全部あの独特の巣を作るものだと思っていました。
by mimimomo (2012-07-27 05:21) 

春分

スズバチがシンプルで美しい。まだまだいろいろ面白いのがいますねー。
by 春分 (2012-07-27 07:14) 

(。・_・。)2k

ハチはどうも苦手なので
あまり近づきません
スズメバチ以外は大丈夫だとは思うけど
なんだか 怖いですよね(^^;

by (。・_・。)2k (2012-07-27 22:47) 

きまじめさん

どんな蜂でも飛んでくると、刺されるのではないかと怖がっていました。
攻撃的でない蜂もいるのですね。
これからはよく見極めて、あわてないようにします。
by きまじめさん (2012-07-27 23:41) 

sakamono

ハチって、コワイ顔をしてますね^^;。昔、スズメバチに右手を刺されたコトが
あって、翌朝には、右手全体が、ひと周り大きくなったように腫れました。
あの大きな体をしたスズメバチは、見るとちょっとコワイです^^;。
by sakamono (2012-07-28 15:36) 

albireo

◇ ねこじたん さん
はい、気を付けます!

◇ ゴーパ1号 さん
確かに、トラロープみたいですね。

◇ mimimomo さん
やっぱり、刺されると危険です。
登山の際にも、十二分にお気を付け下さい。


◇ 春分 さん
面白い蜂は沢山いますが、なかなか珍しいやつには、会えないものですね。

◇ (。・_・。)2k さん
君子危きに近寄らず、です。
蜂にも近寄らないのがベストです。

◇ きまじめさん さん
見慣れないと、なかなか見分けはつきません。
出来るだけ、近寄らないのが一番ですが、慌てて逃げるのも危険です。
急に動かずに、そっと身を屈めてやり過ごすのが無難です。

◇ sakamono さん
sakamono さんも刺されましたか…
僕もやられた事がありますが、僕の場合は左手が酷く腫れました…
by albireo (2012-08-17 13:47) 

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