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フヨウとムクゲ [花]

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     ムクゲ  木槿・無窮花   アオイ科  フヨウ属

 ムクゲは、中国が原産とも言われていますが、かなり広い地域で栽培されており、隣りの韓国ではムグンファと呼ばれ、国花とされているそうです。

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 僕には、韓国語の知識はまったくありませんが、「ムグンファ」という呼称には、漢字では「無窮花」の文字を当てるのでしょうか。その言葉は、日本での呼称である「ムクゲ」と良く似ているように感じますから、多分同じ語源を持つものかも知れません。

 

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 「無窮(むきゅう)」とは、その文字の現わす通り「きわまりないこと」、つまり「無限」或いは「永遠」と言い換えても良い言葉です。

 「永遠の花」。何とも、心魅かれる名前ではあります。 

 

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   遠い空を見上げて

   未だ消えぬ憧れを

   そっと思い起こす

   心にときめく想いを

   確かに感じられたら

   きっとまた歩き出せる



   失うことのない希望を

   胸に抱きしめたなら

   何度でも立ち上がって

   何度でもやり直せる

   だから何時の日かきっと

   夢へと旅立てる日が来る

 

mukuge-yaezaki.jpg

 ムクゲには、八重咲きの花もあります。

 

mukuge-aka-2.jpg

 花の色も、様々にあるようです。

 

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 こんな、紫色も咲いていました。 

 

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  フタトガリコヤガ(幼虫)  鱗翅目 ヤガ科

 ところで、「ムクゲ」や次に写真を載せる「フヨウ」の葉には、虫食い穴が沢山あいているものが、よく見られます。

 これは、「フタトガリコヤガ」という、蛾の一種の幼虫によるもののようです。

 上の写真は、「フヨウ」の葉を食べているところですが、「ムクゲ」「フヨウ」に限らず、広くアオイ科の植物の葉を食害する毛虫です。

 因みに、このように派手な模様のある個体の他にも、もっと目立たない緑一色に近い個体も見られます。

 

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   フヨウ  芙蓉   アオイ科  フヨウ属

 フヨウは、ムクゲと同様に、アオイ科 フヨウ属の植物です。

 花は、ムクゲとよく似ていますが、数日間にわたって開花するムクゲとは異なり、フヨウは一日花です。

 花の色には、白やピンクがありますが、今年写真を撮れた「普通のフヨウ」は、今のところ白だけです。

 

suifuyou.jpg

 この花もフヨウの一種で、スイフヨウと呼ばれる八重咲きの変種です。
 これは、些か変わったフヨウで、「普通のフヨウ」ではありません。

 朝、白い花を咲かせますが・・・。

 

suifuyou-2.jpg

 その花は、徐々に薄桃色に染まり始め、夕方頃にはすっかり濃い目のピンクに変色してしまいます。

 スイフヨウの名は、漢字で表すと「酔芙蓉」、つまり「酒に酔った芙蓉」と言うことになります。

 それは、花の色が白からピンクに変わる様子を、酒に酔った人の顔が赤くなることに見立てて、名付けられた名称です。

 

fuyou-tubomi.jpg

 実は、家の庭にもフヨウと思われる植物が育っています。

 それは、どうやって種が飛んで来たのか、何時の間にか庭のツワブキの側に生えていたものです。

 葉の形状から、どうもフヨウらしいと思ったのですが、 狭い庭なので、フヨウのような株立ちをして、かなり大きな木に育つ植物を、これ以上植えておくスペースもありません。

 確か、今年の六月頃、ほぼ躊躇わずに抜いたのですが、折角実生で生えて来たものを、そのまま捨ててしまうのも些か惜しい気がして、大き目の植木鉢に植えて置くことにしました。

 やがて、葉が茂り始めると、上述の「フタトガリコヤガ」の幼虫が、その葉を食い荒らし始めたので、やっぱり「フヨウ」であることは間違いなさそうです。

 時期としては、既に夏も過ぎ、当然今年は花芽を付けるなどとは思っていませんでした。
 ところが、近くの公園の大きな「スイフヨウ」の木に、美しい花が今を盛りと咲き始めた頃、家の「フヨウ」にも、小さな蕾が沢山育ち始めました。

 まだ、木も若く、着いた蕾も小さすぎるほどに小さいので、本当に無事に咲くものかどうか、今のところはまったく分かりません。

 それでも、何れ、もしも花が咲くことがあったら、また記事にしたいと思います。


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コメント 6

アッキー

(心にときめく想いを

確かに感じられたら

きっとまた歩き出せる)


いいですねー 頑張らねば


by アッキー (2010-09-19 09:22) 

ゴーパ1号

あちこちのお家からムクゲが咲き出すと、夏が来たなーと思います。
フヨウは、以前、仕事場にありました。
とてもチャーミングなピンク色で、まだ仕事に慣れず、息を切らせている私を慰めてくれたものです。
by ゴーパ1号 (2010-09-19 09:41) 

mimimomo

こんにちは^^
槿もまだ咲いているのがあるのですね~
変わったお色のも  実はわたくしは同じようなお花でも
芙蓉の方が好きで、ムクゲはあまり好きではないのですが《嫌いじゃないです^^
albireoさんがお写真を写していらっしゃるのは何だか気高く素敵ですね^^
同じお花でも、写し方でこうも違って見えるのでしょうかしら。
by mimimomo (2010-09-19 15:26) 

sakamono

青空に映えるお花ですねぇ~。
なるほど。「酔芙蓉」というフヨウは、そういうコトで命名のされたのか。
なんだか、粋(?)な感じがします^^;。
by sakamono (2010-09-19 16:42) 

春分

酔芙蓉好きの人というのがいらっしゃいますね。名刺に写真を載せていた方も
いらっしゃいました。だいたいが、自分と重ねてみるお酒好きの方ですね。
フタトガリコヤガ。ヤガ(夜蛾)というところまではわかります。小夜蛾であろうと
想像はつきます。さてこの後、「二尖り」なのでしょうね。
by 春分 (2010-09-19 19:24) 

ichii

ちょうど、家のお向かいさんの庭の塀から白いムクゲが高々と顔を覗かせていて、こちらの写真のように青空に映えています。
お庭のフヨウは花ひらきましたか?
どんな花なのか、気になります。
by ichii (2010-09-24 19:05) 

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