花びらの翼 ~モクレンの仲間たち~ [樹木]
遠い夢や希望や
明日に向かう思いを
胸に抱き締めながら
青い空を見上げれば
目映いほどに白い
風に揺れる木蓮の花
まるで空に向かって
飛び立つ鳥のように
風に羽ばたいている
白い花びらの翼
何時の間にか、もうハクモクレンの咲く季節になっていました。
このプログに、最初にモクレンの写真を載せた時にも、「花びらの翼」というタイトルを使っています。
白いモクレンが、沢山咲いた枝を見上げていると、白い鳥の群れが止まっているように感じます。
風の強い夜明けに、モクレンの花たちは、白い鳥に変わって、一斉に空に向って飛び立って行く。
そんな、妄想のような思いが、時折胸をよぎって行ったりもします。
高い木に咲くので、あまり目にすることの無い、モクレンの雄蕊と雌蕊。
随分以前の記事にも、同様の写真を載せた記憶がありますが、また久し振りに撮ることが出来ましたので、今回も載せて置くことにします。
普通、ただモクレンと言うと、こちらのシモクレンを指す場合が多いような気もします。
白い花が咲く、白木蓮に対して、紫の花が咲くので、紫木蓮といいます。
でも、以前都内のある公園で、ハクモクレンの木に、「シモクレン」という名札が付けられているのを見たことがあります。
片仮名で書かれた「シモクレン」の「シ」が、紫という字を書くのだと言うことを知っていれば、気付いた筈のミスだったと思うのですが…。
こちらは、コブシの花です。
ハクモクレンとの見分けが付かないという方もよく居られるようですが、花がより小振りで、花の下に、小さな葉が一枚付くことで、割合容易に見分けられます。
でも、花の下に葉が付かない、タムシバと言う近縁種もあるので、やはり要注意ではあります…。
最後は、シデコブシ。
神社などで、注連縄に付けたり、束ねてお祓いのために使う、「紙垂(しで)」に似ていることによる命名とされていますが、現代の紙を折って作った「紙垂」と言うよりは、もっと昔の布製の「木綿紙垂(ゆうしで)」の方がより近い姿をしています。
因みに、より古い時代の「木綿(ゆう)」とは、綿で作った糸を織った布ではなく、木の皮などから採った繊維によって作られた布から作られたものを指しています。
追記:
この記事に、春分さんから「しで」に就いて、「四手」 だと思っておられたという旨のコメントを頂きました。
僕は、上記の通り今回の記事では、「紙垂」と言う文字を使ったのですが、実際にはその他に、「垂」或いは「幣」とも書きますし、春分さんの仰るように「四手」とも書きます。
漢字での表記は様々ですが、どれも正しいと言っていいと考えられます。
最初から、すべての表記を例として挙げるべきでしたが、今回はそこに思い至りませんでした。
春分さんのコメントのお陰で、拙い記事ながらも、内容をより充実させることが出来たように思います。
ありがとうございました。
シデまでは私も存じておりましたが、四手だと思っていましたので、紙垂であると
知ることができました(以前も書いて頂いているなら忘れてしまっていますね)。
木綿紙垂にいたってはまったく知らなかったです。
by 春分 (2010-03-27 07:18)
>hideya さん
何時も、nice!をありがとうございます。
>春分 さん
ご無沙汰ばかりで、申し訳御座いません。
「しで」は、「紙垂」以外にも、「垂」「幣」とも書きますし、春分さんの仰るように「四手」とも書きます。どれでも、間違いではないようです。
最初から、列記しておけば良かったですね。失礼しました。
by albireo (2010-03-27 07:46)
おはようございます^^
コブシもハクモクレンも良いですね~ 春!って感じです。
象形文字は面白いです。
by mimimomo (2010-03-27 08:31)
サクラのお花見も良いですが、モクレンやコブシの花を見ると
多少肌寒い日でも春を感じることが出来て好きなのです。^^
なかなか写真をとる機会が無く、ご近所のお庭のコブシを
借景してばかりいます…
by はるまきママ (2010-03-27 09:18)
日本人の漢字にたいする思い考え方などの素晴らしさを感じさせられました 現代人の誤って解釈しやすいことも楽しいですね
by さねさし (2010-03-27 09:20)
飛び立つ鳥たちにも見えたり、
大勢で拍手しているようにも見えますね^^
春は嬉しいです。
by ゴーパ1号 (2010-03-27 10:46)
>mimimomo さん
何時もコメントをありがとうございます。
コブシは、田打ち桜の別名もありますが、将に春の花だと思います。
>はるまきママ さん
本当にそう思います。
春は、色々な花を楽しめる季節ですから、桜だけでなく、色々な花でお花見をしたいものですね。
>さねさし さん
一つの言葉に、様々な表記の仕方があることは、ややこしい一面、面白さも感じます。明治以前の手紙などを見ると、同じ言葉を使うたびに、いちいち漢字を変えているような例もありますが、それも面白いことと思います。
>ほりけん さん
何時も、nice!をありがとうございます。
>ゴーパ1号 さん
いつも、ご無沙汰ばかりで申し訳ありません。
>大勢で拍手しているよう…というのも、素敵な表現ですね。
コンサートをなさるゴーパさんならではの観察のようにも思います。
春は、嬉しい季節。同感です。
by albireo (2010-03-27 21:08)
albireo さん お久しぶりです。
羽ばたく白い花びらの翼、まさにそのとおりですね。
青い空に良く映えます。
春を歓迎しているようです。白木蓮は上品な感じがして好きですね。
by じゅん (2010-03-28 17:01)
ロマンチックですね
白い鳥になっていっせいに飛び立っていく
ハクモクレンを見る目がこれから変わりそうです
by penpen (2010-03-28 22:49)
モクレン、好きな花です
透き通って見える花びら、きれいです♪
今頃、博物館の紫の花(名前は忘れました、、)
は、もう、たくさん咲いているかな、、
見に行かなきゃ~
by sera (2010-03-29 09:05)
ハクモクレンって、本当に清楚な感じのする花ですね
by gillman (2010-03-29 17:28)
モクレンもコブシも、白が際立ちますね。
飛び立つ鳥たちは、北へ帰るのかな。そんなことがふと頭を過りました。
春ですね。
by HEIJI (2010-04-01 00:15)