葛西臨海公園にて -その2- [風景]
9月20日 日曜日のオフ会の続きです。
葛西臨海公園のシンボルと言えば、やっぱりこの大観覧車でしょうか。
夜、東西線の浦安駅の葛西よりのホームの端からは、イルミネーションに彩られたこの観覧車が、まるで花火のように見えます。
もう五・六年も前のことですが、前の勤め先の仕事で、川越や春日部・川口方面に行った帰り、車で夜の湾岸線に入ると、眩いほどに輝く、大きな観覧車が視界に飛び込んで来て、圧倒されるような気分になった記憶もあります。
手前のキバナコスモスの大きな花畑の中に、僅かに咲いていたコスモス。
キバナコスモスも綺麗ですが、僕はやっぱり、普通のコスモスの方が好きかも知れません。
前回の記事には、キバナコスモスで吸蜜するアオスジアゲハを載せましたが、他にもモンシロチョウやアキアカネもいました。
これは、前回のアキアカネよりも、未成熟な個体のようで、あまり赤くなっていませんでした。
雑木林の中に実っていた、真っ赤なガマズミの果実。
これは、少し早めに到着した僕が、一人で歩いた時に撮った写真なので、他の皆さんは、恐らくご覧になっておられない木だと思います。
真っ赤と言えば、園内のあちらこちらに、彼岸花が咲いていました。
園内で見付けた、赤い果実の一つ、グミの実。
時期からすると、アキグミでしょうか。
今、例えば子供たちに、グミと言ったら、思い浮かべることが出来るのは、多分この赤い実ではなく、グミキャンディの方であろうと思います。
もうひとつ、赤い実がありました。
その時一緒にいたsakamonoさんと、何だか、ミニトマトのようだと言いながら、見ていました。
勿論、トマトではありません。
前の記事にも載せた、この↓花(ハマナス)の実です。
ハマナスの名は、本当は「ハマナシ(浜梨)」だそうですが、「ハマナシ」が東北地方の訛りによって、「ハマナス」と呼ばれるようになったのだと、中学生の頃に何かの本で読んだ記憶があります。
実と言えばもう一つ。
園内の、水上バスの乗船場の近くに植えられた、ヤシの仲間に、黄色い果実が実っていました。
ヤシの実と言うと、普通はラグビーボールのような、大きな実を連想しますが、この木は、南米産のヤタイヤシのようで、下の写真のような小さな実が、沢山成っていました。
いい香りのする、ヤタイヤシの果実。
実は、僕も含めて何人かの好奇心旺盛なメンバーの方が、ちょこっとだけ果肉を口にして見たのですが、甘酸っぱくて、なかなか美味しいものでした。
黄色・赤・そして、再び黄色の後は、白い花を載せた見たいと思います。
公園のあちこちに、キョウチクトウの木が植えられていました。
赤系統の花が目立っていましたが、白もありました。
こちらは、テイカカズラ。
上のキョウチクトウと、スクリューのような花の姿がよく似ていますが、それもその筈で、テイカカズラもまた、キョウチクトウ科の植物です。
テイカカズラは、元々はマサキノカズラの名で呼ばれていたそうです。
しかし、鎌倉時代の歌人、藤原定家に係わる、些か因縁話めいた伝説により、定家の名を冠してテイカカズラと呼ばれるようになったと言うことです。
その因縁話のような伝説に興味のある方は、宜しければこのブログのかなり以前の記事、「絡み付く植物」をご参照ください。
ハマゴウの薄紫の花。
海岸に咲く、クマツヅラ科の植物です。
この「ハマゴウ」には、「ハマボウ」の別名もあるそうです。
しかし、本来「ハマボウ」と言えば、今回のオフ会でご一緒させて頂いたHEIJI さんが「葛西臨海公園のハマボウ」の記事に載せていらっしゃる、アオイ科の植物の名称です。
また、別に「ハマボウフウ」という、やはり海辺に育つ植物もあり、何とも厄介な名称と言わざるを得ません…。
今回の最後は、春分さんと並んで歩いている時に見た、アオスジアゲハ。
ヤブガラシの花で、吸蜜しています。
横からのアングルで撮りたかったのですが、短時間で飛び去ってしまいました。
葛西臨海公園にて -その3- に、続きます。
おはようございます。
アオスジアゲハは、その日の青空と同じ色でとても美しかったのを覚えています。
あの実はヤタイヤシと言うのですね。果実の香りが新鮮でした。
by ゴーパ1号 (2009-09-28 09:11)
おおお、さすがですねー
ヤシの果実のことはすっかり忘れてました
甘酸っぱくてなかなか美味しかったですwwwww
ガマズミやグミがあったとは。。。。すっかり鳥に気を取られてました
by アッキー (2009-09-28 12:06)
これがハマゴウでしたか!
いつか調べるかも…と思って写真だけ撮っていましたが、
わかって嬉しいです。
by はてみ (2009-09-28 22:11)
ヤタイヤシ、美味しかったです。
ハマゴウもあったんですね。気がつきませんでした・・・。
今度行った時に見るべき物がどんどん増えているような気がします。
でも、ひとりで行っていたらそれさえ知らずにいたかもしれませんね。
by HEIJI (2009-09-29 00:24)
テイカカズラの名前の由来、興味深く読ませていただきました。
植物の名前って、なかなか興味深いものがありますよね。
リンク先の記事の植物の香りについてのお話も、とても興味のあるところです。
実は、テイカカズラの花を見たことがないものですから(多分気付いていないだけなのでしょうけど…)、どんな香りなのか、想像を掻き立てられました!!
植物全般にとてもお詳しいのですね~!
by めりっさ (2009-09-29 01:07)
こんにちは^^
やはりいつもの記事と印象が違いますね~
でもアオスジアゲハを美しく撮られているのは
さすがalbireoさんのブログだわ~っとおもいました。
by mimimomo (2009-09-29 15:50)
ヤタイヤシという実でしたか。自分の食べた実が何か分かってスッキリです^^。
案外おいしかったですね。その他の実も食べてみたら良かったかな?
ハマナスも、なんだか食べられそうですね。
by sakamono (2009-09-30 17:06)
テイカカズラ 絡み付く植物 定家の伝説 初めて知るお話楽しく読ませていただきました いろんなことをよくご存知でほんとに感心いたします
by sanesasi (2009-10-01 22:12)
とにかく花も実も蝶も色とりどりでしたねぇ。ぼんやり歩いていて
見逃しているものの多さに驚きますが、こうして復習ができて嬉しい限りです。
名前を忘れないように、今度はメモと鉛筆持参しなくては。。
by po-net (2009-10-03 22:34)
>何だか、ミニトマトのようだ
確かに、そんな感じですね。(笑)
定家葛の記事、楽しく再読させていただきました。
このようなお話は大好きです。
最後のアオスジアゲハ、とても綺麗です!
by lapis (2009-10-04 16:52)