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桜 -SAKURA- [演劇・映画]

久し振りに芝居を観て来ました。

習志野市の「福祉イベント実行委員会」主催の「これが演劇だ!Vol.2」
うわの空・藤志郎一座 公演 「桜-SAKURA-」(作・演出 村木藤志郎)
という芝居です。


尚、写真はこの記事の内容とも、芝居の内容とも、関係はありません。
ただ、タイトルが「桜-SAKURA-」ということなので、桜の写真を載せてみました(^_^)v

 

監督がいない、映画の撮影現場。
残されたスタッフたちが、ラストシーンを撮るために心を合わせて取り組む姿を描いた、楽しい芝居でした。

かなり笑って、ラストシーンでは、ちょっとほろっとさせられました。

芝居の前に、劇団員で前・座長の三橋俊一さんが、
「馬鹿芝居なので、可笑しいところは、思い切り笑って下さい」と言われていました。
どうも、芝居というと、笑ったりしてはいけないと思って、緊張して観ている人が多いのだということです。

僕も狂言を見ている時には、確かにそう思います。
もっとも、狂言の場合は、中世の日本語だったりするので、尚更なのかも知れませんが・・・。
それでも、自分が可笑しくても、周りが真面目な顔で見ているので、笑い辛いと言うことが、狂言を観ている場合には良くあります。

 

元「たま」のメンバーで、ミュージシャンの石川浩司さんが客演されていました。
帰ってから、十数年も前の「さんだる」というCDを出して来てジャケットの写真を見ましたが、あまり変わっていないのに驚きました。

 

芝居の中では、観客の目には見えない桜の古木が、遠くに存在しています。

ラストシーンで、その桜の花が、花吹雪となって舞い散ります。
白と桜色の美しい紙吹雪が、美しく舞い散って行く姿が、とても印象的でした。

芝居が終った後、僕は舞台の近くへ寄って、その薄い紙で出来た花びらを見ました。
それは、一枚一枚が、花びらの形に切られていました。

昔の芝居では、雪や花吹雪は、薄紙を三角に切ったと言う事を聞いたことがあります。
勿論、四角く切った方が作るのは楽ですが、手間が掛かっても、三角に切った方が美しく舞うのだそうです。

でも、今は国民行事のように言われる年末の歌番組の演出でも、四角く切った紙が使われているのを見た記憶があります。

今は、最初から花びらの形に切られた紙があるのかどうか、僕はそれは知りません。

けれど、そんなことにもちょっぴり感激しながら帰って来ました。


 

4月21日・22日の公演の収益金は、すべて福祉の為に使われるということです。

また、同じ演目の公演が、5月4日~7日まで、新宿「紀伊國屋ホール」で行われるそうです。


劇団うわの空・藤志郎一座 HP
 http://www.uwanosora.com/


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コメント 7

おはようございます^^
albireoさんはいろんな分野にお詳しいですね~感心します・・・ わたくしはまだ劇と言うのは見たことがないような気がします。勿論学校のは別ですが^^ 一度オペラは見たことがあります。でもたまにはそんな所に足を運ぶのもいいかもしれないですね・・・
桜のお写真がとても素敵。特に三枚目の一葉のような感じのが好きです
by (2007-04-22 05:38) 

春分

演劇は、あまり知らない分野ですが、人の創るものの原点みたいで、
いつか少し分け入ってみたい世界です。
さすが、albireoさん、また先を歩いておられる。
by 春分 (2007-04-22 06:57) 

Silvermac

演出家の職人気質でしょうか。花びらの形に切るのは大変だったでしょうね。
by Silvermac (2007-04-22 08:30) 

はてみ

四角より三角のほうが美しく舞うというのはおもしろいお話ですね。
空気抵抗とかそんなことで違ったりするのでしょうか。
白くて小さいものが舞っていれば桜に見えるだろう、
と考えるのは単純なのですね。
by はてみ (2007-04-22 20:54) 

私も、絶対に時間をかけて花びら型に切りそうな気がします。(^▽^笑)
by (2007-04-22 23:39) 

さねさし

演劇のお話と美しい桜のお写真 心温まるいい記事にいつもながら さすがと 感じいりました 
by さねさし (2007-04-24 21:23) 

村木藤志郎

取り上げてくださってありがとうございます、作・演出の者です。
あの花びらは、片抜き出来る文房具がありましてそれで作りました。
もし客席に落ちたときに、三角の紙だと興醒めだと思い、こだわってみました。わざわざやった甲斐がありました。
そのへんのエピソード、まんがライフ6月号(現在発売中)のみずしな孝之「うわの空チュートリアル」という漫画で取り上げてます。コンビニででもご覧になってみてください。
by 村木藤志郎 (2007-04-25 15:01) 

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