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コガネグモとジョロウグモ [小動物]

少し前の記事に、長野県(南部・下伊那郡)で撮ったコガネグモの写真を載せましたが、その後こちら(千葉県北部・習志野市)で、ナガコガネグモとジョロウグモの写真を撮りました。

何となく、イメージ的には似通った蜘蛛ですので、それぞれの違いを、写真で見比べて頂けたらと思い、纏めて記事にして見ました。

と、言うことで、この記事には蜘蛛の写真だけを載せてあります。
蜘蛛がお好きな方、及び苦手ではない方、また苦手ではあっても怖いもの見たさで・・・という方は、宜しければ、以下の「続きを読む」をクリックして下さい<m(_ _)m>

 

 

     コガネグモ   コガネグモ科

先月の記事に載せたものと同じコガネグモです。

8月半ばに長野県で撮ったもので、田圃の周辺などで、幾つかの個体を見掛けました。

しかし、この記事の最後に参考図書として紹介しました「学校のクモ・ダニ・アブラムシ」によれば、最近は減少してしまっているということです。

コガネグモは、地方により「カミナリグモ」と呼ばれているそうです。

それは、この虎縞の模様を、雷さまが身に着けている虎の皮に見立てての呼び名だと言うことです。

上の写真と同じ個体ですが、反対側(腹の側)から撮った写真です。

上の二枚の写真を見ると、網に白くて幅の広いジグザグの模様のようなものが付いているのが分かりますが、これを「隠れ帯」と呼ぶのだそうです。

この帯は、紫外線を反射して、餌となる昆虫を呼び寄せる役割を果たしているのではないかと、考えられているそうです。

蝶などでは、蜜を吸う為の花を見分けたり、雌雄の判別をする為に、紫外線を感知していると言われています。

昆虫を捕食する蜘蛛としては、それを利用しない手はないかも知れません。

網の補修をするコガネグモ。

網が切れたので、蜘蛛は素早く補修を始めました。

ちなみに、網を切ったのは、蜘蛛をもっと良く見ようとして、巣に近付き過ぎた僕でした・・・。

ごめんね、コガネグモ・・・<m(_ _)m>

 

     ナガコガネグモ  コガネグモ科

最近でも、家の近く(千葉県北部)で比較的よく見られるのは、このナガコガネグモです。

この写真では、何故か「隠れ帯」は見られませんが、下の写真のナガコガネグモの巣でははっきりと見られます。通常は、下の写真のように縦一直線の隠れ帯を作るようです。

ちなみに、この二枚の写真のナガコガネグモは、全く別の個体です。

何故か、人に嫌われることの多い蜘蛛ですが、よく見るとなかなか美しい姿をしているものもいます。

日本にいる蜘蛛の仲間は、近付いても噛み付いたり刺したりするものは滅多にいません。(但し、舶載の積荷などに紛れて、日本に入り込んで住み着いた、毒のある蜘蛛もいますが・・・)

少なくとも、今回の記事のコガネグモやジョロウグモは、蝿や蚊などの害虫を捕ってくれこそすれ、人を襲ったりはしません。

もしどこかで蜘蛛の巣を見掛けたら、ほんのちょっとだけでも近付いて、恐る恐るでもいいですから、覗いて見て頂けたら嬉しく思います。

     ジョロウグモ  アシナガグモ科

コガネグモとジョロウグモは、黄色と黒という配色のせいか、何となく似たようなイメージを持っている方も多いような気がします。

けれど、分類上も別の種類とされています。

また、ジョロウグモは産卵期が近付くとかなり体形が変わるらしく、図鑑の写真などと見比べても、なかなか分かりにくいところもあります。

そのあたりも、コガネグモの仲間と見分け難い要因かも知れません。

ジョロウグモのご夫婦(多分・・・)

ジョロウグモ(女郎蜘蛛)は、その名前に相応しく(?)、雌の方が身体が大きいことも特徴の一つです。

写真は、家の庭にいたものですが、上の方にいる小さいのが雄です。

雌は、個体によって大きさにバラつきがあるそうですが、以前見掛けたものでは、雌の方がもっと大きいものもいました。

 

この蜘蛛は、雨上がりの露草の上で見かけたのですが、今のところなんという名前なのか、不明です・・・。

コガネグモ(黄金蜘蛛)に対して、シロカネグモ(白金蜘蛛)という種類がいるのですが、もしかするとその仲間かも知れません。

尚、シロカネグモはコガネグモ科ではなく、ジョロウグモと同じアシナガグモ科の蜘蛛です。

 

参考図書

校庭のクモ・ダニ・アブラムシ

校庭のクモ・ダニ・アブラムシ

  • 作者: 浅間 茂, 松本 嘉幸, 石井 規雄
  • 出版社/メーカー: 全国農村教育協会
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 単行本
 
 
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今回の記事は、僕が滅多に使うことのない「続きを読む」を利用しましたが、これは春分さんのアドバイスによるものです。
春分さん、ありがとうございました<m(_ _)m>

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コメント 25

shareki

蜘蛛にもいろんなのいますね。
どちらも初めて見るかも知れません。
大きいのは恐いっす (^_^;)
by shareki (2006-09-30 01:46) 

おはようございます^^
平和公園へ行くともの凄い大きな蜘蛛の巣に蜘蛛がいるのですが、それがまた沢山あります。全部ジョロウグモだと思っていました。ひょっとしたら、別のもいるのかもしれないですね・・・
by (2006-09-30 04:56) 

じゅんぺい

恐いけど…よく見ると綺麗ですよね♪
(…って、息子の影響受けてる??!!)
by じゅんぺい (2006-09-30 06:47) 

kei果

おはようございます。
女郎蜘蛛は、日本の恐い話によく出てきますね。
蜘蛛の種類はたくさんあるのに、どうしてかな?^^
それではー
by kei果 (2006-09-30 09:10) 

ミヤ

コガネグモとジョロウグモの違いがやっと分りました。
背中の模様が、全然違うのですね~~
ジョウロウグモは、やはり名前からして怖いです。
by ミヤ (2006-09-30 10:14) 

YAYA

最近蜘蛛にも目がいくようになりました~♪
ブログで見るからでしょうね。
コガネグモらしいのを見ました。今度はちゃんと見てみます^^
by YAYA (2006-09-30 12:29) 

ナナ

実は蜘蛛、平気です。
じっ~といつまでも、観察しているくちです。
芸術性あるもんね。歩いている蜘蛛より、巣でじ~っとしている蜘蛛を見るのが好きです。
女郎蜘蛛なんて、どうどうとしていて、いかにも蜘蛛!って感じしますもんね。
by ナナ (2006-09-30 14:15) 

ナナ

albireoさん、妖怪好きじゃなかったでしたっけ?
実は、先日ヒモパンが青春18切符で一人旅に出かけ、水木しげるロードに行って来ましたよ。ついでで寄った場所だったけど、結局、ここと砂漠が一番楽しかったと言っていました。
街全体が妖怪妖怪していたんですって!
・・・私、多分、記事にできないと思うので、ちょっとした立ち話ということで。
by ナナ (2006-09-30 14:18) 

春分

私は先日の記事でジョロウグモとコガネグモの仲間かと書いてしまいました。
先にこの記事があったらよかったです。
その記事は、ジョロウグモとオオトリノフンダマシの写真を載せています。
その前にトリノフンダマシの記事も書きましたが。
ということで、トラックバック致したく存じます。
by 春分 (2006-09-30 14:33) 

キタノオドリコ

ほー、「隠れ帯」ですか。ジグザグの白い糸、いったい何のため?といつも思っていました。おもしろいですね。
by キタノオドリコ (2006-09-30 18:49) 

じゅん

カミナリグモ、納得の呼び名です。
「隠れ帯」そんな用途があったのですか、
巣の作成時に縫い目のように便宜的にあるものかと思ってました。
昆虫は紫外線で見るので花や昆虫自身の柄も、
人と全く違って見えるそうですね。
by じゅん (2006-09-30 19:05) 

マイケル

蜘蛛もよく見ると、美しいですね。
by マイケル (2006-09-30 21:14) 

konkon

今度蜘蛛を見つけたら、ジーッとよく見てみます。
蜘蛛の巣の隠れ帯もみちけなくちゃあ。
by konkon (2006-09-30 22:14) 

さねさし

蜘蛛は好きというわけではありませんが嫌いではなくて 巣を撮りたいと 写真をよく撮っております しかしこんなに美しくはっきりと撮れたことは無く また名前も知りません 我が家の庭はおろか 家の中にも たくさん住んでいて 先日大きな茶色の蜘蛛が脱皮しました 蜘蛛が脱皮することも知りませんでした 蛇は お金が貯まるとかいって 大事にしまっておりますが 蜘蛛のはどうしたものかと そのままおいております 隠れ帯教えていただき有難うございます
by さねさし (2006-10-01 13:19) 

sakamono

自分が子供の頃、捕まえて遊んでいたのは、ジョロウグモだったのだろうか?と思い返しました。ジョロウグモだと思っていましたが、この記事を読んでみると分かりません。巣のギザギザは、なんだろうと思っていましたが、「隠れ帯」というものだったのですね。
by sakamono (2006-10-01 14:39) 

Baldhead1010

最初のクモのことを、こちらではジョロウグモと呼んでいるようです。

コガネグモの雄は、精子嚢を持っただけのような、それはそれは小さな銀色の個体ですね。
雌が餌を食べているすきに、何匹も近くに寄ってくるのですが、そのたびに脅されています^^
by Baldhead1010 (2006-10-01 14:50) 

みね

はじめまして。
蜘蛛もよくよく見ると、結構きれいですね。
今度見掛けたら、じっくり観察してみます。
by みね (2006-10-01 16:16) 

COLE

人間の体と同じように 蜘蛛にもデブとヤセ 長身と短足 毛深いとハゲ、といろいろあって面白いものですね
by COLE (2006-10-01 17:39) 

昆虫は苦手なのですが、思い切って「続きを読む」を開いてみました。
実際に目の前にいると凍ってしまいそうですが、albireoさんの写真ということで安心して見せていただきました。
by (2006-10-01 19:51) 

Gotton Factory

蜘蛛は苦手ですが写真ならOKです。それにこの蜘蛛たちは模様がきれいだし。
by Gotton Factory (2006-10-01 21:31) 

gillman

黄色の縞模様がキレイですね
こんど見つけたらじっくりみてみます
by gillman (2006-10-02 11:37) 

m-tamago

いじわるですが、小さい頃くもの巣を壊すのが好きでした。
紫外線を反射する隠れ帯、すごいですね~。知りませんでした。今度くもの巣をみつけたらじっくり観察してみようと思います。
勉強しちゃった!それにこうして写真で見ると蜘蛛もなかなか美しいフォルムをしておりますね。(本物はあまり頂けませんが)
by m-tamago (2006-10-02 12:51) 

penpen

コガネグモが可愛いですね。こうしたお写真と説明を拝見していると今度蜘蛛も見てみようかなと思いました。
by penpen (2006-10-03 07:18) 

恐いモノ見たさで続きを読むを押してみて、ちょっと衝撃を受けているところです^^;
クモはちょっと恐いけれど、クモの巣は、よくこんな形を作れるなぁと関心してしまいます。
でも実物にはやっぱり近づけない…
by (2006-10-04 12:58) 

みやのこ

はじめまして、
私の住んでる埼玉県では県のレッドデータリストによる絶滅危惧種にコガネグモが、また要注意種にナガコガネグモがそれぞれ入ってますけど、近年地球の温暖化による環境の変化からか私の家の近くを流れてる用水路周辺にてここ数年来それぞれのクモが生息してるのを確認し、このことを証拠として私がケータイのカメラで撮った写真を添えて県の生態系保護協会に伝えたりしましたが、私にとってこのクモが見れることは嬉しいことか悲しいことかとても複雑な心境です。
by みやのこ (2009-06-18 22:40) 

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